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記事 6件
  • 【時事メルマガ(111)】 「トランプ革命の本質ー番外編(1)」 「革命前夜のアメリカ点描①  ー全米に静かに広がるインパクト」2024/12/23

    2024-12-24 00:52  
    【時事メルマガ(111)】
    「トランプ革命の本質ー番外編(1)」
    「革命前夜のアメリカ点描①
     ー全米に静かに広がるインパクト」

     アメリカに着いて3日が経ちました。ダレス国際空港に到着して首都ワシントンD.C.のを一回り取材してから、知人に会うためにコロラド州とユタ州を回っています。
     アメリカに取材で来るのは数えてみたら1991年以来ちょうど30回目。2013年からは3年ほど住んでいましたから、街の様子や人々の表情はよく理解しているつもりでしたが、今回のアメリカは今までとは全く異なる表情を見せています。
     その理由は、もちろん次期政権が就任前から次々と打ち出している「トランプ革命」がもたらす巨大なインパクトに対して身構えるアメリカ人の緊張感が街の雰囲気すら変えているのです。ある者はトランプ革命に大いに期待し、ある者は大いに怯え、ある者は諦めの境地に達している。
    🟥ニューメキシコ州の暗
  • 【わかる中東ニュース(11)】 「シリアの混乱はCIAが植え付けた】 「『犯罪組織→英雄→戦争犯罪人』ーCIAに翻弄された世界中の政治家」 「求められる東條英機元首相の名誉回復」 2024/12/21

    2024-12-21 01:37  
    【わかる中東ニュース(11)】
    「シリアの混乱はCIAが植え付けた】
    「『犯罪組織→英雄→戦争犯罪人』ーCIAに翻弄された世界中の政治家」
    「求められる東條英機元首相の名誉回復」
    🟥紛争激化の切り札は「CIAによって作られた英雄」

     トランプ次期政権が解体しようとしているディープステイト=DSにはいろいろな定義があります。
     ただ「選挙で選ばれていない組織が、選挙で選ばれた大統領を支配して国家や政府を牛耳る二重権力構造」という私の説明に対しては、先般来日していたトランプ次期大統領を支持するアメリカ共和党の最大の支持母体ACUの複数の幹部が「一番納得のいく説明」と太鼓判を押してくれました。
    ◆ACU議長で私の長年の友人のマット・シュラップ
    ◆DS論で知られる河添恵子先生と3人で
     こうした歪な権力構造がいつどのように始まったか。これについてもトランプ陣営の認識はあらかた一致しています。
     
  • 【わかる中東ニュース(10)】 「シリア・アサド政権崩壊の持つ意味」 「ほくそ笑むCIAとDS」 2024/12/14

    2024-12-14 19:23  
    【わかる中東ニュース(10)】
    「シリア・アサド政権崩壊の持つ意味」
    「ほくそ笑むCIAとDS」
     「総裁選→政局→衆院選→アメリカ大統領選挙」と私の専門分野の時事情勢が激動していたため、「わかる中東ニュース」が8月以来4ヶ月も空いてしまいました。
     昨年10月のハマスによるテロ以降、イランの大統領選挙(【中東メルマガ(3-6)】)からハマスのリーダーイスマイル・ハニーヤのテヘランでの暗殺(【中東メルマガ(7-9)】)まで、ほとんど全ての中東からのニュースはイランを中心に動いているように見えました。
     そして日本とアメリカの中東報道は常に「得体の知れない宗教原理主義国イランが中東情勢不安定化の元凶」というコンテクストで書かれ続けました。ところが、今回のアサド政権の崩壊を巡っては報道のトーンが一変しています。
     日本の新聞やテレビの報道では、中東で何が起きているのかなかなか理解出来ないと思い
  • 【時事メルマガ(110)】 「トランプ革命の本質⑦」 「悪の牙城CIA(5)」 「アラン・ダレス(1)ー暗黒システムの設計者」 2024/12/10

    2024-12-10 16:15  
    【時事メルマガ(110)】
    「トランプ革命の本質⑦」
    「悪の牙城CIA(5)」
    「アラン・ダレス(1)ー暗黒システムの設計者」
     前回のメルマガは正しくは時事メルマガ(108)でしたが、別の原稿を(108)として用意していた関係でナンバリングを間違えてしまいました。今後のアーカイブでの混乱を避けるため(108)は欠番とさせていただきます(108が煩悩の数だから忌避したわけではありませんw)
     さて前回までのメルマガ(103-109)では、トランプ次期政権の国家情報長官(トゥルシ・ギャバード)とCIA長官(ジョン・ラトクリフ)という人事がいかに衝撃的なものなのかを入り口に、大統領すら手を出せない組織が存在する事実と、その本丸であるCIAの本質を歴史的背景を中心に詳しく解説してきました。
     CIAは、政治家を恫喝しコントロールするという意味において東京地検特捜部によく似ています。選挙で選ばれて
  • 【時事メルマガ(109)】 「トランプ革命の本質⑥」 「悪の牙城CIA(4)」 「ダレス兄弟の数奇な縁」2024/12/05

    2024-12-05 20:10  
    【時事メルマガ(109)】
    「トランプ革命の本質⑥」
    「悪の牙城CIA(4)」
    「ダレス兄弟の数奇な縁」
    (1)アメリカの超エリート集団とディープステイトの関係
     アメリカの首都ワシントンD.C.近郊には3つの国際空港がありますが、多くの長距離国際線が乗り入れる、事実上の首都の空の玄関口は「ダレス国際空港」と名付けられています。
    ◆ダレス国際空港
    (Washington Dulles International Airport:IAD)
     私は1990年に初めてワシントンDCを訪問して以来数えきれないほどこの空港を利用しました。日本からワシントンDCに直行便を飛ばしているのは、全日空とユナイテッド航空だけで、いずれもダレス空港を使うからです。
     しかしダレスという名前を聞くたびに日本人として、また地球人として、今でも複雑な心境になります。その理由は、今回のメルマガを読んでいただけたらよくわ
  • 【時事メルマガ(107)】 「トランプ革命の本質⑤」 「悪の牙城CIAを解体するトランプ(3)」 「オルブライトとヌーランドー暗黒の代理人」2024/12/04

    2024-12-04 19:44  
    【時事メルマガ(107)】
    「トランプ革命の本質⑤」
    「悪の牙城CIAを解体するトランプ(3)」
    「オルブライトとヌーランドー暗黒の代理人」
     トランプ次期大統領が解体を宣言し、ようやく公に語られるようになったディープステイト。
     ごくシンプルにディープステイト=DSを定義すれば「正式な政府を様々な手法を駆使して支配し、内政と外交を捻じ曲げて地球規模の覇権を維持・強化している集団」という事になります。
     しかし彼らは財団でも会社でも行政組織でもなく、構成員が社員バッチをつけているわけでもありませんから、その実態を具体的にイメージするのは至難の業です。
     平素は闇に紛れて暗躍しているDSが姿を垣間見せるのは、正式な政府に影響力を行使する瞬間です。影響力を行使する際に表に現れる者こそ、DSの代理人です。
     DSの代理人を紐解くキーワードは、「ニューヨーク」と「ユダヤ人」です。
    (1)国務省を支