萩埜まこと「熱帯魚は雪に焦がれる【7】」
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萩埜まこと「熱帯魚は雪に焦がれる【7】」

2020-07-05 19:59



    前巻では辛い展開が続いていた萩埜まこと先生の「熱帯魚は雪に焦がれる」は7巻目に突入です!!!

    小夏と出会ったことで、高嶺の花の優等生を演じ続ける息苦しさから解放されたかに見えた小雪に対して、先輩である小雪との卒業という別れが受け入れられない小夏、すれ違ってしまった二人の気持ちの行方が、(百合では稀有なことですが)父と娘のつながりも含めて、丁寧に描かれていたのには、静かな感動を覚えました。

    この作品において、しばしば比喩として取り上げられる井伏鱒二の「山椒魚」では、2匹のそれぞれの本当の想いが分かった時にはすでに手遅れだったのですが、小夏と小雪の二人はお互いの「わがまま」をぶつけ合い、受けとめることで、一歩踏み出せたのは本当によかったと思いました。

    小夏と小雪の二人の関係は、親愛なのか、恋愛なのか、依存なのか、扶助なのか、もはやどうでもよく、ただ「共にある「場」であること」の大切さが感じ取れればそれで充分だと思えて来ましたね。

    再度、スタートラインに立ったともいえる二人の少女の想いが、洞窟を抜けて、どこに向かうのか、萩埜先生にはまだまだ頑張っていただきたいです!!!


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