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記事 25件
  • ここでの株式の投資視点を考える

    2022-02-16 12:06  

     日経平均やTOPIXの調整とともに個別銘柄、とりわけマザーズ上場の新興市場銘柄の大幅な下落が続いてきた株式相場ですが、徐々に春の足音も聞こえてきます。 米NASDAQ市場のピークアウトはFRBによるインフレ対応の金利の上昇でもたらされたと言えますが、これが日本の株式相場にもマザーズ指数の下落や直近IPO銘柄の波乱となってきたと見られます。日米ともに投資家の心理は共通しており成長期待を背景に評価されてきた銘柄ほど調整ムードに巻き込まれているとも言えそうです。 足下の利益がまだ伴っていないマザーズやその他多くの中小型銘柄にはPER50倍以上や中には100倍以上で評価される銘柄も出てきましたが、そうした銘柄群は今後の利益成長への期待は残るとしても多少の時間がかかる中で、PER5倍以下のバリュー銘柄群にリスクマネーは向かうという潮流が見出せる昨今です。 投資家心理は複雑な面があり、こうした潮流
  • 戻り相場は良いが・・

    2022-02-16 12:05  

     春まだ遠き今日この頃。全国的なコロナ感染拡大の中で大雪に見舞われた週末でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。 いつまでも寒いが続く訳ではない、春に咲く花の芽も、あちこちで見られるとソフトバンクGの孫社長は語っていましたが、まさにしかり。 オミクロン株の感染拡大を防ぐとの目的で全国各地で蔓延防止法が実施され、それに伴い日本経済全体が再び委縮し昨年10月以降の回復から再び足踏み状態。企業業績は明暗分かれる状況になりつつあります。 トヨタは良くても先行き不透明。ソフトバンクGは足下の業績が悪化していても未来には成長中のアームのIPOで明るい。皆さんはこうした企業ごとの立ち位置の違いをどのように御覧になっているでしょうか。 成長株ないし成長期待株が売られ、高配当バリュー株が買い進まれる展開での難しい運用が続く流れの中で皆様もこの先の運用スタンスに悩まれているのかも知れません。 日経平均
  • 日本株市場の将来

    2022-02-15 13:03  

     昨年12月9日のメルマガで以下のように書きました。『余談ですが、1年半も「医療崩壊だ~!」と騒いでいるのに、依然として医療行政、医療体制には殆ど変化がなく、感染が拡大した場合には「感染阻止と自粛」に頼ることばかりが強調されています。ついでに、それを理由にした票目当てのバラマキ(呆)。 恐るべき医療既得権の壁!!! 若者や現役世代の生活を破綻させてでも金儲けを優先する悪魔の医療業界(医師会や厚労省)が国家を滅亡に導きます。』
     やっと新型コロナ対策の緩和策が出始めましたが、何せ遅いです。 先日これらについて家内と話し合いました。 コロナで減収(または赤字)になった医療機関・診療所を救うのが先か、困窮して止む無く風俗に身を投じる若い女性を救うのが先かと言えば、誰に聴いても後者が優先されるべきと答えるでしょう。 「もう少しすれば可愛いお嬢が出てくる」などと発言した品の無い芸人を人気番組で使い
  • 未成年者にもNISAを

    2022-02-14 15:55  

     億近読者の皆様こんにちは。 子を持つ親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 2022年2月5日(土)の日本経済新聞社の夕刊の一面に、「高校生投資を学ぶ」という記事が出ていました。 2022年4月から高校の家庭科で資産形成教育がスタートすることと、近年の株式相場の上昇、国推している確定拠出年金やNISA制度の波もあって、日本の「貯蓄から投資へ」の流れはやっと大きなうねりになってきたと感じます。 「貯め込んでないで、投資しよう」という考え方は、社会が経済を動かす上でも、個人が人生を豊かにする上でも大切なことです。 貯め込んでいるだけでは、何も生まれません。 ところで、「貯蓄から投資へ」という流れがせっかくあるにも関わらず、1つ水をさす話があります。それは「ジュニアNISAの終了」です。 ジュニアNISAは未成年者が開設できる投資口座です。ちなみにNISA
  • 【お知らせ】【10代向け金融経済教育】上場企業の社長に学ぶ株式投資セミナー開催!

