有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「大きな下落をチャンスにできるように準備を始める」=
(有料メルマガ第442回・2017/7/25配信号)
※2017年7月現在の内容です。留意してお読み下さい。
(前略)
株式投資など、資産運用は長い人生の友として、生きている間は継続的に行なっていき、トータルで大きな資産の形成が出来ていれば良いものです。
運用成績が低迷している時は、冷静に上記のことを意識して、銘柄選択が出来ているのに、運用成績が良くなってくると、忘れがちになる傾向があります。
いまの投資環境は、それほど良いとは感じませんが、投資したポートフォリオの企業の株がトータルでみると右肩上がりで動いているので、運用成績は堅調です。
このような時には、つい上昇力の強い株に資金を集めて、できるだけ早く大きく資産を増やしたいという欲望が大きくなることが多いです。
私はレバレッジをかける投資は好まないので、やったことはありませんが、それでも運用資産を一部の銘柄に集中して運用成績を上げたいという欲望が大きくなります。
その結果、予想しなかったリスクで、集中して投資した銘柄が大きく下落して、ダメージを大きくすることが、過去にはよくありました。
そのために、最近では調子が良いと感じる時は、用心して分散をむしろ広げることも多くなりました。
調子が良い時ほど用心して、いつもよりゆっくりとしたペースで資産を増やせば良い。投資する企業も派手さはなくても着実に中期経営計画などに基づいて収益拡大のための努力を続けている企業に分散投資を広げたい。
このように考えて、企業調査を続けながら、安心できると自分が信じられた企業に、打診の買いを入れることも実行しています。
そのためにポートフォリオの投資銘柄数が増えていく状況にあります。
株式投資で大きく資産を増やしている個人投資家の多くは投資銘柄数を絞り込んで成功している人が多いと思うので、自分の株式投資のやり方は王道からは少しずれているかもしれないと考えています。
このように亀のようにのんびりですが、着実な資産運用を続けてきた私でも、日本や世界の景気の上昇の波に相乗りさせてもらい、株式投資を危険だと避けている人々よりも、ずっと堅調な資産増加を達成できています。
株式投資でお金を増やす目的は、お金の不足に怯えることなく、安心して、いままで続けてきたような普通の生活ができれば良い。ただ時間が出来たのだから、年金がもらえるまでは制限していた海外も含めた旅行は、従来よりは増やしたい。
少し費用が高くなっても、のんびりとした、ホテルも少しだけレベルの高いところに泊まりたい。プチリッチな旅行を行っていきたい。そんなささやかな希望は叶えるようにしています。
このような、ささやかではありますが自由を手に入れられたのは、株式投資や不動産投資、金投資などアセット・アロケーションを行って資産運用を行って、ゆっくりと資金を増やしてきたことのおかげです。そんな意味で資産運用は私の大いなる希望でした。
アベノミクスがスタートしてから年末に計算すると年初よりは確実に運用資産を増やせる状況が5年間も続いてきました。しかしこの5年間でも毎年のように一度か二度は瞬く間に(=短期間)にポートフォリオの資産の10%以上が減少するダメージを受けました。
でも今年の上期においては、幸運なことにこのようなダメージを受けることがありませんでした。その為に、逆にもうじき大きな調整が来るのではないか。そんなことを考えて用心をするようになりました。
株式市場が暴落するたびに感じることは、いままでは割高すぎて高嶺の花だった企業の株を安く買えるチャンスなのに資金が無い(=運用資産は限度いっぱい株に投資している。フルインベスト状態である)。
自分が投資している企業の株も、当然のように下落していて、大きな含み損を抱えていて、欲しいと思う株を買うためには、損をして投資した株を売って資金を作るしかない。
日本を代表するような高い技術開発力を持ち、世界でトップクラスの高シェア製品を持っている、財務内容の良い企業の株価が暴落して、時には直近の高値の85%下落とか80%の下落という信じられない安値まで売り叩かれて、超のつくほど割安になることも起こりました。
しかし自分がすでに投資している企業も、自分が選び抜いて選択した企業です。その為に超バーゲンセールの日本を代表する企業の大きく下落した株を思う存分に安値で買うことはできませんでした。
そんなこともあり、今年は少しずつキャッシュを証券会社の口座から銀行の口座に移して定期預金などに換えています。
それほど大きな金額ではありませんが、暴落時に買いたい企業の株を買うための資金を作りつつある。そんな意識で行っている行動です。
(後略)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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