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        <title><![CDATA[【学園魔法ラノベ】オンリー☆ローリー！]]></title>
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        <description><![CDATA[バトルあり、肌色成分あり、そしてどんでん返しあり？ 
大定番、しかし何かが違う……かもしれない学園魔法ライトノベル、ここに開幕！
多くの人が楽しめる小説になるよう連載していきますので、ご支援をよろしくお願いいたします。]]></description>
        <language>ja</language>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.15]]></title>
                <description><![CDATA[<p>夕食タイム。そこで崇城に何やら考えが思いつく。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar507290</link>
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                <pubDate>Mon, 14 Apr 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　それからは特に話が弾むこともなく、料理に集中した。すべてのメニューがきっかり午後六時にテーブルに並ぶと、沙羅も仕事部屋から出てくる。</div>
<div>「いつもよりちょいと早い夕食だわね」</div>
<div>「崇城さんをあまり遅くまで引き留めてはいけないしね」</div>
<div>　三人揃って着席。零次はパンッと両手を合わせた。いつもはこんなことはしないのだが、崇城がいるので格好つけてみたかった。</div>
<div>「いただきます！」</div>
<div>「……いただきます」</div>
<div>　崇城が酢豚を一口。もくもくと咀嚼し、こくりと飲み込むのを見届ける。すると彼女はほんの少し笑った。</div>
<div>「どう？　味は」</div>
<div>「まあ、普通に美味しいわよ」</div>
<div>「それはよかった！　おかわりはあるからどんどん食べて」</div>
<div>「でもこれなら、私が勝つ自信があるわ」</div>
<div>「あ、そういう意味で笑ったんだ……」</div>
<div>「委員長さん、料理が得意なのね。魔法の修行ばかりしてたわけじゃないんだ」</div>
<div>「充実した食事が戦いを支える……と母から教わったので」</div>
<div>「そのとおりだね。知り合いのクリエイターで、自炊ができないもんだから毎日レトルトってのがいるけど、体悪そうなんだ。そのうち、仕事どころじゃなくなるよあれは。あたしは零次がいてくれて助かるわホント」</div>
<div>　崇城はもう味のことは何も言わず、淡々と食事を進める。そこで零次は閃いた。</div>
<div>「勝つ自信があるっていうなら、崇城さんの料理を食べてみたいなあ」</div>
<div>「お断りよ」</div>
<div>「どうして？」</div>
<div>「私が料理を振る舞うのは、仲間に対してだけよ」</div>
<div>「そっか。じゃあ仲間と認識されるように頑張るよ」</div>
<div>「何を頑張るっていうの！」</div>
<div>「だからエターナルガードの使い道を研究するんだって」</div>
<div>　そう、まずはそこから。雪街の指令を遂行しなければならない。</div>
<div>　自身の体に埋め込まれた、あらゆる攻撃を防御する魔法の玉。はたしていかなる応用が利くのだろうか。</div>
<div>　いっそ、この姉に意見を聞くのもいいかもしれない。エターナルガードのことは、崇城を招いた理由とともに最初に説明しておいてある。ゲームクリエイターならではの発想を期待してみたい。そう言うと、沙羅は数度首を捻って、やがて口にした。</div>
<div>「たとえばさ、ふたりがお手々繋いでたら、委員長さんにもその効果が共有されるってことはあるの？」</div>
<div>「おお、考えたこともなかった」</div>
<div>　これを口実に手を繋ぐことができる？　甘い想像はすぐに顔に出てしまい、崇城はしかめっ面をした。</div>
<div>「あくまで深見くんを守るためのものでしょ？　そんな都合のいい話はないと思うわ」</div>
<div>「いや、試してみないことにはわからないよ！　他にも思いつくかぎりのことを試して、雪街さんに報告しないと」</div>
<div>「むぐぐ……！」</div>
<div>　憧れの上司である雪街の名前を出せば、たいていの場合押さえ込みが利くらしい。この調子だ、と零次はほくそ笑んだ。</div>
<div>　食事は滞りなく済み、デザートのゼリーとコーヒーで締め。崇城はいろいろ思うところがあるだろうが、自分としてはひとまず及第点。零次は三人で囲む食卓が、とても心地よかった。</div>
<div>「にしても、メルティ先生は本気で零次を守ろうとしてくれてんだね。ありがたい話だわ」</div>
<div>「どうでしょうね。エターナルガードにだって、弱点はあるかもしれない」</div>
<div>　ツンと唇をとがらせる崇城。今度は味の感想も言ってくれない。</div>
<div>「でも拳銃だろうと大砲だろうと効かないんでしょ？」</div>
<div>「あくまで物理的な脅威を防ぐというだけで……あ」</div>
<div>「どうしたの？」</div>
<div>「そうよ。エターナルガードの活用法だけじゃなくて、弱点も調べるべきだわ。万が一のことがないように！」</div>
<div>　零次の背筋に寒気が走った。</div>
<div>　崇城の顔に、なんだかいじめっこのような意地悪いものが張り付いている。</div>
<div>「明日から、いろいろ試しましょうね。思いつくかぎりに深見くんを責め抜いてあげるから。うん、このゼリーはなかなか美味しいわ」</div>
<div>　いかにも機嫌よさそうに、彼女は反撃開始を宣言した。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.14]]></title>
                <description><![CDATA[<p>夕食の料理に取りかかる零次。引き続き崇城と会話。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 07 Apr 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　ひとまず有意義な会話ができたところで、いつものように夕飯の準備をしなければならない。零次はエプロンを着用し、キッチンに立つ。</div>
<div>「もう要件は済んだわよね？　帰らせてもらうわ」</div>
<div>「どうせだから夕飯食べていってよ。まだ話したいことはあるし、のんびり食事をしながらさ」</div>
<div>「……まさかそういうことも考えてたわけ？」</div>
<div>「否定はしないよ」</div>
<div>　いくつか考えていた作戦のひとつだ。食卓を囲めば交流を深められる……一般人であろうと魔法使いであろうと変わりがあるわけはない。学校で一緒に弁当を食べるのとは効果が一回りは違うだろう。</div>
<div>　それに、崇城がまず拒否しないだろうとも予測がついている。</div>
<div>「本当に強引ね、あなたって」</div>
<div>「楽して食事にありつけるんだし、悪い話じゃないでしょ？」</div>
<div>　むぐ、と崇城は言葉に詰まる。</div>
<div>　料理というものは食べるのは簡単だが、用意するのは大変だ。零次も慣れているとはいえ、負担を感じないわけではない。</div>
<div>　待っていれば料理が並べられる。これがどれほどありがたいことか。自炊している崇城も、常日頃そう思っているはず――。</div>
<div>「ふん、どれほどの腕か見せてもらおうじゃないの」</div>
<div>「よし。じゃあ適当にくつろいでて」</div>
