ゆっくり刑務官(ゆっくり実況動画小説化)
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ゆっくり刑務官(ゆっくり実況動画小説化)

2015-07-24 00:39

     普段はゆっくり実況動画を投稿している。ある日、この動画→sm24965941を見たとき、小説にも書き方があるのだと知ったとき、「それじゃあゆっくり実況を小説化したらどうなるんだ?」と思い立ったのがこれを書き始めたきっかけ。


    ゆっくり刑務官


    Part1

     真っ暗な画面を背景に、二匹のゆっくりがいた。

     両脇の下側という、実にオーソドックスな、なんとも凡庸な位置について、すぐにゆっくりの赤い方、霊夢が赤字に白枠の字幕とともに切り出す。

    「ゆっくり実況始めるよ。」

    「今回からはPrison Architectを始めるよ。」

    「プリズンアーキテクト?私は初めて聞いたんだぜ。」

    ゆっくりの黒い帽子の金髪の方、魔理沙が質問をした。字幕は彼女の見た目通り黄色に黒枠だが、背景が真っ黒なため単に黄色いだけの字幕が映される。

    「刑務所経営シミュレーションゲームだよ。」

    「プレイヤーは刑務所長となって、世の悪人どもを収監する刑務所を運営していくんだ。」

    「へー、なんかマニアックなゲームだね。」

    「でも、なんか20万人以上が買ったらしいよ。正確な数値は知らんけど。」

    「20万人以上も!?それはすごい大人気ゲームじゃないか!」

     魔理沙が驚いた顔をした。

    「プレイ中現在のものはα33版だよ。」

    「そのアルファ版っていうのはどういうことなんだぜ?」

    「開発途中って意味だよ。正式公開がβ版とかってよく言うから、それより前だね。」

    「平たく言うと未完成品だよ。」

    「未完成品を売ってるの!?未完成だと公言しながら売るのもすごい神経だけど、それを買う奴の神経も大概だぜ!」

     再び、驚いた顔をした。

    「だってまぁ、面白いからね。私は面白いと思うよ。」

    「個人的には、アルファ版ならではの面白さがあると思っているよ。」

    「未完成だから、たまに新しい機能が追加されたり、仕様が変わったりするんだ。」

    「完成前だからこそ、常に新陳代謝しててそれが新鮮味を長続きさせてくれている気分だよ。」

    「へー、そういう捉え方もあるか。」

    「じゃあ、始めていくね。」

    「始める前にこの動画の方針を説明するよ。」

    「まずこの動画の配信方針だよ。基本的にゲーム内時間で1日を1パートとして投稿するよ。」

    「このゲームが終わりがないんだ。だからやり始めると際限なくやっちゃってものすごい時間泥棒されちゃうからね。」

    「何事も区切りというのは大切だよな。」

     魔理沙が相槌を打つ。

    「でも、もし、何事もない1日があったりしたらどうする?平和はいいことだが、、動画的にはものすごくダレるんじゃないか?」

    「そういった場合は、その時その時の状況に応じて臨機応変に対応するよ。具体的には、必要に応じてパートを統合したりするよ。『何事もないまま三日過ぎました。これがその続きです。』とかもありえるよ。」

     霊夢のセリフに合わせて、真っ暗な背景に白い文字が点いた。テロップだ。

     そこには、「ゲーム内時間で1日で1パート」「※ただし、状況次第で臨機応変に対応する」などと表示されている。

    「基本方針とは、あくまで大まかな方向性であるべきであって、行為を束縛するためにあるべきじゃないからね。」

     霊夢がもっともらしいセリフをさらに付け加える。

    「適度にっていうのは重要だよな。」

     またそれに、魔理沙が相槌を打った。

    「それから、ゲーム内の人物に見立てて、ゆっくりキャラを登場させるよ。小芝居がしたいんだよ。」

     またテロップが点く。「ゆっくりによる寒い小芝居有り」とのことだ。

    「この動画は攻略方法などを紹介する動画ではありません。ただのお遊びですってことだな。」

     魔理沙の相槌がだんだん良き理解者じみてきた。

    「最後に、刑務所としての基本理念だよ。」

     説明役の霊夢はそういうと、すぐに腹黒さをあからさまに顔に滲ませ、次のようなお題目を立て始めた。

    「不運にも社会の道から外れてしまい、裁きを受けて悪人の烙印を押されてしまった人々をできるだけ多く収監し、彼らを更生して再び社会の一員として健やかに生活できるようにするよ。」

     言葉ではそういうが、字幕では「人間のクズどもをそこら中からかき集め、国から運営予算を頂戴しつつ、更生プログラムの大義名分の元に安価な労働力としてこき使い、家具や資材などを製造販売し、お金をたんまり稼ぐよ。」と本音を少しも隠そうとしない。

