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【オナニーマスター黒沢】このつながりは、二度と手放さない【ブロマガ読書感想文①】
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【オナニーマスター黒沢】このつながりは、二度と手放さない【ブロマガ読書感想文①】

2013-11-25 23:56
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※この記事には作品のネタバレになる内容も含まれるため注意願います。

下品で美しく

サイテーで愛おしく

惨めで切なく

後悔からの明日

制裁と謝罪

絆と希望

憧れと一歩

前回の記事で、私が今までに感動で涙した2つの物語を紹介しました。

そして今回の記事は、
最近になって出会い涙することができた3つ目の涙の物語についてです。

「オナニーマスター黒沢」
「キャッチャー・イン・ザ・トイレット!」

ここはあえてこの2つのタイトルを書いておきます。

かなり昔のことに感じられますが大学生も後半になったころから
急に私のインターネット依存は加速し、ネットサーフィンしない日がなかったほど
インターネットにのめり込んだ時期がありました。
ニコニコ動画の魅力に気付き始めたのもこのころからです。

そのころ度々目に止まるあるタイトルがありました。
それが、

「オナニーマスター黒沢」

なんじゃそりゃw 絶対に読む機会はこないなこれはw
と、当時の私はこの出会いを完全にスルーしました。

漫画化されたことも書籍化されたことも音声化されたことも
なんとなく知っていたのにその出会いを避け続けてきました。

私は活字にも触れる方だと思いますがやっぱり漫画やアニメの方が大好きで、
ニコニコ動画にはいつもお世話になっております。
だからニコニコ動画の1コンテンツ、ニコニコ静画も自然とよく閲覧します。

するとどうでしょう。
ちょっと前から聞き覚えのあるタイトルが公開されているではありませんか。
漫画版「オナニーマスター黒沢」(以下オナマスとする)との再会です。



最初はあぁなんか聞いたことあったなぁこれって気持ちでした。
習慣的にダラダラとランキング上位の作品を読む日々が続きます。
そこにはもちろん黒沢くんもいるわけですが、
第10発目くらいまでは怖い話だなぁってだけの印象でした。

ところがここ2月くらい前から見る急展開にこの物語にのめり込んで行きます。
ニコニコ静画マンガカテゴリでオナマスは月曜日に更新されるのですが、
はやく次がみたい。はやく月曜日になれ。そういう日々に変わりました。

10月10日、web小説だったオナマスの書籍化した作品の文庫版、
「キャッチャー・イン・ザ・トイレット!」が出版されました。
このタイトルは書籍化した際に変更したものだそうです。
ニコニコ静画の更新を待てなくなっていた私は飛びつきました。

泣きました。
遅くなったけれど、オナマスに出会えて本当によかったと思えた。
そしてその出会いを避け続けていた今までの私に不満さえ込み上げました。

「このつながりは、二度と手放さない。」

文庫版オナマスの帯には、
「タイトル引きしたらぜったい後悔」「もっと早く読みたかった」
と書かれていました。



後悔はある。でも再会できてよかった。

本日、11月25日、
ニコニコ静画で公開されていた漫画版「オナニーマスター黒沢」も最終発を迎えました。

なかなか面と向かって人にお勧めできるタイトルではないけれど、
私はこれからことあるごとに隙を見てオナマスを薦めまくると思います。

黒沢翔は変態でした。
女子トイレでクラスの女の子をオカズに自慰行為するちょっと変わった性癖。
まごうことなき変態でした。
でも意外と身近にいる男の子かも。

この物語はそんな1人の中学生の男の子、黒沢とそのクラスメイト達が
様々な出会い、事件を経験しそれを乗り越え、
変わって、変わろうとして、なりたくて、なろうとする、そんな物語です。

黒沢くんは放課後、
中学校の女子トイレの一室で自慰行為をすることを日課にしていました。
それは完璧な秘密で、誰にも知られるわけにいかない楽しみでした。

男の子なら経験があるでしょう。
アレをしていることを誰かに悟られてしまったことが。
まぁ世のほぼすべての男という生き物がその行為をするわけで、
知られないのは無理な話なわけですが。
でもそれを秘密にする。

「いついかなるときでも後始末は完璧に。それが僕のジャスティスだ。」

しかしあるときその特殊な日課を1人の少女に知られることになります。

黒沢くんのそのちょっと変わった日課に感づいた少女は
仔リスのような女の子、北原綾。
物語は彼女から始まりました。

北原さんはいじめられていました。
人とどう接したらいいかわからない、それほど珍しくないカワイイ女の子。
でも彼女は強い女の子でもありました。強い意志を持っていました。
しかしそのベクトルが狂っていた。