<div>　メインディッシュは酢豚に決めた。豚こま肉に塩麹と胡椒を揉み込んで、冷蔵庫で寝かせる。その間に炊飯器をセットして、野菜たっぷりの味噌汁を作っておく。さらにもやしだのキュウリだのを使ったシンプルなサラダ。あとは直前に魚を焼いて、豆腐でも付け加えればバランスのいいメニューになる。</div>
<div>　調理の最中、じっと座って黙ったままの崇城を何度も盗み見た。しかし彫像のように微動だにしない。やることがない、という思考がダダ漏れである。</div>
<div>「テレビとか見てていいよ？」</div>
<div>「私、テレビはニュースくらいしか見ないの。前に言わなかったかしら」</div>
<div>「そういやそうか。あとスポーツは興味ないし本もまったく読まない……だったっけ」</div>
<div>「そんな暇があったら修行するわ。なのにこんなところで……。生活のリズムが狂ってしょうがないわよ」</div>
<div>「気になったんだけどさ、崇城さんは将来、どうなりたいの？　そんなにも頑張って修行するのは、組織の中で偉くなりたいからとか？」</div>
<div>「地位には興味ないわ。最前線で魔法犯罪者と戦い続けたい。それだけ」</div>
<div>「でも崇城さんが憧れてる雪街さんは、管理職だよね。成果を上げたら上げたで、いつかはそうなっちゃうんじゃ」</div>
<div>「あ、憧れてるって……どうしてわかったのよ」</div>
<div>「見ればすぐにわかったけれど」</div>
<div>　しばらくの沈黙のあと、崇城は言葉を繋ぐ。</div>
<div>「……私は神楽さんのようになりたいって思ってた。あの人は若手で一番の実力者と言われて、同時に人気の講師でね。子供の頃は指導を受けていたのよ。私の魔法剣だって、本来は神楽さんの技なの。私のは見よう見まねのコピーにすぎない」</div>
<div>「へえ。でも日本支部長に就任してからは……」</div>
<div>「あなたの言ったとおり、完全な管理職よ。もう前線に立って戦うことはなくなった。それで久しぶりに再会したと思ったら結婚して子供までできていて。鬼講師と呼ばれるほど厳しくて、生涯一戦士だと言っていたあの人が。メルティが神楽さんを丸くなったと言ったけど、本当にそうよ」</div>
<div>「んー、それが大人になるってことなんじゃないのかな」</div>
<div>「適当に結論じみたことを言わないで！」</div>
<div>　調理の手を止めて、零次は崇城を振り向く。</div>
<div>「雪街さんも、自分がそうなるとはわかっていなかったと思うよ。だから余計に、修行とか戦いばかりに生きようとする崇城さんを気遣っているんじゃないかな。自分の希望どおりに人生が進むことって、そうそうないんだよ、きっと」</div>
<div>「そんなこと言われても、どうすればいいのよ！　今さらそんな……」</div>
<div>「どうすればいいかは、ゆっくり考えようよ。時間はあるんだから」</div>
<div>「ひ、他人事だと思って……！」</div>
<div>　憤る崇城。しかし文句をぶつけられる相手さえも、彼女には今までいなかったのではないか。ならばこの自分にも存在価値はある。遠慮なくストレス発散のターゲットにしてくれてかまわない。零次はそう思った。</div>
<div>　仕込みが完了して小休止。お茶とお菓子を用意すると、崇城はとりあえず手をつけてくれた。それだけで零次は嬉しかった。</div>
<div>　暇なので夕刊を広げる。世の中、ニュースでしか知らない事件であふれている。そしてニュースにすらならない事件が、それ以上に隠れている……。</div>
<div>「魔法犯罪って、一般社会にバレたりすることないの？」</div>
<div>「バレる前に処理するわ。もし誰かに知られても記憶を操作したり。それが失敗したことがないのは、魔法の存在を見たことも聞いたこともなかったあなたなら、わかるでしょ。そもそも犯罪を犯そうとする側だって、目をつけられないようにこっそりやるんだし」</div>
<div>「でもさ、世界を混乱に陥れてやるぜーみたいな愉快犯とかは、出てこないのかな？　ＩＭＰＯでもカバーしきれないほど大規模な事件を起こしたり」</div>
<div>「……そういう発想はしたことないわ。考えるだけ無駄よ」</div>
<div>「万が一ってこともあるんじゃ？　ほら、常に最悪の事態は想定しておくものだろ。雪街さんはどう思ってるのかな」</div>
<div>「さあ」</div>
<div>　それで話題は途切れてしまったので、零次はデザート用のゼリー作りに取りかかった。これも女の子だからデザートは好きなはずだ、という作戦である。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.13]]></title>
                <description><![CDATA[<p>帰宅し、沙羅に崇城好みのゲーム制作を依頼。沙羅はあっさり承諾する。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar495281</link>
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                <pubDate>Mon, 31 Mar 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　　　　　☆</div>
<br /><div>　午後の授業が終了すると、幸いにもメルティが絡んでくることもなかったので、零次は崇城と連れ立って直帰できた。のんびりとコーヒーを飲んでいた沙羅に、かくかくしかじかと事情を説明する。</div>
<div>「いいわよー。零次の魔法ライフの役に立つなら、力になってあげようじゃない」</div>
<div>　あっさりと承諾した。自分の要望を聞いてもらえたにも関わらず、崇城は呆れたような目で沙羅を見ていた。</div>
<div>「この前も聞きましたけど、彼が危険に遭うかもしれないのに、協力するんですか？」</div>
<div>「メルティ先生を信頼しているんだってば」</div>
<div>「あいつのことをよく知りもしないでしょう？」</div>
<div>「まあ、そうだけどさ。委員長さんは人付き合いするのに、心から信頼できるって思うようになるまで、何もかも疑ってかかるわけ？」</div>
<div>「……そんなことはないですけど」</div>
<div>「でしょ？　第一印象で、あたしはメルティ先生を信頼に足る人間だって判断した。それでいいじゃない。細かい理屈なんてないのよ。それに雪街ってあなたの上司、いいこと言ったと思ったからさ」</div>
<div>「いいこと、ですか」</div>
<div>「若いうちは、もっと青春しな。戦いだのなんだの、そんなのは大人の仕事だって。安全なところから見物するくらいが、ちょうどいいわよ」</div>
<div>　このあたりは、さすがに年長の貫禄といったところか。崇城はそれ以上の論を交わそうとはしなかった。</div>
<div>「わかりました。でも絶対に安全なんてものは、この世にあり得ないんですから。深見くんに何かあっても、私の責任じゃないですからね」</div>
<div>「ん、了解。それで、どんなゲームにしたいの？」</div>
<div>　そう聞かれた途端、崇城はモジモジしはじめる。</div>
<div>「や、やっぱり可愛いのがいいです。可愛い猫とひたすらまったりできるようなのが」</div>
<div>「っていうと育成系かな。わかる？」</div>
<div>「わからないです」</div>
<div>「なるほど、本当に初心者なんだね。……よし、ちょっと思いついた。お望みどおり、一ヶ月もあれば完成させるよ」</div>
<div>　沙羅は仕事部屋に引っ込んでいった。こうなったら夕食まで出てこないだろう。</div>
<div>「あれだけの注文で、本当にゲームが作れるの？」</div>
<div>「自慢じゃないけど、姉さんは優秀なクリエイターだよ。そして姉さんのおかげで僕は毎日不自由なく生活させてもらってる。好きなことでお金を稼いで家族を養う――すごいことだよね、よく考えたら。僕もいつかは独立して、そうならなきゃいけないんだけど。崇城さんは……もう独立しているわけだよね」</div>
