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ファミリーヒストリー その1
2016-08-05 16:35■はじめに 100年、200年という年月は長いのか短いのか。 わたしにはわからない。 137億年という宇宙のスケールからすれば、人間の一生は一瞬である。 一方、一瞬にすぎないわたしたちの命のはかなさの中で、 わたしたちは、幸運にも同じ時代を生きている人々との連携を大事にしているだろうか。 身近な同僚を大切にしているだろうか。 この生きにくい世の中でお互いに助け合っているだろうか。 ほんの一瞬の命しか持たない者同士、 尊敬しあい、励ましあい、分かち合っているだろうか。 今回は、わたしの高祖父、曽祖父、祖父、父、そして息子たちのことを時系列に記す。 わたしたちが、ここに存在するのは、例外なく、わたしたちの祖先が、 懸命に儚い命をつないできたからである。 我が祖父、鹿十朗は、1964年、わたしが1才のときに死んだ。 わたしは彼と話した記憶はない。 彼は孤児であったし、学校にも行けなかったし、苦労
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