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異次元の対策
2023-03-07 13:20
もう3月。陽も長くなりました。 ここのところEB債を題材にする執筆が増えましたが、振り返れば2021年8月頃のコラムでは、当時はIFA(独立系金融アドバイザー、いわゆる仲介)業者によるEB債販売が花盛りで、それに違和感を覚えたことから注意喚起のつもりで書いたことを思い出しました。 当時、IFA業者は雨後の筍のように続々と設立され、何故にこんなにも沢山の業者が増えているのかと気になって調べたところ、2018年頃から国内の証券会社やIFA業者による米国株式の売買増加(営業注力)とともに、米国株を利用したEB債が大量に発行されていることを知ったからです。 外国株売買から得られる手数料は日本株の売買手数料より高く、ましてやEB債のスプレッド(単価差益=手数料)は一般的な金融商品の手数料を遥かに上回ることから取扱う業者が増えていたようです。 収益商材を探し求めていた地銀なども多くが参入しました。 -
なぜ時価総額が増えない
2022-09-20 20:13
あっという間に秋ですね。もう今年の3/4ほどが終わりました。 あと数か月もすればアベノミクスが始まって10年になります。 残念なことに安倍元首相はお亡くなりになりました。 個人的には国葬はやるべきと思います。日本国の世界におけるプレゼンス向上や国益と言う大局的な観点から。世界のトップ級の要人が多数来日する機会を利用して日本をアピールする場にすべきです。 多少落ち込んだとは言え依然として世界第三位の経済大国であり、アジア唯一のG7参加国、且つ世界から見れば(スイスと並び、平和を尊ぶ)永世中立国です。国際政治では様々な機会を活用し国益を追求せねばいけません。 十数億円程度の国葬予算やモリカケ・サクラ問題など世界から見たら些末な話であり、5万円のバラマキ愚策(住民税非課税世帯=8割方は年金受給世帯)などより余程国益に貢献します。中国狂産党から見たら、何と細かなことで諍いをする小さな国民だろう -
やっとEB債問題
2022-08-29 15:08
本日の日経新聞で「仕組債(EB債)のクレームが増え、金融庁が実態調査に乗り出している」との記事がありました。 この件については以前から何度も書いており、直近では7月7日のメルマガにも書きました。この金融商品は全く投資に値しない商品であることです。 ※7月のコラム ⇒ http://okuchika.net/?eid=10616 「素人目には分かり辛いリスク部分をきちんと説明しているのか?」と言う書き方になっていましたが、そもそも日本で大々的に販売されているEB債はその商品の組成において収益性(リスク・リターン)に大きな問題が潜んでいることです。損失が発生するときには大きな損失となり、利益が出ても僅かな額に留まることが指摘されていません。 つまり「ハイリスク・ローリターン」の商品設計になっている訳です。 それでも昔のEB債の組成ではオプションのノックインレベルの設定次第の面がありましたが
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