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介護事業
2023-11-08 19:22
岸田首相は「成長の成果である増収を国民に還元する」と言い出し、与党内でも様々な意見が飛び交っているようですが、基本姿勢はやはりバラマキ。 税収増がまるで自身の成果であるような言い回しですが、昨年の税収増は物価高で所得税と消費税が増えた為であり首相(与党)の政策とは何の関係もありません。物価が上がれば消費税収も上振れることは中学生でも分かります。 加えて、使い残しの剰余金まで増収分に含めて成果を強調しているのですから、無責任と言うか、国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!と言う雰囲気です。 誰が首相にこんなアホな入れ知恵をしているのか? さて、昨年から教育支援や介護事業をされている方達との接点が増えました。 近所の子供食堂のお手伝いや介護事業の方達とのお付き合いが増えるほどに、自治体が子供の育成や高齢者介護についてコストばかりを気にしている状況を見聞きします。財源に限界がある自治体に任せて -
世襲の悪行
2023-02-08 10:49
先月18日の政策決定会合では日銀は政策変更(利上げ)をしませんでした。その結果として当日午後は急速な株式や円のショートカバーが入ったと思われます。が・・・、「日本株は大して上がらない」「いずれ金利は上がる」と読む海外ファンドを中心とした投資家は株価が上がる度にショートを入れます。 先月後半は買戻しによるものか日経平均株価は27,000円台へ戻しましたが、その後の上値は重く、日本株は今年も厳しい相場が続く予感がします。 足元のIMFの推計では日本の2023年の成長率見通しは1.8%であり、前回予想からは若干の鈍化となります。が、今の経済環境が続くのであれば来期業績は悪くとも横ばい程度は維持しそうですから割安とは思うのですが、日本株に対する国内投資家に厚みが無く、且つ信頼感も薄い故に国内投資家による売買は低迷し、結果としてファンドによる人為的な株価操作がされ易くなっています。 PBR(株価 -
YCC(YMCではありません)は持続可能か?
2023-01-26 12:40
昨今、日銀に対する風当たりが厳しい。 経済評論家やエコノミストは金融政策の一面しか見ていないので、わたしはどちらかというと日銀に同情的。 そもそも、マイナス金利になっている背景や構造論はあまり語られていない。1)日本は貸し出し需要が乏しいという大前提が議論されることがまずない。 家計はじゃぶじゃぶな預金だらけの状況。1000兆円の預金。 これに対して負債は主に持ち家のローンであり、不動産価値と相殺できる。 家計は資金の出し手でしかない。 企業も内部留保が高水準でありキャッシュリッチ。自己資本比率も高い。 こちらも資金の出し手になっている。 家計と企業しか需要がないのだから、この2つの需要先が供給過剰なのでマイナス金利となるのが自然。 10年債のYCC(イールドカーブコントロール)をやめても、さほど10年債の利回りは上がらない。利回りはインフレに実質金利を足したもので、実質金利は日本の場 -
日米欧の経済ステージの違い
2022-12-16 23:03
コロナ禍にウクライナ戦争がエネルギー価格や食糧価格を押し上げ欧米では70年ぶりのインフレをもたらした。 これに対して相次いで政策金利を引き上げたものだから物価の上昇が沈静化するとともにリセッション入りが欧米では予想されています。 また、中国では少子化で労働力不足が言われ不動産不況が本格化するという中にあります。 これに対して日本ではかつての世界2位のGDP大国はどこに行ったのか。 相変わらずのデフレ下で多少の上昇はあっても物価全体の上昇は限定されゼロ金利を維持せざるを得ない中で不況突入の欧米とはなんとなく居心地の良い日本が対照的な位置に立っています。日本だけが唯一金利を上げる必要がない国となっています。 果たして来年の景気はどうなるのか? 株式相場をどう見れば良いのか、皆さんの関心は個別企業の動向にあるのかも知れませんが、こうしたマクロ経済を踏まえて来年の世界経済をしっかり見ておく必要 -
食糧危機
2022-10-06 11:51
8月末頃の日経新聞「十字路」にて、ガソリン補助金や麦の価格据え置きなどを例にして現状の政策を批判したコラムがありました。(筆者はキヤノングローバル戦略研究所 山下一仁研究主幹) 一部抜粋です。『おにぎりを食べている人より高級パンを食べられる人を優遇し、ガソリン補助金により高級車に乗る人を優遇している。政府・農協は減反を強化して米価を引き上げ、ガソリン補助金で脱炭素化への投資を妨げる』等々・・・とありました。 ご指摘の通りです。将来に目を向けず、目先の人気取りしか眼中にないポンコツ政治家ばかり・・・。 9月までのガソリン補助金は約2兆円。本来、ガソリン高となれば需要も減るため温暖化防止に役立つのですから、厳しくとも資源高の環境を利用して資金を脱炭素投資に振り向ける絶好の機会とすべきなのに、単なる人気取り(政治パフォーマンス)に資金流用しています。しかも将来世代に借金をしてまで。 JAは利 -