北原さんは黒沢くんの弱みを握り、女子トイレのつかまえ役になります。
彼女のお願いを黒沢くんは断れないそういう取引でした。

黒沢くんは女子トイレのつかまえ役のために、
北原さんが不満に思っている生徒に制裁をくわえます。

ここらへんまで読んで私は、
いわゆる復讐劇なのかな?そのうち事件がバレて2人が反省するとかかな?
なんて想像しか浮かばなかった。
暗い、色のない、無彩色の物語だと感じていた。

しかしそんな物語には似つかわしくない女の子が目の前に現れる。
極彩色の少女、滝川マギステル。

黒沢くんは毎日の日課までの時間を図書室で本を読んで過ごしていた。
滝川さんは雨の日、雨宿りのためか彼の前に現れます。

世界に見切りをつけていたはずの黒沢くんのイチモツ(あえて使わせて下さい)に、
滝川さんは恋という色を与えてくれます。

彼女と図書室で楽しそうに過ごす黒沢くんをみて、
ああ、この2人に幸せになってほしいと思った。
北原さんとの取引なんてはやく無くなってしまえばいいと思っていた。

「チュッパチャップスみたいな、甘々のベッタベタなやつが好き」

この言葉で、よし黒沢くん、彼女に突いてイッていい人生を送ろうよ。
恋愛小説に特別な思い入れがあるなんてもうその流れでしょう。

しかし物語とは読者の想像を超えて楽しませてくれる。

透明人間になりたかった黒沢くんには彼の望む平穏な学校生活で
悩みの種になっていた人物がいた。
超がつくほどしつこいお人好し、長岡圭史。

ブロッコリー頭の彼はことあるごとに黒沢くんを仲間に誘います。
人と接することを極力避けたかった黒沢くんにとって
長岡くんは楽しい学校生活の邪魔でした。

でも長岡くんのおかげで黒沢くんは少し楽しめることになる。
修学旅行の班があの北原さん、絵に描いたようなオタクのピザ太こと関くん、
そしてブロリー長岡のおかしなSOS団といっしょになった。
そんなメンバーといっしょになり最初は億劫になっていた黒沢くんでしたが、
そこに滝川さんも加わり、

「こんな退屈も、案外捨てたものじゃない」

そう考えられるようになっていました。

恋の匂いがし、友人の暖かさも感じられ、
このまま黒沢くんがより良い人の道に進むものと感じていた。

しかし、悲劇が起きた。
いや悲劇なのかはちょっとわからない。
中学生、高校生もしかしたら小学生の頃、
誰もが感じるであろうあまじょっぱい思い出になるはずの大事件が起きる。

あろうことか、
黒沢くんが思いを寄せていたチュッパチャップス滝川さんと、
どこまでもしつこいブロッコリー長岡くんが恋人同士になったのだ。

極彩色の少女、滝川マギステル。
超がつくほどのお人好し、長岡圭史。

この2人が付き合うことになったとき、
私も黒沢くんといっしょになって落ち込んでしまった。

滝川さんが悪いわけでもない。長岡くんがわるいわけでもない。
もちろん黒沢くんが悪いわけでもなかったが、とにかく辛かった。

長岡くんの影響だろう、
滝川さんが涼宮ハルヒシリーズの鶴屋さんのような別人になる。
長岡くんのことをキョンくんと呼び、
中学デビューのとき透明だった嫌な自分から変わろうと束ねた髪をおろした。

黒沢くんが好きだった、黒沢くんの知っている滝沢さんがいなくなった。

「やっ、文学少年」

もう図書室で気軽に声をかけおしゃべりをしていっしょに楽しめない。
黒沢くんは耐えられなかった。心が折れそうになっていた。

確か文庫版キャッチャー・イン・ザ・トイレット!が発売されたのは
漫画版オナニーマスター黒沢がこのあたりの話に入ったあたりだったと思う。
私も耐えられなかった。

黒沢くんは女子トイレのつかまえ役北原さんとの取引を成立させ、
もうどこにもいない恋い焦がれた滝川さんの笑顔を壊します。
彼はそうすることしかできなかった。


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ついに感想文が
93ヶ月前
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