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株式の上値が重い理由
2023-09-13 21:57
初めに。 子育ても軍事も医療も・・・、日本政府は財源の目処も無いままに新たな政策を打ち出すことに慣れてしまったようです。巨額なコロナ予備費(麻薬)にどっぷりと冒されてしまったのか。財政を云々する以前に、安易に金(国民からの借り入れ)に群がる政治家の姿に将来の亡国を感じざるを得ません。 マスメディアもだらだらとニュースを垂れ流すだけですから役に立ちません。 これらこそが円安(日本売り)の根源的な原因と感じます。 さて、7月に入って以降、国内株式市場の上値が重くなっています。 恐らく現在程度の円安が続きそうな事と、中国市場などからの資金移動で日本株は循環物色が続きそうな雰囲気ですが、中々強気になれない気分でもあります。 日本市場については沢山の識者がおっしゃる通り、各企業の業績向上策や割安企業の株価対策、株主還元策などが重要なことは間違いありませんが、その一方で、株式市場が活性化するために -
調整場面は投資のチャンス
2023-08-10 13:18
株式相場は短期上昇局面から調整場面を迎えています。個別銘柄にもよりますが強気の見通しが継続する一方で株価の水準が高まった銘柄群には利益確定売りが出ており、株価低迷銘柄の戻りにも相変わらず容赦ない戻り売りが見られます。 需給次第で株価は変動を見せ、中にはとても割安感が出ているのに過剰に売られる展開の銘柄も出て参ります。 投資家は基本的には安く買って高く売るというスタンスで運用成果を高めようとしますが、継続的な下落が想定される銘柄は早めに見切るというスタンスを取ることになりますが、その見極めが求められます。 株価の変動は安値圏から高値圏、高値圏から安値圏というパターンが見られ、天井も大底もなかなか見極めが難しい。そこでそれぞれ打診の売り買いをして確認することになります。 結果としてうまく高値で売れたり、安値で首尾良く買えたりしますが、それぞれ高値圏、安値圏の5%程度の中でベストの売り、ベス -
慣例、習慣とは
2023-08-09 00:29
先月23日の日経新聞のコラムでニデック(旧日本電産)の永守会長が「これだ!」と言うコメントを仰っていました。要約すれば、寝ぼけた経営者に活を入れる為にも「TOBをし易いマーケットにしろ!」と言うものでした。 流石です。 これを読んで取引所などの市場関係者はどう感じたことでしょう。 「ヨッシャ!」と感じた方が多数居らっしゃることを期待します。 社内政治で役員や社長になった(やっとなれた、笑)経営陣が事業に専念しないがために上場企業の進歩が遅れていることを端的に指摘された訳です。 筆者の気持ちを大物経営者が代弁してくれたことが嬉しく、「これだ~!」と感じ入った次第です。 が・・・、最近思うところでは、6月の総会が済んだ後には四半期決算発表で踏み込んだ株主還元を表明する割安(レガシー)企業は今のところ殆ど見当たりません。 やっぱり横並びで、総会を乗り切るための一時的な対応で終わってしまったの -
世界的ガーデニング企業の評価
2023-06-28 15:04
和歌山県海南市に本社を置くガーデニング企業のタカショー(7590)の株価はこのところ低迷状態。今1月期1Q決算の内容が前年同期比1.2%の減収、同43.9%の営業減益、同66.9%の経常減益であったことが単純に嫌気されている状況ですが、同社の高岡社長は至ってポジティブに現状の業績についてコメントしており、現在の株価低迷は四半期業績の進捗状況が明らかになるにつれて大きく見直されるものと期待されます。 通期の業績見通しは前期比11.5%の増収、15.3%の営業増益、6.7%の経常増益を見込んでおり、EPSは38.7円(配当性向40%で16円配当予定)を想定。様々な要因が重なりあっての株価低迷ではありますが、その要因の一つは流通時価総額がプライム上場の基準100億円を超えていないことです。 これについては2026年1月20日までの期間で適合させるべく鋭意努力中で条件のクリアには763円以上の -
スピード調整歓迎
2023-06-01 20:31
このところの株価は堅調な上昇を見せてきましたが、上げのピッチが速すぎて多少警戒感も出てきました。 先週の日経平均は一気に3万1300円台まで上昇したものの、その後は反落の動き。指数もさることながら3市場の時価総額が一時、800兆円を超えてきましたし、騰落レシオなどのテクニカル指標が過熱状態を示していましたので市場関係者の多くは警戒感を高めておりましたので当然の動きではあります。 しかしながら、この株価上昇トレンドがこれで終わったのかと言うとむしろ今回の良い調整で更に先高につながるものと期待されます。一時的な調整場面はあっても上昇トレンドは継続するものと個人的には考えます。 昨年11月あたりから注目してきたテレビメディア株は相変わらず大方PBRが0.4倍前後に留まっており、資産価値に比べ多少の株価上昇はあったとしてもなおも上昇の余地は大きい。 株主提案なとで揺れる東洋建設株などから鹿島な -
