おむれつのブロマガ 今日の神社 第三回 part2-2
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おむれつのブロマガ 今日の神社 第三回 part2-2

2015-09-21 06:57
    お久しぶりです。大分間が開いてしまいましたが、part2-2を始めます。

    さて今回はベースラインクリシェの続きをやります。
    次第に一項目にかける文章量が肥大化している気がしますが、それだけ難しい話になってきているということで一つご容赦願います。

    なお、今回の話に入る前の準備回を前回の講座でしています。
    未読の方や内容を忘れてしまった方はpart2-1をご一読下さい。
    では早速。

    ~ベースラインクリシェとは~
    ようやく本題ですね。これは前回説明済みで、ベースラインクリシェはベースラインでクリシェしてるコード進行のことです。と書きました。
    クリシェを前回で理解している皆さんからすると、「それだけ?」と感じるかもしれません。
    実際のところそれだけですが、若干の特殊性があるので別個として取り上げます。

    わざわざ名前が付いている理由は私もあんまり分からないですが、恐らく「出現頻度の高さ」と「上記した若干の特殊性」があるからなのかなと思います。

    本項目ではその若干の特殊性について触れていきましょう
    ベースラインクリシェが他のクリシェと較べて特殊なのはクリシェの基調となるコードが変わってしまう点にあります。
    ルートが変わっていくためこれは仕方ないのですが。「どういうこと?」と思われる方もいらっしゃるかと思うので、具体的に見ていきましょう。

    例えばまずは前回紹介した普通のクリシェの例を思い出してみましょう。
    クリシェの例①
    C→Caug→C6→C7
    「ドミソ」→「ドミソ#」→「ドミソラ」→「ドミソシ♭」

    コードのトップノートを変化させる例では、コードネームは基本的にCを基調として作られています。一音しか変化させないのですから、これはこれである意味当然といえます。
    したがって、クリシェというのは特に「同じコード」の構成音を変化させていくものとして考えるのが本来の姿です。

    前回クリシェの説明時に
    クリシェとはコード進行の内、特定の音が半音(もしくは全音)で変化していくコード進行を指します。
    と書いています。これは後続でのベースラインクリシェの含みを持たせたため、そのニュアンスを排除しましたが、大事な「同じコード」のくだりが後出しっぽくなってしまったので正しくクリシェを理解する上で余計なことをしたかなと、今反省しています。


    ではここで、Cを基調にしたベースラインクリシェの例を見てみましょう。
    ベースラインクリシェの例①
    C→Em/B→C7/B♭→Am7
    「ドミソ」→「シミソ」→「シ♭ドミソ」→「ラドミソ」

    どうでしょう。Cじゃないコードが出てきています。ルートが変わるので当然ですね。
    クリシェ感覚だとCを据え置きにしてAm7など使わずC/○の形で書きたい気もするところなんでしょうが、結局かえって分かりづらいのでそういう書き方はしないです。正直なところ見ればベースラインクリシェは自明です。なので適切に表現可能なコードが有るときはそちらで書きます。

    ※CM7/Bはルートのシとドの半音の衝突が響きとして厳しいため、通常だとドを省くのが自然です。すると「CM7-ド=Em」になります。

    このようにコードを変化させていくというより、コード自体が変わってしまうという点がベースラインクリシェの「じゃあクリシェじゃねえじゃんポイント」なんですが、広く見てクリシェとして扱われるという感じです。

    クリシェの厳密な定義については上記の通りで、基本的にコードそのものの変化を許容しないらしいです。ただクリシェもあくまで技法なので、「クリシェではこれは許されないから駄目だ…」と考えるよりは、「厳密にはクリシェじゃないかもだけど、カッコイイからこっちにしよう!」くらいの気持ちで使うのをオススメしますし、分析するときもそういう解釈ができればいいと思います。「クリシェかどうか」よりも「クリシェで得られるあの聴感を利用している」ということを解釈出来るようになることを目指しましょう。それがより実践的です。

    ちなみに第一回のオンコードの使いみちでベースラインクリシェについて触れていました。ここまで読み進めている皆さんには今更ではありますが、確かに使っていますね!

    さて、ベースラインクリシェは広く見てクリシェのようなものと上記しましたが、そういうアバウトな扱いをされた成れの果ての例なんかも見ていこうと思います。

    例えば、東方でも登場するこちらの進行

    Am→E/G#→G→D/F#→F

    緑眼のジェラシー、春色小径、ラストリモートなんかで使われています。

    ベースラインが半音ずつ下降していっているため、一見(お、クリシェかな?)と思われるかも知れません。
    しかし実態としてはコードトーンは変化しまくりで、全くクリシェではないです。
    ただ、クリシェで得られる進行よりも滑らかさを重視し、更に手を加えた結果得られる進行ではあります。

    このように、クリシェの考え方を応用して定型化されているコード進行の例も多いので、是非気にしながらコード進行に注目してみましょう。

    以上、part3に続きます。
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