【CoC】Sleeping Beauty ~眠り姫~【シナリオ】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【CoC】Sleeping Beauty ~眠り姫~【シナリオ】

2015-01-03 13:51
  • 1

舞台:1920年代アーカム

あらすじ
:季節は夏から秋に変わったばかりの時期。本来ならば涼し気な風が街を撫でる時期だが、今年の秋は異常気象により、一週間ほど前から、真冬のそれと変わらぬ冷風が吹きすさんでいた。

探索者達は、事務所で暖を取り、来たる依頼を待っていた。そして、その以来が今まさに舞い込もうとしている。


導入:探索者達が勤める、もしくは入り浸っている探偵事務所「ケネス・ヒース探偵事務所」に一人の品の良い執事風の男性が訪ねてくる。男性は自分を「ロイド・オランジェ」と名乗る。彼は言う。「我が家のお嬢様を助けては頂けないでしょうか」


「ロイド・オランジェ」は品の良い老人である。見た目通りな紳士的対応もしてくれる。探索者の身分に関わらず、自分の主を助けてくれるかも知れない人物達として敬意を持っている様だ。恐らく、所長の評判を聞いて助けを求めに来たのだろう。

探索者達が彼に問を投げかける事は想像に難くない。もし求められた場合、彼から出せる情報は以下の通りだ。

・一週間程前から、主である「タリーア・インディゴ」が目を覚まさなくなった。

・病状としては、意識がなく、身体が氷のように冷たい。主治医はお手上げ状態。

・以前、旦那様が「あの子の16歳の誕生日までに、何とかしなければ…」と書斎で呟いて居たのを聞いた。彼女の誕生日が明後日と迫っており、急を要している。

・最近、旦那様はオカルト関連の調べ物をしていた。資料は恐らく旦那様の私室に。

・旦那様は既に一ヶ月程前に亡くなっている。死因は過労死だ。「タリーア・インディゴ」を救う手段を探す為にまともに食事も睡眠も取っていなかったのが原因と考えられる。

他にも、執事が答えられそうだと判断した事は答えていこう。

・インディゴ家はアーカム郊外に居を構え、代々海外との交易で財を成してきた。

・奥様は「タリーア」様を出産された時に亡くなってしまった。


探索者達が依頼を受け入れると、執事の「ロイド・オランジェ」は探偵業の相場の約10倍程の金額を前金として差し出す。この金額を気に掛ける探索者もいる事だろう。その場合は、「何分、オカルトチックな話ですので…。世間様に知られては、インディゴ家の評判に差し障ります。こちらはその、口止め料も含まれています故、どうぞお収め下さい。」と執事は答える。



シーン1:インディゴ邸

建物描写:アーカムを離れ車で数十分程、到着時間は昼を回っているだろう。大西洋岸寄りにインディゴ邸は有る。そのまま馬車に揺られながら、正門を通過し、手入れの行き届いた庭園を横目に玄関前まで辿り着く。邸宅はレンガ造りながら落ち着いた佇まいで、二階建てになっている。執事の「ロイド・オランジェ」が玄関を開き、探索者達を招き入れると、天井からシャンデリアが吊るされる吹き抜けのエントランスが君達を出迎える。執事は、先ずは大広間でこれからのお話をと、探索者を正面の大扉の向こうへ案内した。


大広間:窓が無いが十分な松明により光量は確保され、広い室内故に閉塞感も無い。調度品や装飾は最低限に抑えられているが、そのどれもが高級感を漂わせている。部屋の中央に30人程が囲む事が出来るテーブルが用意されており、少し場を離れた執事が紅茶と菓子を運んできてから、屋敷の説明が始まる。