ここでの政策提言
2022-07-06 15:45
先般このコラムでは幸福実現党の及川さんのことを書いたのですが、現在及川さんは幸福実現党から東京都選挙区での出馬で多くの支持者を集めておられます。残念ながらYouTubeでは登録者数49万人(どうも見えざる手でこれ以上は増えないらしい)ということで人気があっても既存メディアではなかなか取り上げてくれないという悩みが解消されない中で頑張っておられます。 インベスコにお勤めだった及川さんとはロンドン時代に知人の紹介でお目にかかり、私は下手な英語で現地の方々とともに宗教論を議論した記憶があります。 その頃から及川さんが優秀で凄いかただとは思っていましたが、ここに至ってはぜひ選挙で当選してほしいと願っております。 及川さんは無税国家論を松下幸之助氏を引き合いに出して語っておられますが、それを政見放送の中で小説風に語っておられます。「Make Japan Great Again」 略して「ジャパグ -
参院選挙2022夏
2022-07-05 12:35
先週後半から本格的な夏を感じる陽気になりました。梅雨明けも早かったです。 読者の皆様には是非ご自愛いただきたく存じます。 まず、選挙が近づくと財源無視のバラマキ発言や憲法9条などでの無責任発言が急増するのは毎度のことです(苦笑)。 今回はウクライナ侵攻を目の当たりにして社民党や共産党の自衛隊違憲発言は無くなりましたが、依然として具体性の乏しい選挙向けのスローガンに終始しています。 最近では「日銀の異次元緩和が円安を助長したために物価高を招いた、アベノミクスの失敗だ」と、これまた国民を小馬鹿にした無責任発言が増えています。異次元緩和がスタートして既に10年目を迎えているのに、今頃になって選挙演説用の無茶ぶりですから呆れます。加えてバラマキ発言のオンパレードとなっています。 一部には若年層を意識した「小出しの、笑」若者向けバラマキ論も併用していますが、いずれにしても大局観は感じられませんね -
日本株に目を向ける時
2022-06-16 23:29
米国の5月の消費者物価指数が40年5カ月ぶりの大幅な上昇となった。 ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍によるサプライチェーンの寸断などが背景。前年同月比8.6%も上がって、インフレが継続している状況なのでFRBもこの先、金利引き上げを継続することになるとの観測から米国株が急落。せっかく戻り歩調だった日本株にも影響が及んでしまった。 東京都のコロナ感染者数が5カ月ぶりに1000人を下回り外国人観光客の受け入れ開始となって日本の景気も良くなるとの淡い期待も吹き飛びそうな株価の下落だが、このところの為替の円安が賃金水準が米国に比べ上がらない日本の輸出企業にとっては収益の向上につながるでしょうから、悲観視ばかりする必要はない。 ここまでの物価上昇よりもこの先の物価上昇が気になる昨今。食糧価格の高騰が迫っているとの観測もあり、戻りかけた相場に冷や水をかけている。 来月の10日に迫った参院選挙を前に -
新しい資本主義へ!
2022-06-13 15:19
ロシアのウクライナ侵攻(大虐殺)はいつ終わるのか。為政者の権力維持のために何故にこんなにも非道で恐ろしい事が出来るのか?・・・凡人には分かりません。 が・・・、情報の少ない日本に居ても歴史を含めた様々なことを学びます。 西側の為政者もプーチン大統領と似たり寄ったりかも知れません。 「人道が!人道が!」と叫びながら自分達は100年前まで他国民の人権を無視して奴隷として使い、つい50~60年前までも人種差別を繰り返し、搾取してきた連中です。中東の混乱も、アフリカの混乱も、元はと言えば西側の植民地政策(及び覇権争い)による負の遺産と言えます。 今頃になって(自分達=白人達の都合で)大騒ぎしている連中を西欧以外の人達は冷めた目で(うんざりして)見ているのではないでしょうか。 オリンピックで負ければルールを変更し、金融業で立場が悪くなればBISルールを変更し、そして自分達の産業優位性を維持するた -
ウクライナの悪夢
2022-03-22 19:39
最近は本物と錯覚するレベルの詐欺メールが増えました。本物そっくりです。それでもメールを注意深く見れば「何かおかしい?」と気が付きますが、注意しないと思わずクリックしてしまいそうです。 電話にしても固定電話に掛かってくるうちの90%が営業電話であり、そのうち30%くらいは詐欺(もしくは詐欺に準じる営業)電話です。故に「固定電話は常に留守電」という方が増えています。 ネットを調べてみると、いまだに20年以上も前の電話帳をコピペしたようなページがあり、我が家の電話番号もありました。 余談ですが、数年前に外壁補修の営業電話があり、聞くと、手元にある古い電話帳を見ながら片っ端から電話していると教えてくれました。余りに正直な雰囲気でしたので訪問を受けたのですが、これまたきちんとした対応でしたし、その営業の方が同い年で友人が通っていた高校を卒業したとの話から昔話に花が咲きました(笑)。 会話が弾んで
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