-
創業社長の死
2020-07-15 22:43長年アナリスト活動をやっていると様々な出来事に遭遇する。 企業は生き物。時代とともに業績や業態は変化していく。その采配を振るう経営者にも変化が訪れ、引退の時期を迎えることも世の倣い。 その経営者に愛着を持った投資家は長年のつきあいに終止符を打つこともある。アナリストは投資家と企業をつなぐ仲介役とも言える。企業をリードする経営者のパワーを感じて評価することもあるし、人となりに思いを馳せてレポートすることもある。 企業を創業して成長させてきたカリスマ経営者が長年育ててきた企業に別れを告げる時は、その経営者にとっては文字通りの死を意味すると言っても良い。 企業の創業から成長、上場を経て後継者に経営をバトンタッチするまでの歳月はどれほどのものなのか。その思いを察するに涙抜きでは語れない。 そうしたカリスマ創業経営者は私の周りにもいた。 その一人は夢真ホールディングスの創業オーナーだった佐藤会長。
1 / 1