    「おー、素晴らしい理念だぜ。御社の理念に共感しました。何か手伝えることがあったら手伝うぜ。」

     背景には白地で「ゲーム内目標は際限なく『資産価値』を増やすこと」とテロップが表示されている。魔理沙はそれを一目だにすることもなく、目を輝かせて、よだれを垂らしたままの霊夢に思いの丈を寄せる。

    「本当?ありがとね。じゃあ何か必要なことがあったらお願いするわね。もちろん給料も払うわよ。」

     と、霊夢はすぐに素面に戻って言った。

    「できる事だったら気兼ねなく言って欲しいんだぜ。」

    「じゃあ、そろそろプレイに入っていくよ。」


     真っ黒だった背景に映像が映し出される。

     なにやら黄色いバインダーに書類がつけられ、書類には”Create New Prison”と表題が書かれていた。

     その下のリストボックスは”Large"

     Fog Of War ,Generate forests, Failure conditions,などと書いてある設定にチェックが入っているようだ。

     一番下の右側に、ただ四角いだけのボタンに”Play”と書かれていた。

     バインダーの背景には何かしらの画面がうっすらと映し出されている。何かの建造物だろうか、いろんなものが見える。

     カーソルがもったいぶって”Play”ボタンの上に重なり、ボタンの色が明るくなる。無機質な効果音とともに、なんの演出もなく、無味乾燥とした荒野の画面が映し出された。


     カーソルはすぐに右上に見える時計の、その下の4つのボタンのうちの左端、停止ボタンを押した。時計が止まった。

     カーソルはしばらく、何もない荒野を一瞥した。木が生えている。

    「まずはゆっくり設計をしていくよ。」

     霊夢が言いながら、カーソルは左下メニューの「予定地」メニューを開いた。

    「このゲームはマップ上に予定地を弾けるんだ。これが設計図代わりだよ。ゲームの名前からしてPrison Architect(刑務所設計者)だからね。じっくりやっていくよ。」

     カーソルが実にマイペースに、半透明の白色の線をマップ上に引いているところへ、カラーのデフォルメされた図が上に被さってきた。

    「基本設計として、図のように主に独房区画・生活区画・労働区画にわけるよ」

     なるほど、左上には凡例と書かれた下に、色ごとに五つの区画の名前が示されている。

     その下で魔理沙が涙目になりながら

    「ぼ・・・ぼんれい・・・」

     と呟くのを

    「『はんれい』な」

     と冷めた目で霊夢が指摘する。

    「青が独房区画、緑が生活区画、オレンジが労働区画で、紫は囚人は立ち入り禁止の職員専用通路だよ。ピンクは囚人も通って良い広い廊下だよ。」

    「ピンクや紫以外にも細々とした狭い通用通路を通すけど、図では省略するよ。」

     霊夢が説明を続ける。

    「生活区画は食堂・娯楽室・シャワー室などの囚人が生活する区画だよ。」

    「労働区画にキッチンやワークショップ、図書館、掃除用具置き場やランドリーなど囚人や職員が働く部屋を作っていくよ。」

     図の上でピンク色の帯の一箇所に赤丸がつけられ、赤い矢印で「赤丸地点で検閲」と注意書きが点く。

    「独房区画や生活区画から労働区画へ通じる通路は限定し、将来的には通路上で検閲を行うよ。労働区画へ行き来するすべての囚人は、必ずここを通過するようにするよ。面会室や早期釈放面談室も労働区画に配置するよ。」

    「囚人は、作業場や職員の部屋、あるいは面会室といった場から危険物を持ち込んだり、盗んだりして、それを凶器や脱獄の道具などに使って刑務所内の治安に著しい悪影響をもたらすよ。」