此処で探索者達が調べたい部屋等を提案してくれればそれでも良いが、無かった場合は以下の部屋を執事は列挙してくれる。

・二階に有る旦那様の私室。

・同じく二回に有る「タリーア・インディゴ」が眠る寝室。

・一階に有る書斎。

・同じく一階に有る旦那様の私物保管用の部屋。

次項から、各部屋の情報を説明する。

もし必要そうな物があれば、執事に言えば用意してくれるだろうし、屋敷に有った物ならば、許可さえあれば使用できる。



探索箇所1:旦那様の私室

室内描写:室内は机と本棚、そしてベッドが有るだけの様だ。部屋自体は執事がこまめに整頓しているのであろう、綺麗に整っているが、机の上には仕舞い切れない多くの資料が山積みにされている。

この部屋で入手出来る情報:この部屋では本棚と机の上に情報が隠されている。

本棚には、今回の解決に関わる「古びた書物」がある。探索技能としては図書館が適当であろう。この本はタイトルが掠れて読めなくなっているが、辛うじて「上巻」と書かれている事が分かる。内容は人を呪う術について事細かに書かれている事が目次から分かる。読み進めるのであれば、今回の呪いに関係の有ると考えられる「氷霊による呪殺」が記載されている事が分かる。この本は「呪殺」に付いての事柄しか書いて無く、解決方法は一切載っていない。「呪殺」の方法は要約すると


『依代となる物と、汝とを繋ぐ縁(えにし)を用意し、××××××に祈りを捧げよ。さすれば、汝の祈りは罰として届き、結んだ縁には罪が残るであろう。』


と書かれてある。×の部分は劣化していて読めない(SANc:0/1d4)。
また、挿絵として「氷霊の彫像」が書かれている。これは保管庫の「彫像」と酷似している。
此処で書かれている「依代」は私物保管庫にある「彫像」の事である。そして縁(えにし)として「リチャード・インディゴ」「インディゴ家の血液」を用意した。

次に机の上だが、目星等の探索技能が適当であろう。判定に成功した場合、山積みの冊子の中に二枚のメモを発見する。

メモには「アンティークショップParty The Tolnaへ。注文した品が届く」と書かれている。開店時間と住所も書いてある。届く日付は昨日の様だ。因みに、アンティークショップには「旦那様の私室を一番に探索し、直ぐに行くことを決断」すれば今日の夜に帰って来る事が出来るが、そうでない場合は店が閉店してしまう為、翌日に行く事になる。この事を探索者にKP側から伝える必要はない。聞かれた場合は答えよう。

もう一枚のメモは古ぼけた羊皮紙で


『姿を変えぬ鏡の中に、我が一族のCrime~罪~を隠す』
と書かれている。

 これは後に出てくる万華鏡を指すのだが、もし探索者が万華鏡にピンと来なかった場合は、KPが任意のタイミングでアイデアを振りヒントを与えるのも良いだろう。



探索箇所2「タリーア・インディゴ」の寝室

室内描写:インテリアは暖色で統一されており、装飾品の並ぶ化粧台や、箪笥の上にテディベアのぬいぐるみが有る等、女性の寝室、と言う感がする。窓際には、天板付きのベッドが有り、カーテンによって横になる人物の姿を遮っている。

この部屋で入手出来る情報:先ず、部屋に入った瞬間に探索者達にアイデアを振らせよう。成功した者は

「最近の気温が低いのを差し引いても、この部屋の室温は異常な程に寒く感じる。」

事が分かる。また、化粧台や箪笥等を目星等で探索すると、

「化粧台の花瓶に生けてある花が凍っている事」「ぬいぐるみの腕部分が凍っている事」

が分かる。これはフレーバー情報なので、調べなければそのままでも問題はない。

そして、探索者は眠る「タリーア・インディゴ」の寝台へと近付く事であろう。近付いた者は気付く。冷気の出処が彼女である事に。執事も、出掛ける前はこんな事は無かったため酷く狼狽している。これは彼女の「ウェンディゴ」への変化が近付いている証拠だ。彼女に対しては目星、医学、生物学、人類学、博物学が判定可能である。成功した場合、目星だと表面に薄い氷が張っている程度、他の技能の場合はそれが変質し始めている「氷の皮膚」だと言う事が理解できる。少なくとも、人の皮膚ではない、と。これに気付いてしまった探索者はSANc(1/1d3)。

