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放置銘柄の復活
2022-09-14 14:15
日本株は円安局面下で比較的底堅い展開が見られますが、このところの皆様の運用成果は実際にはいかがでしょうか。 日々の株価変動に関心をお持ちの皆様にとって過去などどうでも良いと思われるのかも知れませんが、多少振り返って見るのも時には大切です。 先週末の日経平均は2万8214.75円。昨年末の日経平均は2万8791.71円でしたので2%ほどマイナスの水準です。 一方でTOPIXは先週末が1965.53。昨年末の1992.33に対して1.3%のマイナスとなっており、日経平均よりも下げていないようです。 日経平均もTOPIXも昨年の秋にそれぞれ高値をつけましたが、その調整が3月にかけ見られ、下振れを見せたのですが、その後は徐々に戻ってきています。つまり令和4年の株式市場は年初から春先にかけ調整が入ったものの、短期に調整を終えてジリ高歩調になってきたという流れになります。 この間に起きたイベントで -
令和4年のIPO市場
2022-09-14 14:13
8月5日以来、途切れてきました今年のIPOですが、9月13日のジャパニアス(9558)という先端エンジニアリング企業の登場からまた再開です。 令和4年のIPOは2月3日のRecorvery International(9214・グロース)から8月5日のクラシコム(7110・グロース)まで43銘柄が取引されそれぞれに市場での関心を集めてきました。 悲喜こもごものIPO市場。 将来、成長する可能性のあるIPO銘柄に関心をお寄せの投資家の皆様も、機械的な取り組みをされている投資家の皆様も、その成果に違いは出ているかと思われます。せっかく申し込んだ公募が当たったと言っても初値が公募価格を割れたりもしますし、一方で人気を集めて初値が2倍以上となったケースも見られます。上場してからも上値を追うケースもあれば、上場後の高値から株価が3か月程度で半値水準にまで下落したりと様々なケースが見出せます。 令 -
この会社知ってますか?
2022-09-14 14:11
ご存知の通り、日本には3800もの銘柄が上場し、投資家の皆さんは売買されて楽しんでおられるかと思います。 古い企業もあれば直近IPOしたばかりの企業もあり、皆さんが知らないような会社もあるのかも知れません。 本日は最近企業名を変えたか、IPO予定の企業を簡単なクイズ形式で取り上げてみます。 〇×式のクイズ(全8問)としますのでその答えは近日中に億の近道バックナンバーページに掲載します。 なお、Q8だけは答えを次回の本コラムでお知らせしますので宜しくお願いします。Q1:BIPROGYは凸版印刷系の企業です。A1: 〇 ×Q2:ICは半導体のメーカーです。A2: 〇 ×Q3:三愛オブリはリコーの親戚です。A3: 〇 ×Q4:岡山に新工場を建設予定のJ―MAXは今期予想PERが10倍以上で評価されています。A4: 〇 ×Q5:JPMCは賃貸住宅管理ビジネスで高成長を目 -
長期投資の入門 第7回 勝利の方程式を満たす銘柄群は存在する
2022-09-13 12:23
=勝利の方程式を満たす銘柄群は存在する= 前回紹介した「勝利の方程式」を満たす投資対象はあるのでしょうか。 多数あるのです。 たとえば省人化のサービスです。 省人化とは人の仕事を機械やITシステムで置き換えることです。 たとえば昔は目の良い若い人を大量に目視検査などに動員していましたが、いまではCMOSセンサで無人で行うようになります。多くの製造業は労働力をアジアなどの低賃金国に依存していますが、新興国の労務費は毎年のように上がります。すると人件費を代替できる製品やサービスの価値も毎年のように上がることになります。 テクノロジーの発展により人の仕事を置き換える領域はますます増えていきます。単純作業から仕事はロボットなどの自動化設備に置き換えられています。 数量増が期待できる市場は多数あります。 人の仕事を置き換える自動化関連の市場は対象がヒトであるため、世界の人口がこれからも増えるため、 -
お金について「考える」対談記事について~後編~
2022-09-09 16:18
-貯めて、増やすと平行しながら、幸せを感じられる使い方について考えていくとより良いマネーライフプランができあがっていく?そうですね。そこで、見てもらいたいのがこの図です。(図1)
図1(出典:2022年 早稲田大学オープンカレッジ「新しい時代のお金のしくみ」ブルー・マーリン・パートナーズ代表取締役 山口揚平 講義資料) 横軸が自分のために使うお金と時間の使い方、縦軸が社会(他者)のために使うお金と時間の使い方になっています。 これまで「考える」で主に話してきたのは、横軸の使い方。将来の自分にお金を渡す方法論でした。 でも、それだけでは本人の幸福度は頭打ちになってしまいます。 マズローの欲求段階説でも、衣食住が整って生理的欲求、安全の欲求が満たされると、人の求めるものは社会的欲求、承認欲求に変わっていくとされています。 しかし、人とのつながりや評価、自分の感じる充実感、幸せはお金で満たすこ -
