深海紺「春とみどり【3】」
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深海紺「春とみどり【3】」

2020-07-12 17:37



    急逝した学生時代の親友の娘であるJCの春子を引き取ることにしたOLのみどり、この二人の距離感の変化をリリカルに描いた、深海紺先生の「春とみどり」も3巻目をもって完結です…。

    今まで全く知らないもの同士での生活も徐々に落ち着いたかに見えながら、春子の将来のこともあり、叔母の弥生さんから同居の申し出があったことで、春子とみどりのお互いへの想いと、二人をつなぐ「ミッシングリンク」とも言える春子の母であるつぐみのみどりへの想いが明らかになることで、「共に前に進める関係になる」という二人共通の目標が出来ていくという展開が素敵でした。

    春子とみどりの関係も、恋人でも、友達でもなく、「新しい家族」などと大上段に振りかぶったものでもない、ささやかだけれど大切な存在といった感じに自然となっていくところは、深海先生のやわらかな絵柄とも相俟って、みどりがかつて嫌いだった「春という季節」が大好きなものに変わっていくように描かれていたのが、すごくよかったですね。

    このように、一見地味な(失礼)良作が埋もれることなく、無事完結を迎えられたのは、やはり「百合」全体が成熟している証だと捉えたいですね。

    深海先生、本当にお疲れ様でした。
    また、素晴らしい「百合」で再会できることを祈っております。


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