また、枕元に彼女の「日記」が置いてある。

日記の内容を要約すると、

『一ヶ月程前から、彼女自身に小さな変化が出始めた様だ。朝起きると、指先が有り得ない程に冷たい。庭の花々の手入れをしていると、触れた花弁が突然凍り出す。そして、自身が恐ろしい怪物に姿を変える夢を毎晩見ている。最近では、寝起きも悪く中々目を覚ます事が出来なくなっていた。』らしい。



探索箇所3:一階の書斎

室内描写:扉を開けると部屋は昼間でも暗い。日光が本を傷めない様にと、必要外の時は遮光カーテンで遮られているからだ。机に備え付けてあるランプに火を灯しても、本を読むのに最低限度の光量しかない。本棚は壁際に並べられ、中々の蔵書数が見て取れる。

この部屋で入手出来る情報:書斎である故、当然本棚を調べる事が出来る。図書館が適当であろう。判定に成功すると、「インディゴ家の家系図」「インディゴ家来歴」を発見する事が出来る。

「家系図」を見ると、インディゴ氏の曽祖父「リチャード・インディゴ」の代で横一列に数名程並んでいた一族が、インディゴ氏一名のみが生き残る一本筋の家系図になっている。

更に「来歴」を見ると、インディゴ家は古くからアメリカに住んでいた一族で、いち早く近代化の波に乗った為、今の財を残したそうだ。昔は分家も含め相当数存在していたらしい。しかし「リチャード・インディゴ」の代で壮絶な家督争いが起こった。その中で、突然「リチャード・インディゴ」の筋以外の家系が全て不審死で没落した。一時は警察も介入したが、奇妙であるが事件性が皆無であると操作は打ち切りに。そこからは、今の家計が家を発展させていった。と書かれてある。因みに当時の死因は全て「凍死」と書かれている。また、家訓として「生まれた男児は生かせ、生まれた女児は殺せ」と言う家訓が、このリチャードの代より生まれた。情報の出し方は来歴に記載が有ってもいいし、執事から言わせても良い。


次に机なのだが、目星判定により、引き出しの中に「古ぼけた箱」が入っている事が分かって良い。中を開けると、これまた年代を重ねた様子の「万華鏡」が入っている。だが、その万華鏡の中を見ても真っ暗で何も見えない。どうやら壊れてしまっている様だ。いや、本当にそうだろうか?実は、この万華鏡の中には「『リチャード・インディゴ』とラベルされた黒ずんだ液体の入った小瓶」が仕込まれている。前述の通り、探索者達が怪しまないようであれば何かしらのヒントを与えよう(例:聞き耳を振ると微かに中からコトコトと音がする。等)
中身に対しては医学により判定すると、液体の黒ずみ具合から、小瓶の中に入っているのは血液ではないかと言う結論に至る。これが「旦那様の私室」のメモに有った「姿を変えぬ鏡の中に、我が一族の罪を隠す」「罪」である。



探索箇所4:私物保管庫

室内描写:部屋に入ると、ショーケースや壁に掛けてある様々な品物が目に留まる。ショーケースの中には煌びやかな装飾を施された調度品や、一見素人が作った様な歪な調度品が並んでいる。壁には、旦那様の趣味だったのか色々な種類の銃器が飾られている。

この部屋で入手出来る情報:部屋に入ると、全員部屋の奥に位置する彫像に視線を奪われてしまう。他の調度品に比べて目を見張る美しさも無いそれは、なぜか探索者達の意識を離さない。滲み出る不吉さ、異様さ加減が、探索者の意識を捕らえる。この不吉な彫像を見てしまった探索者達はSANc(0/1d2)。材質は如何なる判定をしても解らない。触れてみると、それは恐ろしく冷たい。まるで氷に触れている様だ。大きさとしては両手に抱えられる程度で移動させる位は何の問題も無いだろう。但し、よく見てみると背中にPunishment~罰~」と掘られている。