<div>「そうね。父も母も別の土地で任務に当たってる。重要な用事でもないかぎり連絡を取り合うこともないし」</div>
<div>「じゃあ、家族で団欒したりは……」</div>
<div>「ここ数年、記憶にないわ」</div>
<div>「あ、でも同僚と一緒に遊びに行ったりするよね？」</div>
<div>「……そういうのもないわよ」</div>
<div>「ええ？」</div>
<div>「なによ」</div>
<div>「ＩＭＰＯに友達はいないの？　みんな仕事仲間っていうだけで」</div>
<div>「しょ、しょうがないでしょ！　私はメルティ監視の任務を受けるまで、本部のあるヨーロッパにいたの！　こっちには同年代の子がまるでいないし。……向こうにはそこそこいたんだからね？　友達って呼べる程度に仲のいい子は」</div>
<div>　ぷいっ、と顔を背ける崇城。</div>
<div>　日本の高校に潜り込んだメルティを監視させるには、同じ日本人の年頃の少女――つまり崇城が最適だった。その人選には雪街も大きく関わったはずだ。結果として崇城は両親とも親しい友人とも別れ、不慣れな土地での生活を余儀なくされた。</div>
<div>　彼女は決して口には出さないだろうが――孤独を抱えている。</div>
<div>　雪街はそれを理解して、あのような提案をしたのではないか。</div>
<div>「学校のみんなとは、友達になろうとは思わない？」</div>
<div>「任務が終われば、もう二度と会うこともない人たちよ」</div>
<div>「二度と会わない……か。でもそれは関係ないんじゃないかな」</div>
<div>「どうしてよ」</div>
<div>「僕も転校する前の友達とは、たぶん二度と会う機会はないと思う。だけど、友達でなくなることはないよ。ずっと心の中に思い出がある」</div>
<div>「……」</div>
<div>「今のクラスメイトとは、卒業までせいぜい一年半の付き合いになるかな。でもこの短い間で、できるだけ仲良くなりたい。そして一生の友達といえる人を作ろうと思ってるんだ」</div>
<div>「そう。せいぜい頑張ればいいじゃない」</div>
<div>　しばらくはこんな風に、素っ気ない態度だろう。</div>
<div>　急がず焦らず……でいければいいが、巧遅は拙速にしかずという言葉もある。所詮自分は平凡で、完璧とはほど遠い男子高校生。当面はスピード重視で攻めるべきだ。</div>
<div>「友達だけじゃなくて、恋人も作りたいんだけどね」</div>
<div>「ま、またそんなこと言って……！」</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.12]]></title>
                <description><![CDATA[<p>崇城と仲良くするために、零次はとある作戦を思いつく。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 24 Mar 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　とりあえずはトークから始めよう。そう決めた。</div>
<div>「崇城さんって小中は普通に行ってたの？」</div>
<div>「当たり前でしょ。最低限の学力と社会性は身につけさせるわよ」</div>
<div>「やっぱりそうか。ＩＭＰＯの子供だけが入れる、秘密の私塾があるとかも想像してたけど」</div>
<div>「そんな面倒なもの作らないわよ。……それに親がＩＭＰＯだからって、子供も必ず組織に入るってわけじゃない。才能が遺伝しないことだってあるし、あってもそういう生き方に興味がない人も出てくる」</div>
<div>「じゃあ、崇城さんはどうして？」</div>
<div>　崇城は箸を止めて、冷ややかな視線を向けてくる。</div>
<div>「少しくらいの雑談には付き合ってあげるけど、私の内面にまで踏み込もうとは思わないことね」</div>
<div>「ん、了解。でもこうして聞いていると、ＩＭＰＯって純粋に職業だよね。普通に給料出るし、徴兵制みたいに強制されないし、熱意と才能さえあればいつでもＯＫっていう」</div>
<div>「ざっくりしすぎだけど、間違ってはいないわ。殉職の可能性は、一般の警察よりもだいぶ高いと思うけれど」</div>
<div>「……怖くはない？」</div>
<div>「さっき言ったこと、もう忘れたの？」</div>
<div>「ごめん」</div>
<div>　零次は食事を進めながら考える。どうすれば崇城はもっと打ち解けてくれるのか。</div>
<div>　答えは簡単に導き出せた。自分と一緒にいることがメリットだと思わせればいい。まずはギブアンドテイクの関係から入るのだ。心を通わせ合うのはそれから。</div>
<div>　僕は崇城さんに何を与えられるだろう。この子が好きなもの、好きなことは何だろう――。</div>
<div>　ニャンだろう。</div>
<div>「そういえば猫の動画は見てる？」</div>
<div>「な、何よ」</div>
<div>　一気に動揺した。この方向性で攻めまくることに決定。</div>
<div>「まあ、その、見てる。教えてもらうまでネット動画とか全然興味なかったけど、今じゃわりと」</div>
<div>「それはよかった！」</div>
<div>「……なるほどね。わかったわ、あなたの魂胆が」</div>
<div>「ん？」</div>
<div>「おすすめの動画をもっと教えてやるから仲良くしよう、とか言うつもりだったんでしょ。そんな必要はまったくないからね！　人気のあるやつはだいたい制覇したんだから」</div>
<div>「そっか……」</div>
<div>「もうあなたに教わるものなんてないわ。むしろ動画だけじゃ物足りなくなってたところよ」</div>
<div>　こんな他愛ないやりとりで、ちょっと勝ち誇ったような顔をしている。相当にストレスが溜まってるんだろうなと思った。</div>
<div>　ふたりとも弁当を食べ終えた。崇城はさっさと教室に戻ろうとベンチから立ち上がる。</div>
<div>　もう話すことはない、そう思わせたところで、零次は逆転不可避の一手を放つ――。</div>
<div>「僕の姉さんがゲームクリエイターってことは覚えてる？」</div>
<div>「それがどうしたの」</div>
<div>「もし崇城さんが望むなら、猫がテーマの楽しいゲームを作ってくれるように、お願いしてあげてもいいんだけど」</div>
<div>「なんですって？」</div>
<div>　直後、わかりやすい反応をしてしまった自分を恥じるように顔を背ける。ややあって、ベンチに座り直した。</div>
<div>「私、ゲームなんてまるでやったことないんだけど」</div>
<div>「興味あるんだ？」</div>
<div>「は、話だけは聞いてあげようっていうのよ。とにかくゲームなんてやったことないの！　いくら猫がテーマだからって、ややこしいものじゃ食指は動かないわ」</div>
<div>「大丈夫だよ。姉さんの作るゲームって、まさに初心者がターゲットだから。画面をタッチするだけでどんどん進んでいくような」</div>
<div>「……時間かかるんでしょ、ゲーム作りって。何ヶ月もかかるようじゃ取引は成立しないわ」</div>
<div>「聞いてみないとわからないけど、一ヶ月もあれば充分なんじゃないかな。普段からかなりハイペースで作ってるから」</div>
<div>　むむむ、と崇城は渋い顔をする。</div>
<div>　あっさりと誘いに乗ってしまうのはプライドが許さない。だけど心引かれずにはいられない。竜巻のような葛藤が彼女の体内で暴れ回っている。</div>
<div>　女の子と仲良くなるのに、こうした形の取引は卑怯だ、とは思わない。</div>
<div>　きっと恋愛とは戦いなのだ。純粋な気持ちだとか誠意だとか、目に見えないものだけで勝負してはダメなのだ。時にはしっかりした戦略に基づいたアプローチが必要なのだ。</div>
<div>　確実に言えるのは、尋常な手段では崇城との関係は進展しないということ。有効なカードを出し惜しみしている場合ではない。</div>
<div>「しょ、しょうがないわね！　そこまで言うんだったら、放課後あなたに付き合ってあげるわ。ショッピング程度なら別に」</div>
