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書評:ファスト&スローあなたの意志はどのように決まるのか?(下)
2017-09-27 16:12
「ファスト&スローあなたの意志はどのように決まるのか?(下)」 ダニエル・カーネマン箸、早川書房 http://amzn.to/2xtiUrW ※上巻の書評はこちら http://www.okuchika.net/?eid=7275 下巻においてもカーネマンの鋭い洞察と、非常にわかりやすい解説に変化はありません。 上巻は、システム1とシステム2による人間の脳活動の分析が中心でしたが、下巻は「フレーミング」、「利用可能性バイアス」など、人間の判断の誤りを誘発する原因や、「自信過剰」「メンタルアカウンティング」などの問題に鋭く切り込みます。 最近、新聞やテレビの世論調査の結果が各媒体によって大幅に違うことが話題となりました。統計学的なサンプル抽出の問題(絶対的なサンプル数が足りないとか、ある新聞の読者が偏向している)も理由の一つですが、「フレーミング」の問題もかなり大きいと言える -
書評:ファスト&スローあなたの意志はどのように決まるのか?
2017-09-20 13:01
「ファスト&スローあなたの意志はどのように決まるのか?(上)」 ダニエル・カーネマン箸、早川書房 http://amzn.to/2xdkw6D 心理学者でありながらノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが、一般向けに行動経済学の基礎を解説した非常に読みやすい本です。 表題の通り「システム1=ファスト=直感」と「システム2=スロー=思考」が中心となって展開します。 どの章も非常に興味深いのですが、今回は特に第20章<妥当性の錯覚>を取り上げます。 この中で、ウォーレン・バフェットが常に主張している「株式の売買は少ないほどいい」と「投資信託を買うのであれば手数料の安いインデックスファンドしか考えられない(人間が運用する投資信託は買うべきではない)」について、素晴らしい「科学的証明」が行われています。 カリフォルニア大学バークレー校金融工学教授のテリー・オディーンが某証券
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