※注意※:現在、この彫像には氷霊は宿っていない。なので、魔術的な現象をこの彫像自体や周囲で起こさない様に心掛けよう。あくまで今は「空の寄り代」である。


他に調べられそうなのは調度品だが、壁に掛けられている銃器の中から探索者が希望する銃器が無いかを幸運で判定する位である。

※あくまでこの時代にある銃器しかない。



イベント発生彷徨う氷霊

館での探索を終了すると、執事から「今日は遅いですし、寝床と食事の準備を致しますのでどうぞ泊まって行って下さい。」と提案される。泊まるかどうかは探索者の自由だが、泊まった者がいる場合、イベントが発生する。

夜間、探索者達が眠っている所で聞き耳判定をして貰う。成功した探索者は、廊下から物音を聞く。更に、目覚めている者は、無条件で冷気を感じる。廊下の外に出ると、其処には青白く光る「何か」が浮遊している。その「何か」が通った場所は霜が降り、触れた場所は凍り付いていく。青い光は人型に近いが、手には鉤爪、眼は獣の様に輝いている。その「彷徨う氷霊」は探索者達に気付くと、その場で霧散し姿を消す。この様な不可思議な体験をした探索者はSANc(1/1d8)

探索者によっては「タリーア・インディゴ」の寝室を訪れようとする者もいるだろう。彼女の部屋を訪れると、室内の冷気が昨晩よりも冷たくなっている。また、彼女自身を見ると、薄く青く光り、体に広がる氷の皮膚の面積が広くなっている。尚、光は暫くして収まる。此処で医学、生物学、またはアイデアに成功すると「明日の夜が山場であろう」と判断する事が出来る。



探索箇所5:アンティークショップParty The Tolna

ぷちイベント:探索者達に「到着は開店時間ピッタリとちょっと早めとちょい遅れ目、どれ位が良いですか?」とそれとなく聞こう。探索者達が「ちょっと早め」と答えた場合のみ、イベントが発生する。

開店時間の5分前程に馬車がメモに有った住所に到着する。すると、そこは空き地。しかも、店舗が入っていたとは思えない程狭い幅しか無い空き地だ。探索者達は周囲を見て回るも良い、聞き込みをするでもいい。しかし、出てくる情報は「其処にそんな店は無い」と言う事だけだ。しかし、開店時間になると、その場には古ぼけたアンティークショップが建っている。此処で目星を要求しよう。すると、店の入口にチラシが貼ってある。其処にはこう書かれている。(SANc:0/1)


「When necessary, I appear only in front of the person required ~必要な時、必要な者の前だけに現れる~」


店舗描写:小ぢんまりとした一階建て木造の外観は年代を感じさせ、それ自体がアンティークと言っても過言ではない。立て付けの悪い扉を開くと、中は様々な物が統一感なく並んでいる。趣向を凝らしたランプ、インディアンが使用していたであろう刀剣、何に使うのか分からない置物等、店内はまるでファンタジーの世界そのものだ。そして、その奥に一人、愉しげに笑顔を浮かべながら此方を見つめる店主の姿。「いらっしゃい、お客さん。」老婆は探索者達を出迎えた。

この店で入手出来る情報:この店には「トルナ・グレイシス」と言う店主の老婆が居る。彼女は魔女であり、魔法の知識も豊富に有る(本編には関係無い)。本人も魔女である事を隠しはせず、寧ろ「あたしゃねぇ、魔女なのさ。ふぇふぇふぇ…」と自分から言ってくる。余談ではあるが、彼女は、と言うよりもこの店自体がナイアーラトテップの化身の一つであり、店名もNyarlathotepのアナグラムである。

