先日、アドバイザー向けの研修資料を作りながら考えていたことをお伝えします。
資産運用(あるいはそのアドバイス)を行おうと思うのであれば、自分なりのモノの見方、社会の見方、自分の意見を持つ必要があります。
しかし、悲しいかな今の日本の学校教育の中ではあまりその力は育まれずにそうした能力の低い大人が少なくありません。
そして、そうした自分の見方、意見を持たずに運用を始めるのは中長期的な成功につながりにくいものになります。
では、そのモノの見方、自分の意見はどのように構築していったらよいのでしょうか?
自分の経験上で考えると
1.自分が共感できるモノの見方、意見を持っている人を見つけ、その人の文献(コンテンツ)に多く触れる
まずは、書籍でも動画でも自分の感性に合っている、モノの見方、意見を持っている人を探しその人のコンテンツになるべく多く触れます。
そして、その人物は、複数人いても全然問題ありません。
むしろ一人の人と自分が全く同じという事はありえないので、複数人いることが望ましいです。
小屋の資産運用、経済関連で具体的に上げてみると
春山昇華さん
馬渕治好さん
山本潤さん
吉野直行さん(私のゼミの先生です)
藤巻健史さん
邱永漢さん(故人)
などです。
ある程度最初は、こうした複数人の見方や意見を自分でパクってしまっても良いと思います。
2.極端に反対のことを主張している人のコンテンツに触れる
こうした自分の感性に合った考え方をする人のコンテンツに多く触れていると、ある種の偏向が生じます。
それは、もちろん当然のことです。
一方で最近のスマホでの情報収集では、自分の好む意見とかニュースしか現れないというようなことも聞きます。
そこであえて、自分(が共感する人)の意見とは対極に位置する人の意見や主張を見ることも重要です。
例えば、世の中には
「これからの日本経済はバラ色だ」
「これからの日本経済はお先真っ暗だ」
という両方の主張があるはずです。
自分の意見がどちらに与するにしても、どちら側の意見の主張、またその根拠を理解しておくのは、自分の考えを広げる意味合いでだいじになります。
そうした両極端な主張に触れながら、自分は意見としてその両極の中でどのポジションを取るのかというようなことを考えます。
3.その繰り返しの中で自分の見方や意見が固まってくる
こうした作業を繰り返していくと、徐々に自分の見方や意見、スタンスといったものが形成されていきます。
そして、自分の言葉で意見を語れるようになってきます。
ここまで来てようやく、市場に振り回されずに運用ができるようになってくるようになります。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
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