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「これあげる」
小学1年生の次男がハイチューを私にくれました。
自分のお小遣いで買ったものだそうです。
「そんな大切なハイチューなら自分で食べなよ」
と私は返そうとしましたが、
「いいから食べて」
と断られてしまいました。
私の家ではお小遣いは定められた「仕事」をしないともらえないルールにしてあります。お金を稼ぐことは大変なことだ、お金は尊いものだということを心底理解してもらうためです。
次男は、そのルールを守っているので、お金を稼ぐことの大変さはわかってきたはずですが、それでも自分の稼いだお金で買ったハイチューをくれるのはずいぶん太っ腹だな、と驚きました。
ハイチューは、お兄ちゃんにもあげたそうです。
いつもデザートのブドウの数は、兄弟で同じ数にしないとケンカになるのに、ハイチューをあげるのは、OKなんですね。不思議だな、と思いました。
億近読者の皆様、こんにちは。お金の教育特化のFP、遠藤功二です。
今回は6~8歳を対象にしたお小遣い教育の話です。
子供は親が予想しない反応をするので面白いですよね。お金に対する考え方も、大人が思っているものと子供の感じ方は違うのかもしれません。お小遣い教育をすると、新しい子供の反応を見ることができので、楽しいものです。
ただ、我が家のようにお小遣いをあげる際に家の仕事をすることをルール化すると、ほとんどの子供はお金をもらわないと何もしなくなります。これを理由に、仕事とお小遣いルールが形骸化してしまっている家庭はかなり多いです。
「お金お金いうから嫌になりました」
という保護者の意見は多いです。
これの解決方法は、2点あります。
・仕事をしっかり紙に書いて、業務を管理する
・お小遣いを貰わない「お手伝い」の大切さも教える
これを実践していくのは大変です。
ルール作りだけなら簡単ですが、実際に業務に落とし込んでいくのが大変なのは、会社の仕事と同じです。ただ子供に向き合って継続をしていくと、冒頭の我が家の次男のような、面白い発見が得られるのでおすすめです。
金融教育、金銭教育に関するコンテンツはさまざまなものが出てきました。
知識は無料で手に入る時代です。知識を子供に習慣として伝えるためには、親の努力が必要です。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)