店主に旦那様が注文した物の事を尋ねると、奥から2冊の本と古びたランプを持ってきてくれる。更に「他にも何か見てみると良いよ。役に立つ物が有るかもしれないからねぇ…。ふぇふぇふぇ…。」と言われる。

此処で考古学、オカルト、値切りの判定に成功すると、棚の上に一枚の紙を発見する。それは俗に言う「旧き印」なのだが、少し様相が異なる。五芒星の頂点に炎を象るマークが書かれているのだ。店主に見せると「ああ…まだ有ったのかい。全部処分したと思ったんだけどねぇ…。丁度いい、あんた達にやるよ。きっと、役には立つはずさ。ふぇふぇふぇ…。」とタダでくれる事に。



店主が持ってきた本は「下巻:解呪の章」と書かれた本だ。

中には「氷霊の退散」の方法が書いてある。

「彼の者のランプに火を灯し、凍れる魂を照らし出せ。さすれば、魂宿るもの共々、灰塵と化し打ち祓う事であろう。」

文の通り、そのままでは氷霊の宿る「タリーア・インディゴ」ごと灰に変える事になってしまう。

しかし、もう一冊の方にその問題を解決する手段が書いてある。タイトルも無いその本の中には「呪物に呪いを移す」方法が書かれている。

流れとしては「閉鎖された広き空間にて、呪いに関わりの深い寄り代と、「縁」を結んだ者の血を用意し、寄り代にその血を浸す事で、結んだ「縁」を寄り代へと移す。」と書かれている。更に、呪文も記載されている。

当然、一緒に持ってきたランプが「彼の者のランプ」でもある。



最終シーン氷霊の退散

退散の儀式:氷霊を倒すには順序があり、先ず、依代である「氷霊の彫像」に呪いを一時的にだが移す必要がある。これには、アンティークショップParty The Tolnaで入手した「下巻:解呪の章」に記載してある「呪いを呪物に移す」を使用する。これにより、「氷霊」は呪物に捕らえられ、退散の準備が整う。

手順としては、閉鎖された広い室内の中央に呪いを移す呪物(今回は氷霊の彫像)を置く。これに呪いを使用した者との「縁」(今回はインディゴ家の罪の血)を掛け、呪文を詠唱する事により氷霊が呪物に固定される。コストはSAN喪失1d6(これによる発狂はない)とMP1d8ポイントである。退散は、呪いが付いている対象にも負荷が掛かるため、これを行わなければならない。

此処から戦闘フェイズに移行する。彫像に束縛された「氷霊」は毎ターンの始めに複数の氷柱を発生させる。1ターン目は2本、2ターン目は3本、3ターン目は4本と増えていく。但し、この氷柱は耐久が低く、また、対象へ向けて飛んでいくのもターンの最後になる可能性が高い。探索者はこの氷柱から「彼の者のランプ」を守らねばならない。

探索者は、この「氷霊」を祓う為に「彼の者のランプ」を使用する必要がある。このランプに火を灯したターンを含めて3ターン目終了時に、「氷霊」は退散させられるのだ。

また、Party The Tolnaにて「彼の者の旧き印」を入手している場合、一度だけ炎の障壁が生じランプへの攻撃を防いでくれる。

儀式描写例1「呪いを呪物に移す」

「探索者が呪文を唱えると、赤黒く染まる彫像が鈍く光を放つ。光は徐々に強くなり、彫像の真上で形を成す。それは、人の型を取り、双眼を光らせ冷気を纏う咆哮を上げた。」

儀式描写例2「彼の者のランプによる退散」

「その時、ランプの暖かみ有る赤色(せきしょく)の炎が白く変化した。炎はランプより帯を引き、彫像と氷霊に纏わり付く。瞬間、室内を目の眩む光が包み、閉じた瞼を開くと、彫像は灰になり、氷霊はその存在を消し去られていた。」