<div>「ありがとう。でも今日のところは家に来てくれないかな」</div>
<div>「なんで！　ま、まさかエターナルガードがあるのをいいことに、変なことをするつもり？」</div>
<div>「んなわけないでしょ！　どんなゲームがいいのか、姉さんに直接伝えてってことだよ」</div>
<div>「そ、そういうことなら……」</div>
<div>　そんな方法もあるのか。一瞬だけそう思ってしまったことを反省した。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.11]]></title>
                <description><![CDATA[<p>崇城を昼食に誘う。彼女はそこで怒りをぶちまけた。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 17 Mar 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　その後の授業は、とても快適だった。好きな女の子が隣にいる。それだけでやる気が倍増する。いつもよりずっと内容が身についた気がした。</div>
<div>　当の崇城は、傍目には真面目にノートを取っているように見えるが、内心では「どうしてこんなつまらないことを」と思っているのだろう。</div>
<div>　幼い頃からＩＭＰＯの両親のもと、魔法を身近なものとして育ってきた彼女だが、小学校や中学校には普通に通っていたのだろうか。いくら戦士でも、世間一般の常識は必要のはず。それらを身につけさせるには、学校が一番手っ取り早い。そのあたりのことも聞いてみたいと思った。</div>
<div>　昼休みになり、零次は弁当箱を取り出しながら語りかける。</div>
<div>「一緒にお昼どう？」</div>
<div>「メルティ……先生と食べればいいでしょ」</div>
<div>「いや、メルティちゃんは今日は一年生の男子グループと食べるらしいぞ」</div>
<div>　御笠が口を挟む。さすがの情報収集能力である。</div>
<div>　メルティが誰より優先するのは零次だが、学園一の人気者として幅広い付き合いを大事にしている。ランチに誘ってくるのはせいぜい数日おきだ。</div>
<div>「しかし深見くんはあれか？　メルティちゃんと崇城さんを二股にかける気か？」</div>
<div>「なんだって？　それは本当かい？」</div>
<div>　佐伯も話に参加してくる。すると崇城が予想外すぎることを言ってきた。</div>
<div>「そうなのよ。深見くんったら先生に愛されているくせに、私にまで手を出してきて。私は深見くんと先生の仲を応援しているのに」</div>
<div>「ちょ、崇城さん？」</div>
<div>「私、うそは言ってないわ」</div>
<div>　ニヤリ、とほくそ笑む彼女。どうやら仕返しのつもりらしい。</div>
<div>　ところが御笠と佐伯は、さらに想定外の切り返しを見せる……。</div>
<div>「なぁに、メルティちゃんの心は宇宙よりも広い！　きっと二股もあっさり許してくれるだろうぜ！」</div>
<div>「そうそう。僕たちは深見くんがどんな恋に生きようと、応援するから。崇城さんもさ、遠慮なく付き合えばいいよ。彼はいい男だよ！」</div>
<div>　崇城はにわかに顔を引きつらせる。誘惑の結界に囚われている彼らはメルティを、そしてメルティに愛されている零次のことも一切否定しない……。</div>
<div>「一緒に食べるんでしょ。来なさいよ」</div>
<div>「……え？　あ、うん！」</div>
<div>　崇城も弁当箱を持って立ち上がる。彼女の思惑は何となくわかった。ふたりきりになれるところで、思いっきり不平不満をぶちまけたいのだ。</div>
<div>　無人の屋上に到達すると、彼女は予想どおりに怒鳴り散らした。</div>
<div>「もう、バカ！　どうして私がこんな思いをしなくちゃいけないの！」</div>
<div>「嫌なの？　また学校で過ごすのは」</div>
<div>「命令じゃない、強制はしないと言ってくれたなら、断固拒否していたわ。……神楽さんは何を考えているの」</div>
<div>「だからそれは、崇城さんに人並みの日常を経験してもらいたいって」</div>
<div>「そんなの必要ないわ！　もっと修行して、強くならなきゃいけないのに！」</div>
<div>　強くならなければいけない。</div>
<div>　なぜ？　戦士だから。</div>
<div>　だが、強さとは何か。単純に戦闘力の話に集約されるのだろうか。……少なくとも雪街はそうは考えていないのだろう。</div>
<div>「雪街さんはさ、君に魔法使いとしての強さだけじゃなくて、それ以前の人間としての強さとか、魅力とかを身につけてもらいたいんじゃないかな。そんなようなことを言ってたし」</div>
<div>「それが組織の何の役に立つっていうの？」</div>
<div>「部外者の僕にはわからないよ」</div>
<div>「……そうね、あなたに聞いた私がバカだったわ」</div>
<div>「まあ、僕は崇城さんが登校してくれれば、細かいことはどうでもいいんだ」</div>
<div>　崇城は端正な顔を苦々しくゆがめ、零次を睨む。</div>
<div>「なんだかメルティ以上に、あなたのことがわからなくなってきたわ……」</div>
<div>「僕の考えは、ずっと前から一貫しているよ。先生が僕を利用するなら、僕も先生を利用する。……あらためて言うよ。僕は崇城さんが好きだ。一目惚れしたんだ」</div>
<div>「……っ」</div>
<div>「だから君と一緒にいたいし、力になりたい。この体内に埋め込まれたエターナルガードを使って」</div>
<div>「……今の私が、あなたに好意を抱いていると思う？」</div>
<div>「そりゃ……ノーだよね。でも、いつかイエスって言ってもらえるように頑張る」</div>
<div>「は、恥ずかしくないの？　そんなことを臆面もなく」</div>
<div>「恥ずかしいよ。自分でもビックリだ。でも、受け身でいたくはない」</div>
<div>　何の取り柄もない自分が、いつか振り向いてもらえる。そんな都合のいい話があるわけがない。</div>
<div>　だったら自ら動くだけ。大小持てる武器をすべて利用して。</div>
<div>　メルティは魔法の世界を知ることで刺激を味わってほしいと言った。</div>
<div>　だが、この恋愛感情より他に、人を突き動かす衝動は存在しない――。</div>
<div>「だから崇城さんもまずは、僕を有効活用する方法を真剣に考えてくれないかな。もちろん僕も考える」</div>
<div>　崇城は何も返事をせず、弁当箱を開いた。積極的に賛同はしないが、上司の命令がある以上拒否はできない。</div>
<div>　だからといって、自分の主張ばかりゴリ押しするのは悪手だろう。彼女の複雑な心理を理解し、傷つけないように最大限の配慮をしなければならない。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.10]]></title>
                <description><![CDATA[<p>雪街の命令で再び登校するようになった崇城。零次はものすごく上機嫌。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar479131</link>
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                <pubDate>Mon, 10 Mar 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>【２】</div>
<br /><div>「お、崇城さん？」</div>
<div>「心配したよ！　もういいの？」</div>
<div>「ええ……」</div>
<div>　およそ一週間ぶりに姿を見せた委員長に、クラスメイトたちは揃って笑顔を作った。一足早く登校し席に着いていた零次も、彼女が隣に座るのを満面の笑みで迎える。</div>
<div>「おはよ、崇城さん」</div>
<div>「ふん」</div>
