大沢やよい「ハロー、メランコリック!【1】」
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大沢やよい「ハロー、メランコリック!【1】」

2019-10-21 17:31


    社会人百合「2DK」を無事完結させた大沢やよい先生の新作、陰キャな後輩と陽キャな先輩による音楽部活学生百合「ハロー、メランコリック!【1】」が発売されました~。

    トロンボーン奏者であるJK一年生の湊は、ぼっちな陰キャとして、人付き合いを敢えて避けていましたが、ある日突然、いかにも陽キャで美人な響生先輩(楽器はドラムス)から一緒にバンドをやらないかと誘われてしまいます。
    しかし、中学時代にブラバンで理不尽な目にあった湊は、ひたすら周りに合わせるだけですむ市民バンドに参加する以外は音楽をする気はなく、響生先輩の誘いも断ろうとしますが、押し切られるように二人だけでセッションすることになってしまい…。

    という、一見対照的な少女同士が「自分たちの」音楽を通じて、つながっていく様を描いた正統部活百合となっていましたが、対照的に見えて、実は湊も響生先輩も音楽(とりわけコンクールでの入賞を至上命題とする文化系というより体育会系なブラバン)から疎外されながらも音楽を捨てられなかった「業」を持つ者同士としながらも、そういう過去はあっさりと描写し、今の二人の気持ちを重点的に描いているのがよかったですね(カバー裏の小ネタも効いていました)

    音楽百合というと、クラシック、ロック、ブラバンあたりが定番で、さらにはラップ、クラブミュージック、邦楽と幅が広がっていますが、今作でメインとなる音楽って、ジャンル的には何なんでしょう。
    二人が惹かれ合ったきっかけになったセッションは、トロンボーンとドラムスのデュオという珍しいものであり、さらに二人以外のバンドメンバーもフルートにエレベにサックス(orギター)という変則的な編成からすれば、ポップス寄りの(?)ジャズといったところなのでしょうかね(まあ、フリー・インプロヴィゼーションならなんでもアリですが(笑))
    となれば、今までにない音楽百合としても期待できるかもしれません(個人的には、モンクとか、ミンガス、オーネット、アイラー、トリスターノあたりを演ってほしいです)

    ともあれ、最近の百合姫は、残念な打ち切りもありましたが(…)、それでも以前と比べ(苦笑)、連載終了即作家さん退場(!)というパターンが随分減ってきたのはいいことだと思いますので、大沢先生も百合姫を代表する作家さんとして、頑張っていただきたいものですね。

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