戦闘データ氷霊(彫像により顕現) SANc(1d2/1d10)

物理による攻撃を受け付けない。毎ターンの始めに、複数の氷柱を召喚し、ランプの破壊を試みる。攻撃対象はランプのみ。

氷柱:DEX2 耐久力10 2d6のダメージ 

※彷徨う氷霊のイベントで氷霊を見ている場合、10が最大喪失値ではなく、その時減った分をマイナスした値が最大喪失値になる。



最終処理エンド判定

無事に氷霊を退散させた場合(ベストエンド)
「貴方達探索者は、無事にこの屋敷の主の無念を晴らし、その娘を救うことに成功した。暫くすれば、彼女も目を覚ますことであろう。今はただ、朝日を待ち、短く尊い日常に戻ることにしよう。」

成功報酬:以下羅列

・シナリオクリア:1d8

・無事に「タリーア・インディゴ」を助ける事に成功:1d6

・「彼の者の旧き印」を使わずにクリア:1d4


お嬢様の目の前以外で氷霊の退散に挑戦し、失敗した場合(バッドエンド)
「ランプの火が灯すも、反応らしい反応は何一つ起こらない。しかし間も無く、上の階より窓の割れる音が響いた。足早に確認に行くと、「タリーア・インディゴ」の寝室の扉が空いている。中を覗くと、其処には、誰の姿も無かった。そう、誰の姿も…。割れ、開いた窓より、冷たく悲しい風が探索者の頬を撫でるのであった。」

バッドエンドとなり、「タリーア・インディゴ」はウェンディゴに姿を変え、何処かの雪山へと姿を消した。


呪いを寄り代に移さずに、お嬢様に氷霊が憑依した状態で退散を行った場合(クリア)
「ランプの火に照らされ、青白い炎が少女の上で形を成す。その悍ましい姿を隠すよう、ランプから帯を引き青白い炎と、少女を炎が包む。閃光のように眩しい光が一瞬、部屋の中を覆った。探索者が目を開くと、其処には、ただ灰が残されているだけであった…」

・目の前で少女が焼死してしまった事実にSANc(0/1d4)

・シナリオクリア:1d8 のみ。



追記情報:NPC

タリーア・インディゴ:両親を亡くした為、現在のインディゴ家の当主である。「リチャード・インディゴ」の代から続く「呪いの代償」として、「氷霊:ウェンディゴ」の魂を宿している。お淑やかで、執事やメイド達にも分け隔てなく優しく接する人格者でもある。APPは17(現在は寝たきりで衰弱しており16)。


ロイド・オランジェ:インディゴ家に仕える執事。インディゴ家の名を傷付けぬ様に注意を払っている。本人は好々爺でとても良い人物。探索者達にも「インディゴ家の問題を解決してくれるかもしれない大事な人物」と言う認識故に丁寧な態度で接してくれる。実現可能そうな事は、この人に頼めばKPが許せばなんとかなる。現在は、仕えるべき相手が1人且つ特異な状態故に、必要最低限の人員以外には暇を出している為、メイド二人にこの人の計3人で屋敷を切り盛りしている。インディゴ家の忌むべき家訓、についても一応知っている。


ロイ・インディゴ「タリーア・インディゴ」の父。近代的考え方を持ち、現在のインディゴ家の繁栄は大体がこの人の功績である。そんな考えの持ち主故に「男児は生かせ、女児は殺せ」等と言う家訓も「今の時代に有り得ない!こんな家訓は破棄だ!」とタリーアを大事に育てた(最愛の妻がタリーアを産んで死に、妻が残した可愛い娘を殺したくなどない、と言う理由も含まれている)。しかし、タリーアの16歳の誕生日が近付くに当たり、夢見に化物に姿を変える娘の姿や、庭弄りの最中、触れた花弁を凍らせてしまう娘の姿を見て、胸騒ぎを覚え必死に解決法を模索し始めた。その結果、飲まず食わずの調査で体を壊し、過労死してしまった。