     霊夢は顔に闇を浮かべて、小さい声で呟く。

    「まったく、人間の屑どもが」

    「予定地を弾き終わるところまでカットするよ。」

     そういうと、一瞬画面は暗転し、再び同じ荒野が映し出された。

     一点、先ほどとは違う点がある。半透明の白い線が、全体に渡って引かれている。

     東西方向に一本、南北方向に三本、幅が広めに白く薄く塗りつぶされてある。この形状は先ほどの図のピンクの地帯、囚人も通って良い広い廊下と一致する。

     先ほどの図と照らし合わせれば、 東の端の南北方向の通路の両脇に労働区画が、中央の南北通りを分離帯にその西側が独房区画・生活区画であろう。

     生活区画は東西方向の廊下を境に北側に、南側は独房区画となっている。

     西の端の南北方向の通路のさらにその西側は全て独房区画となっている。

    「通路が随分広いな。幅が5mはあるんじゃないか?」

     魔理沙が意見した。

    「万一、喧嘩や事件などが起きた時、警備員が駆けつけやすくするための配慮だよ。」

     画面下には赤字に白枠の字幕で「屑どもが暴れ出したりワガママを言い出したりした時に、武装警備員や機動隊が迅速に嬲り殺しに行くための工夫だよ。」と書かれてある。

     字幕はウソをつかないシステムのようだ。

    「あと、トイレの設置スペースのためだよ。」

     魔理沙が怪訝な顔をして聞き返す。

    「ト、トイレ?」

    「実際の施工としては、各区画の基礎建築を増設しながら刑務所としての規模を拡大するよ。」

     回答することなく、霊夢は説明を続ける。後ろではカーソルが荒野の上にモニュモニュキュッキュと白い線を追加で書き足している。

     書きながら、ドラッグで緑の範囲指定とその下側の数値情報を表示している。引いた線の間の距離を綿密に確認しているようだ。

    「じゃあ、最初の建造物を指定していくよ。」

     霊夢がそう言うと、また画面が暗転し、すぐに白線の引かれた同じ荒野の画面が表示される。

    「まず、簡単に配置を決めたら・・・」

     カーソルは、メニューの「きそこうじ」から「けんせつ(コンクリート)」を慣れた手つきで選び出し、すでに白線が引かれた一部の地点へと移動する。

    「そーれがっちゃんがっちゃん。」

     カーソルがドラッグし、緑色の矩形が白線の範囲にぴったりと重なるように付けられる。直後、矩形は左上方向から塗りつぶされるように半透明の白色への色が変わっていく。

    「がっちゃんがっちゃん」

    「もいっちょ、がっちゃん」

     霊夢が言いながら、2つ3つと新たな長方形が作られた。

    「ここから施工を始めていくよ。」

     また画面が暗転した。

     暗転した背景のまま、少しの間を取ったあと、霊夢が目つきを変えて捲し立て始める。

    「では、登場していただきましょう!最初の職員メンバー!」

     魔理沙が訝しげに口を開けている。

    「基礎建築から電気工事!机の設置から木の伐採までなんでもござれ!」

    「優秀で勤勉な労働者!⑧(サークルエイト)!」

    「ワアアアアアアアクウウウウウウウウメン!カモン!」

     背景ではゲーム画面に戻り、トラックに8人のデフォルメされたキャラクターが載せられ、やってきた。それと同様に、大勢のゆっくりが右端からぴょこぴょこと跳ねながらやってきて、私たちがこの8人だとばかりに画面の上に整列する。

    「華々しく紹介、登場とかやるんだ。」

     魔理沙が聞くと霊夢からやるよと簡潔な答えが返ってきた。

     やってきたゆっくり達はそれぞれ、チルノ・大妖精・ルーミア・リグル・ミスティアと、三月精の3匹の、合わせて8匹だ。

     魔理沙はこのメンバーを軽く見て

    「このメンバーは・・・」

    「こいつらで大丈夫なのか!?」

     と反響音をかけ、青い顔の不安げな顔で言った。

    「失礼な!私だってやることはちゃんとやるよ!」

     前列中央のゆっくりミスティアが赤茶色っぽい字幕と一緒に言った。

    「本当に大丈夫かな・・・」

    「というかこの子らさっき端っこの方に映ってたよね!?」

     画面中央に緑の矩形を引いているシーンが切り出され、右端にトラックが写っているのをテロップが強調した。

    「じゃあ、早速、仕事があるからとりかかってね。明日の朝8時には囚人が到着しちゃうから、それに間に合うように頑張って作ってね。」

     と、霊夢が言った。前列左側、ゆっくりルーミアが目を小さくして言った。

    「え、明日来るの?まだ何もない荒野なんだけど?更地ですら無いんだけど?」

    「来るよ。朝一で。」

     霊夢が言い放つと8匹のゆっくりがそれぞれ違った表情になり、ルーミアが白目のまま

    「うわー!遊んでる場合じゃねえ!みんな急げー!」

     と言い終わらないうちに左の方へとぴょこぴょこと跳ねながら出て行った。

    「え、明日来るの?」

     という魔理沙の質問に、うん。明日来るよと簡潔に霊夢は答えた。

    「こういうのって普通作ってから受け入れ始めるもんじゃないの?」

     という質問にも、ゲームの仕様ですと簡潔に霊夢は答えた。

    「まぁ、受け入れ停止できるんだけど、最初作るのは本当にちっちゃなものでいいんだから、なんとかなるでしょ。もしできなかったら明後日に延期するからいいよ。」

     と、霊夢の言に

    (うわぁ・・・不安だぁ・・・)