有料メルマガライブラリから(443)「メンタルタフネスと投資企業への信頼の強さを試される下落局面」
2022-09-08 14:14
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「メンタルタフネスと投資企業への信頼の強さを試される下落局面」= (有料メルマガ第389回・2016/7/12配信号)※注 2016年7月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 自分の株のポートフォリオの資産額がズルズルと減っていくのは、怖いものです。このことに恐怖を感じない投資家は、壊れたブレーキの自動車と同じで大きな事故を起こして大破する可能性が高いです。 恐怖は投資家のブレーキであり、必要不可欠なものです。しかし効きすぎるブレーキも、下手に踏むと事故の原因となります。余裕をもってブレーキ -
負の暖簾(のれん=goodwill)代について
2022-09-07 21:59
近年の企業成長の手法として導入されているのがM&Aです。 最近はその仲介を行う企業が上場しテレビCMを流すなど仲介ビジネスも注目されています。 時間価値、組織形成の価値、ブランド価値、資産価値、収益価値などのトータル資産をお金で買う手法です。買う立場と売る立場の双方の利益が合致することがM&Aにとっては成就する条件と言えます。 M&Aの買い手である上場企業は豊富な余裕資金で事業シナジーのある企業を子会社することになります。この場合、買われた企業に資産がどれだけあるかに関心が持たれます。また有利子負債と保有現預金を差し引いたキャッシュフローにも関心が持たれます。 100%子会社化された買収された企業の純資産と買収額との差が暖簾代として計上されます。 暖簾(のれん)は店先に掛ける布のこと。物質的な価値はなくても顧客に知名度や販売品の品質などのブランド価値を示す象徴。こうした無形のものへの投 -
フルッタ×2効果の個別株相場
2022-09-07 21:57
何気なく四季報をめくっていたらフルッタフルッタ(2586)株が目に入った。アマゾンフルーツとして有名なアサイーで有名な企業だが、上場したのは2014年12月。今からおよそ8年前にIPOした企業だ。 IPO前の2015年3月期の業績は売上33.4億円、 経常利益3.49億円の業績を計上。 確か日本では出始めだったアサイーがブームになっていた時期だったかと思われる。 その上場後から業績は一気に悪化し2019年3月期は売上高12.2億円、経常利益は7.79億円の大幅赤字となり、その後も赤字から脱却できていない。2020年には2500株(発行価格19.3万円、4.8億円)の優先株を発行し棄損した自己資本の充実を図りながらコロナ禍を乗り切ろうと懸命。結果としては現在の株価は83円で低迷状態ながら、健康志向の潮流の中で復活に向け頑張っている姿を見ながら投資家が株価を下支えしている。 時価総額は現在 -
直近構築したポートフォリオから市場の潮流を探る
2022-09-07 21:53
有料メルマガ向けに高配当利回りの6銘柄で構築したポートフォリオを6月末にスタートさせましたが、2か月経過してベンチマークのトヨタ(7203)やTOPIXに対してアウトパフォーム。 既に直利10%以上の運用資産評価となるなど好調です。 このところ市場は明らかに主力大型よりも中小型株や高配当利回り銘柄に関心を寄せている証拠だと感じています。 1月26日にスタートした前回のポートフォリオ(下記参照)ではオークネット(3964)がリード役になって全体の成果を高めた結果となりましたが、今回は6つの高配当利回り銘柄の中でアクセル(6730)が一気にアクセルを踏み800円以下から1000円台乗せまで上昇。それを追ってセイファート(9213)が900円以下から先日は1500円台まで急騰を演じていました。既に6銘柄のすべてがプラスゾーンに踊り出ており、運用期間となる来年5月までの結果がどうなるのかメル -
長期投資の入門 第6回 銘柄選定のための勝利の方程式
2022-09-06 21:38
銘柄選定の基準とは、 1)伸びる市場で、 2)シェアを伸ばしていける企業であって、 3)その商品価格(付加価値)が上がっていくような企業 に投資をするというものです。 1997年から4年間、わたしは好成績を上げたことで、そのタイミングで投資本を出版することになりました。2001年にイーフロンティア社から「インベストメント」を出版したのですがその43ページに上記3つのシンプルな投資選定基準が書かれています。 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3cDMsJS 3つの条件とは 1)市場拡大 2)シェア向上 3)価格上昇(価格対費用比率の向上) が同時に生じる事象を見つけることでした。 この3つを「勝利の方程式」と呼んでいました。 証券会社でリサーチをしていたころから使用している基準ですのでかれこれ30年経過しますが未だに使用しています。-銘柄選定の条件その1 市場が拡大
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