<div>　顔を背けられてしまった。しかしこんなにもいい気分になれたのは久しぶりだった。</div>
<div>　――崇城朱美とコンビを組みたい。その申し出は意外なことに、あっさりと雪街から承諾された。もちろん崇城本人は大反対で、烈火のごとく怒っていた。</div>
<div>「ふざけたこと言わないで！　わけわからないわ！」</div>
<div>「僕も君と一緒に戦いたいんだ。先生は僕を戦場に連れて行って見物させるつもりだけど、何もしないで見ているっていうのもなんだし」</div>
<div>「なーるほどね。動機はなんであれ、零次が魔法バトルにもっと深く関わりたいっていうなら、私は歓迎だよ！」</div>
<div>「だ、だいたい戦うってどうするつもり？　この前だって、うろちょろするしかできなかったくせに」</div>
<div>「それはこれから考えるよ」</div>
<div>「話にならないわ」</div>
<div>「っていうかさ、崇城さんも一緒に考えてほしいんだ。僕を、エターナルガードの防御力を利用してやるくらいの気持ちでさ」</div>
<div>「面白いことを言うなあ、坊主。俺も賛成したくなったぞ」</div>
<div>　一本杉がニヤニヤしながら後押しする。崇城は助けを求めるように雪街を見た……。</div>
<div>「ふむ、捨て置くには惜しい提案だな」</div>
<div>「神楽さんまで……！　強力なマジックアイテムを持っているとはいえ、彼はド素人ですよ？」</div>
<div>「私も以前なら、戯れ言だと一蹴したのだろうがな。効率よく犯罪者を制圧できれば、それに勝ることはない」</div>
<div>　個人としての思惑はどうあれ、雪街は組織の幹部として判断しているらしかった。深見零次には使い道があるかもしれぬと。</div>
<div>「朱美、お前に新たな指令を与える。深見零次と協力し、エターナルガードの使い道を研究するのだ。明日からはまた学校に行って、ともに時間を過ごせ」</div>
<div>「そんな……」</div>
<div>「それに朱美、お前はまだ若い。その歳で修行ばかりの生活を送るというのは、いささか問題だと思っていたところだ」</div>
<div>「……神楽さんだって、そうだったんでしょう？　だからこそ、かつては若手で一番と言われるほど強くなって、こうして日本支部を任されるようになって」</div>
<div>「ああ。だがな、犠牲にしてきたものがある。青春というやつだ」</div>
<div>　崇城にとって、その単語はあまりに予想外だったらしい。口元が硬直して、二の句が継げないでいた。</div>
<div>「ＩＭＰＯの戦士として生きるなら、人並みの日常を送ることは諦めろ……ずっとそう言われていたが、私は疑問に思っている。両立できるなら、それに越したことはあるまい。魔法使い以前の人間形成に大きな影響を及ぼすことも考えられる」</div>
<div>「いいこと言うね、神楽。戦うことしか知らない人生なんて、つまらないものさ！　もっと私を見習うといい！」</div>
<div>「いや、先生は見習っちゃダメでしょ！」</div>
<div>　唇を噛みしめて、崇城は上司を見返す。答えがわかっているだろうに、問いを投げかける。</div>
<div>「命令、なんですか」</div>
<div>「命令だ。私のようなつまらない人間にならないために、必要なことだ」</div>
<div>　――そうして崇城は、再び学校という日常に溶け込むことになった。</div>
<div>　しばらく彼女との関係はギクシャクするだろう。しかし零次にとって理想の展開。何事も言ってみるものだと自画自賛したくなる。</div>
<div>　ホームルーム開始のチャイムが鳴り響き、メルティが勢いよく入ってきた。</div>
<div>「やー、いいんちょ久しぶりだね！　しばらく会えなくて寂しかったぞ！」</div>
<div>「……どうしてああも白々しいことを、平然と言えるわけ？」</div>
<div>「まあまあ」</div>
<div>　零次はやっといつもの、自分の学校生活が戻ってきたという感じがした。きつい顔をしていても彼女の横顔は美しいし、何よりその制服姿は、他の誰よりも素敵だった。</div>
<div>　先生がどんな策を弄しようとも、僕が好きなのは崇城さんだ。そのことにずっと変わりはない――。</div>
<div>「ところで、そろそろ文化祭の出し物を決めなくちゃいけないね。放課後に提案してもらうから、みんな考えておいて！」</div>
<div>「へえ、文化祭か。御笠くん、いつやるの？」</div>
<div>「十一月の中旬だよ。あと二ヶ月くらいだな」</div>
<div>　転校前の学校でも同じ時期にあった。文化とはいうものの、喫茶店だのおばけ屋敷だの縁日じみた金魚すくいだの、お遊戯の範疇を出ない出し物ばかりだが、細かいことはどうでもいい。</div>
<div>　みんなで協力して、ひとつのイベントを成功させる。その過程こそが大事なのだ。</div>
<div>「崇城さんはどんな出し物がいい？」</div>
<div>「なんだっていいわよ」</div>
<div>　ぷくっと膨れっ面で言うのが、また可愛かった。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.9]]></title>
                <description><![CDATA[<p>IMPOに協力すると提案するメルティ。雪街はその案を受け入れる。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar472787</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar472787</guid>
                <pubDate>Mon, 03 Mar 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　……それより、自分たちの用事はこれでおおむね済んだはずだ。</div>
<div>　さっさと帰りたい、と言いたいところだが、できれば崇城とふたりきりで話をしたい。ダメもとで持ちかけてみようか。そう思っていると。</div>
<div>「余計なリソースを割いている余裕はないと言ったけど、難題でも抱えているのかい？」</div>
<div>　また何かたくらんでる。メルティの楽しそうな表情を見て、零次はすぐさま理解してしまった。</div>
<div>「我々が難題を抱えぬときはない」</div>
<div>「だろうね。だからさ、私たちが力になってあげるよ」</div>
<div>「先生……私たちって、僕も入ってるんですか？」</div>
<div>「当たり前だよ。私と君は運命をともにするパートナーなんだから。それともバディのほうがいいかい？」</div>
<div>「どうでもいいです！」</div>
<div>「この上まだ引っかき回そうっていうの？　もう帰りなさいよ！」</div>
<div>「まあまあ嬢ちゃん、話だけでも聞こうじゃねえか。メルティがＩＭＰＯに協力するなんて、かつて聞いたことがないからな」</div>
<div>　五十年以上の付き合いという一本杉の言葉には重みがあった。崇城は不愉快な表情を隠そうともしないが口をつぐむ。</div>
<div>「私の目的は、この零次に魔法の世界をあますところなく見せて楽しませること。シンプルにいうと、バトルだよ。で、そろそろ次の舞台を用意してあげたいんだけど、そうそう都合のいい物件は見つからないわけだ」</div>
<div>「物件って……」</div>
<div>「でも君らなら、日頃から犯罪者と戦っている。情報網も桁違いだ。私に依頼してみない？　きっといい仕事をしてみせるよ」</div>
<div>　以前、メルティは世界を放浪する中でＩＭＰＯの真似事をしたことがあると言っていた。それこそただの気まぐれで。</div>
<div>　しかしこれは……仕事として請け負う、正式に協力関係を結ぼうということだ。自分から危険に飛び込もうということだ。あまりにも性急な、そして自分の意向など尊重してくれないであろう提案に、零次は声も出ない。</div>
<div>「じょ、冗談じゃないわ！　誰があなたたちの力なんか借りるもんですか！」</div>
<div>「君には聞いちゃいないよ。神楽、どうだい？」</div>