    2022-02-11 10:00  

     遠藤功二氏×億の近道 コラボ企画 【10代向け金融経済教育】上場企業の社長に学ぶ株式投資セミナー 2月26日オンライン開催します!! 億の近道隔週水曜日執筆担当、子どもたちへお金の教育を推進している人気執筆者、遠藤功二氏と億の近道がタッグを組みました。 子どもたちの金融リテラシーを向上させたいという熱い思いがこのセミナーを実現。 遠藤氏の基本講座に加え、新進気鋭でユニークかつ柔軟な発想を持って高成長している企業「LibWork(1431)」の瀬口社長が登壇。子どもたちにわかりやすく事業や投資について語っていただきます。 もちろん質疑応答の時間もご用意しています。 素朴な疑問をぶつけてみましょう! 瀬口社長の語り口はyoutubeでもご覧いただけます。 https://www.youtube.com/c/LibWorkIR%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83
  • 有料メルマガライブラリから(414)「投資するタイミングや投資のやり方がより重要」

    2022-02-11 09:59  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資するタイミングや投資のやり方がより重要」= (有料メルマガ第371回・2016/3/8配信号)※2016年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 株式投資は玉乗りと似ています。いい玉(=企業の株=銘柄)を捜して、その上に乗り、うまく転がしていくと雪だるまのよう資産がどんどん膨らんでいきます。 ひびが入っていたり、爆弾が仕掛けられているような玉(=粉飾決算をして財務内容をごまかしているような企業)を選んでしまうと、玉が壊れて玉の乗り手が大けがをします。これも大切なことです。 で
  • 売る投資家買う投資家

    2022-02-09 14:42  

     コロナ禍に加えてコロナ禍や脱炭素化政策による一連の物価高騰を横目にしたインフレ抑制に向けた米国での金利の上昇を背景に株式相場の調整が続いている。 これだけに留まらず、ウクライナ問題や北京オリンピック後の台湾有事の懸念、国内物価の上昇によるスタグフレーション懸念など株式相場を取り巻く客観情勢の悪化はこれまで強気で臨んできた投資家の心理を弱気に傾かせているものと推察される。 日経平均株価やTOPIXなどに代表される全体相場のトレンドは1月後半に暫定的にボトムを打ち反発気味ではあったが、基調は戻り売りが優勢で早くも再び下値模索の動きが見られる。特にマザーズ指数は反発しやすいが頭重くなればすぐに売りが出て反落に至る展開となる。 株価は売りたい投資家と買いたい投資家のせめぎ合いの中で形成される。 相場だけに相手があって成り立つ株の価格には後から理屈がついて語られることが多い。変動する株価を横目に
  • 成長株を捨てバリュー株につくのは得策か?

    2022-02-09 14:41  

     現在の株式相場はここに来てネガティブな評価がなされる成長株と多くの見向きもされない低PBRバリュー銘柄、更にはコロナ禍で未曽有の高収益を得ている低PER銘柄群などで構成されており、投資家のコアとなる投資対象の変化の中で形成されている。 金融相場から業績相場という市場の掛け声むなしく市場参加者の投資意欲は成長株へのネガティブな評価への変化を受け委縮しがちである。 根源的な企業価値は現在の持てる資産をベースにした評価と未来において生み出す収益を加味した評価とに分かれるが、これには上場企業のような認知度や信頼度が高まった企業においてはプレミアムが付きやすいので本来ならブランド価値などの無形資産も加味した評価がなされても良いことになる。 企業にとっては銀行との関係を断ち無借金経営を貫いているケースも多い一方で、日本の多くの基幹産業のように有利子負債を用いてレバレッジを効かせたダイナミックな経営
  • 市場潮流

    2022-02-08 12:36  

     今週(1月31日~2月4日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で722円65銭上昇し(率にして2.70%の上昇)、2万7439円99銭で取引を終えました。5週ぶりの上昇です。 米国株式市場は1月28日(金)以降、2月2日(水)まで4営業日連続上昇しましたが、年初からの下落を受けて年金基金の資産配分見直しに伴う株買いなどが寄与したようです。国内株式相場も大幅下落に伴う値ごろ感もあり、2月2日まで4営業日続伸し、日経平均株価で1300円あまり戻しました。 3日(木)は反落したものの(前日比292円安)、4日(金)は同198円高と上昇しました。国内主要企業の21年10~12月期業績が総じて堅調であったことも株価の回復を支えたものとみられます。 週初には、米連邦準備理事会(FRB)の幹部から、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での「0.5%利上げ」に対する慎重な発言が相次ぎました。3日に
  • 先月の急落

    2022-02-07 17:02  

     米国の利上げスケジュールの前倒し予想が増えてくるに連れ、株式市場は想定以上のスピードで下がりました。テーパリングのスケジュールは別として、一回目の利上げのタイミングを見るまでは投資は抑制すべきと考え、昨年12月からは弱気で構えていましたが想定以上に早い下げでした。 それにしても、昨年末29日に997.82で引けたマザーズ指数が1月27日の728.25まで、約1か月(僅か18営業日)で▲27%も値下がりするとは・・・、下げるときは早いです(汗)。 個人投資家好みの相当数のグロース銘柄も新型コロナが蔓延した2020年の連休前の水準になりました。流石に売られ過ぎと思いますが、2年近くを経て、これほど早く「行って来い」になるとは想像もしていませんでした。 とは言え気を取り直して・・・、良い銘柄を買っているはず故に需給の悪化が修正されれば、いずれまた上がるだろうと考えています。米国株にも中長期投