     と顔を青ざめさせて不安がる魔理沙であった。

     霊夢はニタニタしながら、あとここに私のオフィスも作ってね、と追加の注文を出し、ルーミアに仕事増やすなやと文句を言われる始末であった。


     画面は暗転し、中央に7時間くらい後、とテロップが表示された。

    「刑務所の頭脳たる上級職員について調べるよ。」

     と霊夢が言った。画面には「けいむしょちょう」を頂点として、幾つもの役職がピラミッド状につなげられている。「けいむしょちょう」以外の役職は、色が暗くなり、それぞれに値段が付けられている。

    「まずは会計士について調べるよ。」

     会計士のタグの値段が外れ、代わりに残り時間が表示された。

     先ほどの画面を閉じると、幾つかの建物の基礎部分が荒野の上に作られていた。

    「おー、すごいすごい。本当にできてる。」

     魔理沙がそういうとまたすぐに画面が先ほどのピラミッド式組織図に戻った。

    「あと、技術顧問についても調べるよ。」

     「メンテナンス」のタグが会計士の時同様に値段が外れ、時間表示となった。

     組織図をまた閉じた。工事の様子を観察することにしたようだ。作業員が忙しそうに動き回り、徐々に基礎が形作られていく。

     ゆっくり三月精たちが跳ねながらご機嫌に歌い終わった頃に、二つの建屋が完成した。

     左上から塗りつぶされるように、むき出しの鉄骨がコンクリートの床と壁の建物になり、屋根を省略して真上から見たような形になっている。

    「おおっ!基礎が完成したぞ!」

     魔理沙が歓声を上げると

    「すごいすごい!本当に作れるんだ!」

     と霊夢が目を輝かせて言うので、魔理沙は思わずえっ、と聞き返した。

     それにさらに霊夢がえっ、と聞き返し、またそれに魔理沙がえっ、と聞き返し、会話にならない。

     少し間を空けて、霊夢が

    「じゃあ、次はここに壁を作って中に機械置いてね。」

     と言いながら、カーソルが半透明の壁を引き、半透明の機械を2つ設置した。

    「ここだよ。」

     と、霊夢が言った。チルノが

    「ここはアタイにまかせろーバリバリ」

     と言い、大妖精が

    「私も手伝うー」

     と言いながら、ぴょんぴょんと跳ねながら壁を作り始めた。

    「あっ、その順番は・・・」

     魔理沙も霊夢も青ざめている。その作る順番と向きでは、作ったあとに、二人とも閉じ込められてしまうのではないか。

    「あ、あれ?」

    「あれれ?」

     チルノと大妖精は、作ったあとに事態に気づいた。

    「出られないよー!誰か助けてー!」

    「・・・ああ、うん。じゃあここに出口を作ろうね。」

     霊夢は、壁に扉をつける指示を出した。そして、白目をむきながら

    「大丈夫じゃないかもしれん・・・」

     と言った。

    「霊夢!?」

     魔理沙が霊夢に言った。



     作業は深夜まで続けられた。

    「電源設置よしっと。」

     リグルが確認する。先ほどチルノと大妖精が閉じ込められていた空間には出入り口が付けられ、発電機とポンプが備えられていた。照明は煌々と光り、真っ暗な荒野で一際明るく輝いていた。名前すら付けられていない荒野に、初めて文明が定着した瞬間であろう。

    「霊夢に報告しよっと。」

     先ほどの建屋とは少し離れたところに、小屋のように小さいコンクリート造りの建屋がある。外寸ですら5m四方しかない。ここが今の霊夢のオフィス。刑務所長室である。

    「霊夢ー。電源つけ終わったよ・・・暗っ!?なにこれめっちゃくらい!あ、そうか。さっき発電機付けたばっかりだから・・・配線がまだだし。」

     部屋の中には一切光が無く、真っ暗でほとんど何も見えない。唯一の光源はリグルのヘルメットに付けられた作業用の電灯のみだった。

     暗闇の中から黒髪の女がすうっと出てきた。顔色は青く、目には色がない。

     女はリグルを見ると、暗く、低い声で

    「あ!ホタルだ!明かりだ!蛍光灯の光だァァァァァ」

     と言って舌を出してリグルに飛びかかってきた。

    「ごめんなさい!ごめんなさい!たった今電源つけ終わったところなんです!」

     きゃああと悲鳴をあげてからリグルは霊夢にそう説明した。すると

    「あらそう。お疲れ様。それじゃあこのオフィスを拡張してもらえるかしら?」

    「一人じゃ寂しいのおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・」

     と霊夢は暗い声で迫った。

     ひいいいいとリグルに悲鳴をあげさせているそれを見て魔理沙は

    「不安だ・・・」

     とぼやく。現在時刻は深夜11時25分。囚人の人数は0である。

     明日の朝8時には囚人が到着する。ようやく三つの建屋と1つの小屋、発電機によるわずかな照明がついた程度である。ここからまともに犯罪者を収監できる施設としなければならない。----

     





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