<div>　断る――と、即座に答えが返ってくると思っていた。</div>
<div>　だが雪街は目をつむり、まるでその案を吟味するかのように押し黙り、やがて口にした。</div>
<div>「大五郎殿はどう思います」</div>
<div>「んん？　そりゃあ、願ったり叶ったりじゃねえか。ＩＭＰＯ全部を見渡したって、メルティに勝てるやつなんざ、そう思いつかねえ。なんの交換条件もなく協力してくれるって？　受けない理由がねえぜ」</div>
<div>「ええ、異論の余地はない」</div>
<div>　再び雪街は思案する。零次はたまらなく嫌な予感がした。</div>
<div>「メルティ、他意はないのだな？」</div>
<div>「うん」</div>
<div>「そうか」</div>
<div>「神楽さん、まさか……！」</div>
<div>　嫌な予感は確信に変わる。もはやアクセルは踏み込まれた。</div>
<div>「ＩＭＰＯ日本支部はメルティ・メイシャ・メンデルと契約を結ぶ。本部とも話をつけなければならぬから、手続きに少々時間をもらうが」</div>
<div>「りょーかい！　えへへ、やったあ」</div>
<div>　喜色満面で零次に抱きつくメルティ。同時に崇城が声を荒らげた。</div>
<div>「どうしてですか、神楽さん！　私は納得できません！」</div>
<div>「ＩＭＰＯに求められるのはただひとつ、犯罪を制圧できる強さ。必要ならば外部の者とも連携する。よくあることだ」</div>
<div>「別に味方とか同志とか、そういう意識を持てとは言わねえよ。わかりやすく言やあ、持ちつ持たれつだ」</div>
<div>　崇城はすぐに言葉に詰まる。メルティの決定を零次が覆すことができないように、彼女もまた上司の決定を覆すことなどできるはずもない……。</div>
<div>「で、でも……深見くんは絶対に嫌でしょう？　いくらエターナルガードの守りがあるからって、危ない戦場に駆り出されるのは」</div>
<div>「……僕を心配してくれているの？」</div>
<div>「そ、そうよ！　エターナルガードが本当に完璧な守りである保証はないでしょ。あなたにもしものことがあったら、寝覚めが悪いし」</div>
<div>　本心ではない。この話をなかったことにしたいがために、そんな理屈をつけているにすぎないと零次は読み取った。自分はまだ、彼女とそこまでの仲になっていないのだから。</div>
<div>　だが、口だけだとしても嬉しかった。皮肉なことに、その彼女の言葉が零次に決意をさせた。</div>
<div>「朱美。これは日本支部としての決定だ。それ以上口を挟むな」</div>
<div>「……っ！　わかり、ました」</div>
<div>　崇城はついに諦め、部下として上司の決定を受け入れた。</div>
<div>　それにしても雪街は、零次に何ひとつ意向を聞かなかった。主体はあくまでもメルティであり、付属品である零次の了解を得る必要などないのだろう。</div>
<div>　だから、ちょっとくらいは自分も主張したくなった。</div>
<div>「雪街さん、お願いがあるんですけど」</div>
<div>「なんだ」</div>
<div>　我ながら素っ頓狂な考え。しかし状況に流されるだけの自分ではいたくない。この恋を成就させるために。</div>
<div>「僕と崇城さんでコンビを組ませてください」</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.8]]></title>
                <description><![CDATA[<p>零次とメルティのことは静観するという雪街。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar467805</link>
                <guid>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar467805</guid>
                <pubDate>Mon, 24 Feb 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>「まず言っておきたいのだが、私個人としては、君の境遇に同情はしていない。一般人が我々魔法使いの世界に巻き込まれるという事態は、特に珍しくないのでな」</div>
<div>「……まあ、そんなことは期待していませんでしたけど。よくあることなんですか」</div>
<div>「神楽だって、もともとは魔法と縁もゆかりもない一般家庭の生まれなんだぜ。とある不幸な事件がきっかけで魔力に目覚め、以来ＩＭＰＯの戦士になった」</div>
<div>　その不幸な事件とやらには触れないほうがいいのだろう。それよりもさっそく聞きたいことが浮上してきた。</div>
<div>「魔力って、ある日突然目覚めるようなものなんですか？　……僕にはそういう才能はないって、前に先生言ってましたけど」</div>
<div>「うん、自分でも知らないうちに魔力の片鱗を秘めている人間は多いんだ。それが強烈な魔法を目の当たりにするだとか魔力を浴びるだとか、いろんなきっかけでスイッチが入ってしまうわけ」</div>
<div>　メルティは言うまでもなく、父親が魔法の研究者だったから、幼い頃から魔法は日常だった。崇城も両親がＩＭＰＯだから、魔法の存在を疑問に思ったことはないと語っていた。</div>
<div>　しかしこの雪街のようなケースもあるのだ。本人の意思とは無関係に、得体の知れない魔法の世界に引き込まれた人は他にも大勢いる。</div>
<div>　自分だけが特別数奇な運命を辿ったわけではない。そう思うと、少し複雑だった。</div>
<div>「それからの人生は、当人次第だね。自分の魔法を一生秘密にして、変わらず一般人として過ごすか。せっかくの力をどうにか役立てようと頑張るか。神楽は後者だったわけだ」</div>
<div>「私には選択の余地はなかったからな。だが場合によっては、そのタイプがもっともわずらわしい」</div>
<div>「というと……」</div>
<div>「自分には誰かを守る使命があるなどと勘違いして、半端な実力を振りかざすような輩だ。我々にとっては邪魔でしかないし、時として対立することもある。そうなれば、無駄に血が流れる」</div>
<div>　実際にそういうことがあったのだろう。だから先回りして言っておく。</div>
<div>「ぼ、僕はそんな大それたことは考えてませんから」</div>
<div>「ああ。《エターナルガード》と《ピュアハート》。君がメルティから与えられたというアイテムは、報告のとおりだとすれば確かに驚異的だ。しかしＩＭＰＯに仇なそうというのでなければ静観するつもりでいる」</div>
<div>「そうしていただければ……。あれ、ピュアハートの効力が発揮されたことはまだないはずだよな。そもそもピュアハートのこと、崇城さんに話したっけ？」</div>
<div>「そ、そんなことはどうでもいいでしょ！　話の腰を折らないで！」</div>
<div>　崇城の思わぬ迫力にたじろいでいると、雪街はメルティに鋭い視線を向ける。</div>
<div>「お前はこの少年を使って、娯楽に興じたいそうだな」</div>
<div>「うん。人を楽しませるのは、気持ちのいいことだよ。君らには縁のないことだろうけど」</div>
<div>「繰り返すが、我々の邪魔にならないのであれば静観する。……大五郎殿。メルティに監視をつけるというのは、ＩＭＰＯ発足以来のルーティンワークらしいですが」</div>
<div>「おう、最初にその任務に就いたのは俺だ。あれから五十ウン年、こいつに振り回された同胞は数知れないぜ」</div>
<div>「しかし、その同胞に危害を加えたことはない」</div>
<div>「朱美嬢ちゃんをカウントしないならな。くく」</div>
<div>　ニタニタする一本杉に、ぷるぷると怒りを抑える崇城。何の言葉もかけてやれないのが辛かった。</div>
<div>「……今の我々に、余計なリソースを割いている余裕はない。もはやこれ以上監視する必要もないと思うのですが」</div>
<div>「俺ぁ反対しないぜ。一度として犯罪行為に手を染めた形跡がないのは確かだし、不老長寿の謎も解けたしな。この坊主と嬢ちゃんのおかげで」</div>