有料メルマガライブラリから(478)「業績伸長が確実な企業がSell in Mayで下げたら、安く買うチャンス」
2023-05-29 12:32
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「業績伸長が確実な企業がSell in Mayで下げたら、安く買うチャンス」 (有料メルマガ第328回・2015/5/5配信号)※2015年5月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 株式市場には、理論では明確な説明ができないものの、よく当たるといわれる経験則というものが存在します。これをアノマリーと呼びます。 『セル・イン・メイ(5月に売れ)』もこのアノマリーの一つです。相場には人の心理が大きく作用しますから、金融工学的な理論だけでは説明がつかない現象がしばしば発生します。したがって -
株価は変動する
2023-05-26 12:25
日経平均もTOPIXも高値更新に至り、投資家のマインドは随分強気に変わって参りました。 株価が上昇すると投資家のマインドは強気になり、株式相場には心地よい風が吹いている状態となります。 反対に下落すると投資家のマインドは悪化することになります。 市場には様々な投資家が参画しており、こうした相場変動の中でどのような運用スタンスを採るべきかを冷静に考えておられるものと思います。 相場に弱気し過ぎでほとんどノンポジションの状態であれば、現在の相場は面白いとは言えませんし、潮流から外れたグロース銘柄ばかりで運用されている方であればため息混じりの展開になっているかと思います。 活躍人気銘柄だけに投資対象を絞っておられるのであれば、この相場、どこまで上がるのかといった関心が続くでしょうが蚊帳の外銘柄や業績停滞銘柄にポートフォリオのコア銘柄を置かれているのであれば、ご自身のポートフォリオの成果改善の -
株価が2倍化するための条件
2023-02-03 18:28
株価が上昇するためには基本的には業績向上が不可欠。 つまり過去の業績推移と直近の四半期業績推移と今後数年間の業績見通しを吟味しながら株価の上昇トレンドを想定して行く必要がある。 テンバガーにはならなくても2倍以上になる可能性のあるいくつかの銘柄をピックアップしてみて、まずはしっかりと業績動向を確認、吟味することから始めてほしい。 過去年間通じて2倍化する銘柄はたくさん出ている。 株価が2倍になるなんてとあきらめてはいけない。 銘柄研究をしながらその可能性を探って頂きたい。 ポートフォリオだから銘柄や業種の分散を図り、できれば時間の分散も図りながらリスク分散して年間を通じてがちな損失を抑制して頂きたい。 有望なポートフォリオ組入れ候補銘柄をピックアップする際には株価の位置も重要な要素となる。いくら業績の見通しが明るくても株価に既に織り込まれているのであれば2倍化するのは至難の技である。 -
高値更新までの位置
2022-08-24 19:49
株価は何らかの理由で上がったり下がったりの繰り返し。 株価が下落してくる局面ではどこまで下がるのかに関心が集まり、上がってくるとどこまで上がるのかに関心が寄せられる。 今年のNYダウは6月に3万ドル台を割れてこれまでのところは安値は2万9653ドルとなる。一方で高値は1月につけた3万6952ドル。中間値は3万3302ドルとなるが、時価はその中間値よりも少し高い3万3706ドルに位置している。ここから9.6%の上昇で高値になるという水準である。 またNASDAQについては昨年11月の高値16212ポイントまで時価12705ポイントから27.6%の位置にあることになる。 一方でこのところ強い動きを見せている日経平均は本日現在の2万8794.50円で昨年9月高値3万795円まで6.9%の位置にある。つまりNYダウより日経平均の高値更新の方が早そうだ。 同様にTOPIXも時価1992.59は昨 -
有料メルマガライブラリから(437)「企業発表の業績予想に市場が過剰反応した時、逆張り投資する」
2022-07-29 18:44
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「企業発表の業績予想に市場が過剰反応した時、逆張り投資する」= (有料メルマガ第479回・2018/5/1配信号)※注 2018年5月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 日本企業の株価は、世界の国の株式市場のうち中国とかアメリカとかどこかの国の株価指数が下がると、悪いところにツレ安して下げるような状況が続いています。日本株の投資家が付和雷同型の短期投資家ばかりになっているのが原因かもしれません。 日本の株式市場に参加している投資家の多くは、通算では大きく損をしているけれど、時々大きく儲かる
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