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記事 6件
  • 第3四半期決算発表が本格化

    2015-02-05 00:11  
    このところ株価停滞気味の東芝(6502)が第3四半期決算を発表して、順調に業績を伸ばしているとのことで多少は反発していましたが、相変わらず頭重い展開が見られます。  収益性の向上を先取りした株価形成が見られましたので、致し方ないですが、もう少し株価の上昇に持続性があれば関心は高まるでしょう。  今後、多くの3月期決算の企業が第3四半期決算を発表してきます。円安メリットや原油価格の値下がりによる恩恵をどう受けたのかなどポイントは企業によって様々です。  企業業績は消費税増税後のマクロ経済の停滞局面を抜け出して新たな展開が期待される状況となり、それが企業業績にどのように反映されるかに注目が集まっています。  企業業績は最終的にEPSの変動に至りますので業績見通し次第では現状のPERが低下してきますので、株式相場にもインパクトを与えるものと考えられます。  但し、今期の決算見通しをどんどん上方修
  • 市場潮流

    2014-03-11 19:34  
    今週の東京株式相場は、週末にかけ4日続伸して終わりました。週初はウクライナ情勢の緊迫化に伴い、3日(月)まで4日続落となりましたが、その後はウク ライナで軍事衝突が回避される見込みとなるなど懸念が後退。為替が再び円安傾向となったこと、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用見直しが 取り沙汰されたことなどを好感し、日経平均で1万5000円台を回復しました。  ウクライナについては、歴史的経緯、軍事的価値などから、ロシアはクリミア半島に関しては実質的な支配下に置きたいことでしょう。さりとて、「冷戦構造へ逆行」し、経済制裁を受けるような深刻な対立は回避したいものとみられます。  ロシアの主要産業は資源産業であり、石油と天然ガスの価格高騰を背景に輸出の拡大で経済成長を遂げてきました。しかし、13年の実質GDPの伸び率は1.3%程度にとどまっています(12年は3.4%の成長)。  国営企業
  • 市場潮流

    2014-01-28 19:29  
    今週(20~24日)の東京株式市場は、日経平均株価で342円90銭(2.2%)下落しました。本日(24日)は304円の下落となり、今年の安値を付け、13年12月17日以来、1カ月ぶりの低水準まで下げています。  市場のムードに影響を与えたのは、23日発表の1月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報が50を6カ月ぶりに下回ったことです。た だ、新興国の景気減速は想定済みの現象であり、何度も書きますが、足元の株式相場のもたつきは、昨年年末に9連騰を演じたことによる調整の範囲内と考えて います。  千代建(6366)、日揮(1963)についても何度も書いておりますが、千代建はLNGプラントの受注環境好転に加え、「水素社会実現」に向けて同社の水素・貯蔵技術への期待が高まっていることも株価上昇の支援材料となっています。  水素は天然ガスなど様々な化石燃料から取り出せるほか、水の電気分解
  • 市場潮流

    2014-01-20 16:55  
    今週(1月14~17日)の東京株式市場は週間で177円(1.1%)の下落となりました。10日に発表された13年12月の米雇用統計で非農業部門の 雇用者数の増加が市場予想を大きく下回ったことを受けて14日に大きく下落。ただ、米国株式が戻したことを受けて15日にすかさず大幅反発しています。  米国の雇用統計は後日大幅に修正されることが多く、今回の発表のみで米国景気の回復が思わしくないと即断は出来ません。個人消費は堅調に推移しており、設備投資の回復などと相まって自律回復局面は続くとの見方に変更はありません。  13年の実質GDPの成長率は2.5%程度となる見込みですが、財政赤字強制削減の影響が薄れる14年は成長率が一段と高まる見通しで、成長率は3.5%程度に達するとの強気な予想も出ています。  こうしたなかにあって日銀は「デフレ脱却」へ向け、「消費者物価の前年比上昇率2%」を目標に「異次元の金融
  • 市場潮流

    2013-12-17 16:07  
    本日(12月13日)の日経平均株価は1万5403円11銭、前日比61円29銭高で終わりました。株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)の算 出日であったため、売買代金は5月24日以来、約6カ月ぶりの高水準となりました。日経平均株価は週間では103円、率にして0.7%の上昇にとどまりま した。  先週の米国雇用統計が堅調な内容であったことを受けて米国の株式相場が急騰。週初の日本株も大幅に上昇しましたが、週半ば以降、17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとの様子見姿勢が強まりました。  FRBは12月にも債券の購入額縮小を開始するとの観測が強まっていますが、仮りに実施に踏み切ったにしても、それは米国経済が正常化に向かっている徴候であり、日本株にとっては中長期的な支援材料としてポジティブに捉えるべきでしょう。  国内企業の業績を集計しますと、営業利益ベースでみた機械、電
  • 市場潮流

    2013-11-25 23:07  
    本日(11月22日)の日経平均株価は1万5381円、前日比16円12銭高となり、週間では1.4%の上昇となりました。前週に7.7%上昇と週間では4年ぶりの上昇率を記録していたため、利益確定売りも少なからず出たようです。  その前週(11月11~15日)ですが、東証が発表した株式売買動向によると、外国人投資家の買い越し額は1兆1720億円となり、4月第2週の1兆 5865億円以来、約7カ月ぶりの高水準となりました。先週の「市場潮流」でも述べましたが、この季節は例年、投信(10月)、ヘッジファンド(11 月)、年金(12月)など海外勢の決算の影響で国内株式相場が調整するケースが多く、今回のこれほどの積極的な姿勢は珍しいといえましょう。  外国人投資家の動向に詳しいストラテジスト宮島秀直氏によれば、2012年までの20年間で外国人投資家の買い越し額が週間ベースで1兆円を超えたのは 4回。いずれも