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日本最大の製紙会社、山林保有企業である王子HD(3861・時価558.8円、外国人持株比率23.5%、株主数6.9万人、時価総額5549億円)や三菱グループの総合不動産会社、三菱地所(8802・時価1746円、外国人持株比率43.6%、株主数8万人、時価総額2.3兆円)などの老舗企業がこのところようやく株価上昇。
昨年11月頃からの上昇傾向が見られるTBS(9401・時価2438円・外国人持株比率15.6%、株主数1.9万人、時価総額4170億円)や日本テレビHD(9404・時価1330円・外国人持株比率19.1%、株主数3.1万人、時価総額3500億円)などのテレビメディア各社などとともに低PBRの是正に動き始めている。
残念ながらテレビ株は放送法の絡みから外国人投資家が20%以上は買うことができないため上げピッチは鈍いが、こうした老舗企業の株価は依然として過去の高値に対して低い位置にあり、それぞれに今期業績の向上が期待されるためこの潮流を侮るべきではないと筆者は考える。
全体相場の上昇が続く中で比較的PBRが低い状態にあるこれらの老舗大型バリュー銘柄は成長産業には属していないため、評価を落としてきたが、それぞれの企業価値を改めて見直すべき位置にきていると思われる。
時価総額が比較的大きな老舗企業は機関投資家や外国人投資家の対象にもなるが、ベテランの個人投資家の皆さんにも比較的なじみがある銘柄群だろう。
かつての繊維セクターにある日清紡HD(3105・時価1128.5円外国人持株比率25.4%、株主数3.8万人、時価総額1773億円)や帝人(3401・時価1390.5円、外国人持株比率34%、株主数7.9万人、時価総額2674億円)などの事業形態が大きく変化している老舗銘柄にも見直しの余地が生まれつつあるのかも知れない。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)