<div>「そういうわけだ、朱美。任務を途中放棄したことで負い目を感じていたかもしれないが、任務そのものがなくなれば、もう思い煩うことはないだろう？」</div>
<div>　雪街の目元が、わずかに優しくなった気がする。崇城にとっても予想しえない展開だっただろう。まばたきを繰り返し、先ほどの怒りとは違う感情で頬を紅潮させていた。</div>
<div>「そ、それは……ありがとうございます。でも本部の了解は得られるのでしょうか」</div>
<div>「そこをどうにかするのが管理職の役目だ。若いお前は目の前のことに集中すればいい」</div>
<div>「……はい！」</div>
<div>　崇城は威勢よく頷く。</div>
<div>　彼女の重荷が、ひとつ取れた。それだけを理解した零次は、気の利いた言葉のひとつでもかけようと思った。そして彼女との距離を縮めるチャンスに……。</div>
<div>　と、メルティがムギュッと腕にしがみついてきた。</div>
<div>「えへへ。うっとうしい監視がなくなってよかったね」</div>
<div>「いや、僕には関係ないことでしょう？」</div>
<div>「大ありだよ。ラブホに入るとこを見られるとか、お互い恥ずかしいだろ？」</div>
<div>「入りませんよ！　み、みなさん誤解しないでください！　僕と先生はそんなんじゃないですから！」</div>
<div>「いいんじゃないの。あなたたち、本当に似合いのカップルだから！」</div>
<div>　冷たすぎる視線を向けられ、零次はもう泣きたくなった。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.7]]></title>
                <description><![CDATA[<p>日本支部長の雪街神楽警視正と対面。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 17 Feb 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>「さて、それじゃあ神楽に会わせてもらおうかな。支部長に就任して以来だけど、元気なのかい？」</div>
<div>「おう、こんな立派な赤ん坊を産むくらいだからな」</div>
<div>　一本杉が泣きわめく赤子に目を向ける。</div>
<div>「この子のお母さんが、日本支部のトップなんですか？」</div>
<div>「……そうよ。神楽さんに深見くんを紹介するつもり？」</div>
<div>「そのために来たって言ったじゃないか。しかしまあ、あの怜悧な刃みたいだった神楽が、今や一児の母親か」</div>
<div>「いんや、ちょうど第二子を授かったとよ。ちーとも遊びを知らなかった女剣士が、子作りの喜びに目覚めたってのはめでたいこった」</div>
<div>「げ、下品な言い方をしないでください！」</div>
<div>「よければ嬢ちゃんにも教えてやるぜ？」</div>
<div>「……絶対いつかぶった切ってやる」</div>
<div>「その意気その意気」</div>
<div>　かっかっかと哄笑しながら、一本杉は休憩室を出る。メルティがニコニコしながら彼に続いていく。</div>
<div>　自分もついていかなければならないのだろう。零次はやれやれと思いながら休憩室を出ようとしたが……彼女を放っては行けなかった。</div>
<div>「あのさ、崇城さんも来ない？」</div>
<div>「どうして。あなたたちが何をしようと、興味ないわ」</div>
<div>「まあ、そうだろうけどさ……」</div>
<div>　メルティの出現で、崇城は相当に不機嫌になっていた。</div>
<div>　依然として泣き止まない赤ん坊との組み合わせは、率直に言っていい絵とはいえない。好きな女の子を、いつまでもそんな状況に置かせたくなかった。</div>
<div>「その、そんなに面白くなさそうな顔で赤ん坊の世話をしても、よくないんじゃないかなって」</div>
<div>「そ、それは……」</div>
<div>　途端にためらいの表情を見せる。</div>
<div>　どうやらこの支部長の子供は、崇城にとっても大切な存在らしい。そうでなければ世話など引き受けまい。</div>
<div>　そして生まれたばかりの赤子を預けるということは、支部長もまた崇城を信頼しているということだ。となれば、修行に没頭しようとしている崇城のことをそれとなく諫めようとするかもしれない。</div>
<div>「その神楽さんって人に、今後のことをあらためて相談してみようよ。別に損になる話じゃないだろう？」</div>
<div>「……わかったわよ」</div>
<div>　しぶしぶ、という顔をあからさまにしていたが、自分の言うことを聞き入れてくれたというだけで、零次は心が温かくなった。</div>
<div>　再びエレベーターに乗り、最上階に進む。</div>
<div>　ほどなく支部長室のプレートが見えてくる。崇城がメルティに激しい視線を向ける。</div>
<div>「神楽さんは妊娠がわかったばかりで、今とても大事な時期なのよ。くだらない挑発なんかしたら、許さないからね」</div>
<div>「そんな女の風上にも置けないことをするわけないじゃないか」</div>
<div>「何が女よ。化け物のくせに」</div>
<div>「うわあ、傷ついた！　零次、慰めてよう」</div>
<div>「はいはい、これでいいですか」</div>
<div>　適当に頭を撫でてやる。メルティは猫みたいに頬を緩ませて、崇城は冷たい視線を投げかけてくる。</div>
<div>「ずいぶん仲がおよろしいことで？」</div>
<div>「えへへ。そうだろそうだろ。零次はいいんちょには渡さないもんね」</div>
<div>「ええどうぞ！　ふたりともお似合いだわ！」</div>
<div>　ガーンと頭の中でショック音が響く。</div>
<div>　動機はどうあれ、メルティは零次によくしてくれる。だから零次も邪険にはできないのだが、今後は距離の取り方も考えなければならないかもしれない……。</div>
<div>「入るぞー」</div>
<div>　一本杉が一声かけて、返事を聞かずに扉を開ける。</div>
<div>　ヤクザ映画に出てくるような組長の部屋。凡人の零次はそんな感想を抱いた。</div>
<div>　部屋の奥には見るからに立派な水墨画の掛け軸が飾られ、両隅にはこれも高級そうな大壺が配置されている。きっと北欧あたりの有名ブランドだろう重厚な木製デスクも、得も言われぬ緊張感を与えてくる。</div>
<div>　しかしそこに座るのは、ヤクザとはほど遠い美女だった。</div>
<div>　ウェーブのかかったセミロングの黒髪。崇城よりもさらに意志の強そうな眼差し。身にまとうのは彼女の人柄を表すような慎み深い薄紫色の和服。その内側から、香るような美しさを放っている。</div>
<div>　崇城が穏やかに歳を重ねたら、こんな風になるのだろうか。そう思った。</div>
<div>　彼女は無言で立ち上がり、崇城に……いや、崇城が抱える赤ん坊に近づいていく。</div>
<div>「ちょうど仕事に一区切りがついたところだ。世話をありがとう」</div>
<div>「い、いえ。私も楽しかったです」</div>
<div>　そう言っておとなしくなった赤ん坊を母親に返す崇城は、出会ってから今までで一番表情を柔らかくしているように思えた。</div>
<div>　憧れの目だ、と零次は直感した。崇城は仲間の中で、この人をもっとも信頼しているのだと。</div>
<div>「日本支部長、雪街神楽警視正だ。見てのとおり、いい女だろ。子供を産んでますます乳と尻がでかくなりやがった。この着物じゃいまいちわからんが、朱美嬢ちゃん以上なんだぜ」</div>
<div>　とことんセクハラをしなければ気が済まないらしい。しかし雪街は何事もなかったかのように受け流して、零次とメルティに目を向ける。</div>
<div>「久しぶりだな、《不朽の魔女》（エターナル）」</div>
<div>「しばらく見ないうちに、いろいろ丸くなったね。これが母親になるっていうことか。数多くを経験してきた私でも、こればっかりは未知の領域だよ」</div>
<div>「そして君が、深見零次か」</div>
<div>「……はい」</div>
