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  • 山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」ベネフィット・ワン(2412)2020/06/23

    2020-07-29 15:47  
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    -----------------------------2020/06/23
           山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第65号
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     山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受け
    た精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。
     毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。
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                   【目次】
    ■はじめに
    ■ベネフィット・ワン(2412) 客員アナリスト 小月 陸
    ■モデルポートフォリオ 6月2日更新
    ※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますの
     で、あらかじめご了承下さい。
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    ■はじめに
     NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
    たちのレポートの有料メルマガを提供しております。
     グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
     彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
     どれも個性あふれるレポートです。
     投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナ
    リストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。
    (山本潤)
    【発掘隊より】
     グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる
    銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する
    場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えま
    す。
     配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わった
    りビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配
    信致します。
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    ■ベネフィット・ワン(2412)
    【会社概要】
     ◆沿革
     同社は国内の大企業や官公庁を中心に福利厚生のアウトソーシング事業を展
     開しています。
     創業は1996年で現代表取締役社長である白石氏が当時勤務していたパソ
     ナの社内ベンチャーコンテストで優勝したことがきっかけです。白石氏が大
     学生だった1980年代後半はバブル景気によって学生企業も多く、白石氏
     も将来的には起業したいと考えていたそうです。
     大学卒業後白石氏は知人の紹介により学生時代からインターンをしていたパ
     ソナに入社します。パソナは優秀な若手にはどんどんチャンスを与える環境
     であったため入社2年目からはゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザ
     ーズなど大手金融機関を対象に人材派遣を行う事業の責任者を任されました。
     そのような環境のもとで若くしてマネジメント経験を積んだ同氏は入社3年
     目で社内のベンチャーコンテストに応募し、見事認められ翌年に起業するこ
     とになります。
     ベネフィット・ワンの創業後は企業に福利厚生のアウトソーシングを行う事
     業が2年で黒字化し、2006年に東証2部に上場を果たしました。上場後
     は企業の健康診断や定期的な検診を請け負うヘルスケア事業やクライアント
     の従業員にポイントを付与して同社が提供する福利厚生プラットフォームで
     活用できるようにするインセンティブ事業などで業績を伸ばし、2020年
     6月現在では売上370億、時価総額3,400億円となっています。
    □◆事業内容
     ○福利厚生事業
      同社の主力は福利厚生事業です。
      売上は20年3月期で170億円程度あり全体の48%を占めています。
      福利厚生事業の具体的なサービス内容としては会員になってくれた企業の
      従業員あたり月額300円~500円程度で同社の運営するベネフィット
      ・ステーションというプラットフォーム上に登録されている宿泊施設や飲
      食店、映画館など様々なサービスを割安な値段で利用することができます。
      サービスを提供する宿泊施設や飲食店側からすれば、広告費はかかりませ
      ん。ベネフィット・ステーション自体への掲載料は無料なため、その分大
      幅にディスカウントすることができます。例えば、首都圏の水族館などは
      ベネフィット・ワンの会員限定で水族館の入場料を無料にして集客を行う
      と、週末は来場客でいっぱいになるそうです。水族館側は飲食店や売店な
      どの施設で売上が増えるため、コストパフォーマンスのいい宣伝になりま
      す。
      福利厚生事業が成長したきっかけはバブルの崩壊でした。バブル期には多
      くの企業が自社で宿泊施設や娯楽施設を抱えていましたが、娯楽施設など
      は特に数回活用したら飽きてしまうため景気の悪化に伴い自社で保有する
      ことをやめる企業が増えました。従業員にとっても会社が提供してくれる
      限られたサービスよりも、ベネフィット・ステーションで様々な施設を利
      用できたほうが嬉しいため、同社のサービスは快く受け入れられました。
      主な顧客は大企業や官公庁で、導入までには半年~3年程度かかるようで
      す。基本的な料金は従業員あたり500円程度ですが、今年4月にリリー
      スが出された日本郵政の43万人の従業員に導入された際には従業員あた
      り300円程度までボリュームディスカウントしています。
      今後は金融機関などの代理店経由で中小企業にもアプローチます。中小企
      業は1社あたりの従業員数が少ないため、従業員あたり1000円のプラ
      ンを用意して効率的に収益を上げていく予定です。
      現在、日本には約6000万人が働いています。長期的には2000万人
      程度まで福利厚生のアウトソーサーを利用する労働者が増えるのではない
      かと同社はみているようです。その点、現時点での会員数は約600万人
      程度であるため、1000~1200万人程度までは会員数を順調に伸ば
      す事ができるように思えます。
      『「サービスの流通創造」という斬新なビジネスモデルで起業 現在は「BPOのワンストップ・ソリューション」にも挑む』日本の人事部 2016/04/28
      (https://service.jinjibu.jp/article/detl/innovator/1417/2/)