リチャード・インディゴ「タリーア・インディゴ」の曽祖父。家督争いの際、他の縁者に呪いを掛け、インディゴ家に「呪い」が残る原因を作った張本人である。血液が残されていた理由は、もしもの際に解決する手段が無ければ自分が困る為である。


トルナ・グレイシス:アンティークショップParty the Tolnaの店主であり、魔女であり、ナイアーラトテップの化身である。彼女自身、数多の魔術に精通しているが、直接的に探索者達を助ける事は余り無い。せいぜいボーナスアイテムや情報をKPから渡そうと思った時に渡す役割、と言ったところ。



追記情報:アーティファクト

「上巻:呪殺の章」&「下巻:解呪の章」:インディゴ家がインディアン時代、石碑に描かれていた「魔術」の内容が記録されている魔術書。


名の無い魔術書:無名祭祀書ではない(大事)。今回の「呪物に呪いを移す」のページ以外は、探索者達に認識する事が出来ない不思議な本。


彼の者のランプ:クトゥグアの力が宿るランプ。魔術的な力を焼き尽くす力を秘めている。が、今回の件以降は力を使い果たし、ただのお洒落なランプになってしまう。


彼の者の旧き印:クトゥグアの信者が生み出した特殊なエルダーサイン。悪しき神の進行を阻害する力を、クトゥグアの力により強めている。一度だけ、探索者への小さな脅威を炎の壁で防いでくれる。


追記情報:登場する神話生物

氷霊:ウェンディゴの霊体の姿。「タリーア・インディゴ」の体を依代にする事で、霊体からウェンディゴに昇華する事になる。ウェンディゴとしては不完全だが、人を呪殺するには十分な力を持っている。寧ろ、不完全だからこそ、人間が使用する力として丁度いいとも言える。



追記情報:物語の概要

その昔、インディゴ家では壮絶な家督争いが行われていた。ある者は金に物を言わせ、ある者はゴロツキを雇い、闇討ちをさせていた。そんな中、「リチャード・インディゴ」はインディゴ家がかつてインディアン時代だった頃の石碑の内容を収めた魔術書「上巻:呪殺の章」を発見する。彼はこの魔術書に記された「氷霊の呪殺」に手を出してしまった。彼以外のインディゴ家当主の資格を持つ者は全て凍死し、彼が当主の座を得る事となった。だが、呪いには代償が付き物。彼の娘が16歳の誕生日に、悍ましい化物に姿を変えてしまう。化物と化した娘を銃殺し、己の行いの重大さに気付いた「リチャード・インディゴ」は一族に「生まれた男児は生かせ、生まれた女児は殺せ」と言う家訓を残した。

時代は経ち、1920年代アーカム。「ロイ・インディゴ」は今は亡き最愛の妻が残した「タリーア・インディゴ」を大層大事に育てていた。しかし、彼女の16歳の誕生日が近付くに連れ、彼と彼女の周りで不思議な事が起こり始めた。このままでは…、そう考えた「ロイ・インディゴ」は娘を救うべく、調査を始めた。あと少し、あと少しで娘を助ける方法が分かる。その道半ばで、無理をしたその体は動かなくなってしまった。残された「タリーア・インディゴ」も、覚めぬかも知れない眠りに付いてしまった…。

探索者達は、「ロイ・インディゴ」が残した足跡を辿り、「タリーア・インディゴ」を無事目覚めさせる事が出来るのであろうか…。




1920年代アーカムのシナリオを作りたい!→長いシナリオが出来た→回すに回せないから簡単な感じで1920年代アーカムの導入シナリオでも作ろう。

こんな感じで作ったシナリオです。もう一方の若干長い方のシナリオも早く回して見たいものです( ˘ω˘)
シナリオの質問等はお気軽にコメントしてください(`・ω・´)b


広告
×
多少修正を加えましたので、回す方はご注意を!
21ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。