<div>　メルティは丸くなったと言うが、苛烈な魔法戦士であることに変わりはない。最初こそ成熟した大人の美貌に見惚れそうになったが、貫くような視線に零次は思わず唾を飲み込んだ。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.6]]></title>
                <description><![CDATA[<p>修行の合間に赤ん坊の世話をしていた崇城と一悶着が。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 10 Feb 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>「な、ななな……　崇城さん？」</div>
<div>　ピタッと硬直したのも一瞬のこと、崇城はガラガラを放りだしてうがーっと叫んだ。</div>
<div>「どうして深見くんがここにいるのよ！　メルティも！」</div>
<div>「なんてことだ、いいんちょは出産経験があったのか！　君を孕ませた男は誰だい？」</div>
<div>「私の子なわけないでしょうが！　こっちの質問に答えなさいよ！　まさか一本杉さんが連れてきたの？」</div>
<div>「おーおー、あんまり怒鳴ると泣いちまうぞ」</div>
<div>　ニヤニヤ笑ってからかう一本杉だが、崇城はそれ以上感情を高ぶらせることなく、慌てたように赤ん坊をよしよしとあやした。</div>
<div>　……一週間ぶりの崇城の姿を、あらためて眺める。</div>
<div>　カジュアルＴシャツ＆ジーパンという身軽な服装。背には子守帯にくくりつけられた乳児が。</div>
<div>　修行のためにアジトに戻ったと聞いて、きっとピリピリした空気をまとわせてるんだろうと思ったが、とても微笑ましかった。そしてこの上なく奇妙な光景だった。</div>
<div>「つーか嬢ちゃん、俺らが近づいてくるのに気がつかなかったのか」</div>
<div>「こ、この子の世話に気を取られて」</div>
<div>「それで……誰の子なの？」</div>
<div>「上司よ。修行の合間に面倒を見てやってくれって頼まれて……」</div>
<div>「そ、そっか。ＩＭＰＯも家庭的なところがあるんだね」</div>
<div>　誰であろうと社会から隔絶されては生きられないとメルティは言った。</div>
<div>　苛烈な魔法戦士の集団である彼女たちも……恋をして家庭を築く。当たり前のことのはずが、妙に印象深かった。</div>
<div>「で、深見くんとメルティはどうしてここに来たの？　いいかげんに答えなさいよ」</div>
<div>「零次のこと、ＩＭＰＯじゅうで話題になってるんだろ？　だからこっちから紹介してあげようと思ってね。大五郎は好意的に出迎えてくれたよ」</div>
<div>「……メルティとは昔からの知り合いと聞いてますけど、勝手に招き入れるなんて」</div>
<div>「まー固いこと言うな。あんまキリキリしてっと、この自慢の巨乳がしぼむぞ？」</div>
<div>　そう言ったか言わないかのうちに、一本杉は崇城の背後に回って、立派なふたつの膨らみを鷲掴みにしていた。</div>
<div>「この変態！」</div>
<div>　即座に右腕に炎の魔法剣を出現させ、本気で殺す気としか思えない勢いで攻撃する。</div>
<div>　しかし一本杉は次の瞬間には、零次の隣に立っていた。</div>
<div>　まるっきり、見えなかった。テレポートしたとしか思えない速さに零次は戦慄する。</div>
<div>「遅い遅い。そんなだからメルティにやられるんだよ。もっと精進しな」</div>
<div>「～～～～～！」</div>
<div>　……仲間にまでこんな扱いをされているのか。零次はさすがに崇城が不憫になってきた。いや、この好色老人だけが特別なのだと信じたい。</div>
<div>　しかし自分のなすべきこともわかってきた。</div>
<div>　崇城の味方になってやれるのは、この深見零次しかいない！　とにかくなんでもいいから彼女を元気づけなくてはならない。</div>
<div>「あのさ、崇城さん。君が学校に来なくなって気がかりだったんだけどさ、なんでもなさそうでよかったよ。クラスメイトたちも君を心配してるけど、納得いくまで修行をしてればいいんじゃないかな」</div>
<div>「……ふん。もうあの学校に戻ることはないわ。みんなには適当に伝えておいてちょうだい」</div>
<div>「わかった。みんな寂しがるけど僕は君を応援……」</div>
<div>　そこまで言いかけて、はたと気づいた。</div>
<div>　崇城が学校に来てくれないと、会うことができないではないか？</div>
<div>　困る。めちゃくちゃ困る。</div>
<div>　ここに来れば会えないことはないと思うが、家から遠いし入れてくれるとは限らないし、何より戦士としての崇城ではなく日常の姿の崇城を見ていたいのだ。</div>
<div>「いや、やっぱり学校に来るべきじゃないかな！」</div>
<div>「なによ、言ってることが全然違うじゃない」</div>
<div>「リラックスできる時間も大事だよ！　修行ばかりじゃ疲れるだろ？　学校なら仕事のことも忘れられるはずだし」</div>
<div>「冗談じゃないわ！　この極悪な魔女の近くにいてリラックスできると思うの？」</div>
<div>　やはり例の事件のせいで、崇城はいたく傷ついているようだった。</div>
<div>　自分の実力に一定の自信がつくまで、ひとり黙々と鍛えていたいのだろう。その意思は尊重したい。しかし会えなくなってしまうのなら話は別だ。</div>
<div>「と、とにかく引きこもりはダメだ！　社会性が失われる！」</div>
<div>「引きこもりじゃないわよ！　だいたいなんであなたが私に口出しするわけ？」</div>
<div>　双方ヒートアップしかけたところで、赤ん坊が盛大な泣き声を上げた。火が着いたようにとはこのことで、部屋中にわんわんと反響する。</div>
<div>「バカ！　泣いちゃったじゃない！」</div>
<div>「ええ、僕のせい？」</div>
<div>「あなたたちがいると面倒見られないわ！　もう帰ってよ！」</div>
<div>「そうだ大五郎、これお土産のミルフィーユ。みんなで食べなよ」</div>
<div>「おう、ありがとうよ」</div>
<div>　まるで相手にしてもらえてなかった。</div>
<div>　こんな風に軽くあしらわれるのも、すべては実力差があるからだ。</div>
<div>　その差を少しでも縮めるべく、崇城は努力をしている。しかしそれだけに時間を費やしていいのか、疑問に思ってしまう……。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.5]]></title>
                <description><![CDATA[<p>ＩＭＰＯ日本支部に入る。出迎えたのは前支部長、一本杉大五郎だった。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar450809</link>
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                <pubDate>Mon, 03 Feb 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　エントランスは殺風景だった。一般企業のようにフロントなどあるわけがない。ややくすんだ白い壁と天井で構成された手広な空間が広がっていた。奥の方に階段とエレベーターが見える。</div>
<div>　そこまでは別段どうということもない、ある程度は予想された風景。</div>
<div>　しかし空間の中心にただひとり――油断のならない目をした小柄な老人がたたずんでいるのは、得も言われぬ奇妙な空気を醸し出していた。</div>
<div>「おや、君がひとりで出迎えてくれたのか」</div>
<div>「お前さんにしては珍しく、土産を持ってきたみたいだからな」</div>
<div>　老人の視線が零次に移る。</div>
<div>　土産――とはメルティが買ってきた洋菓子のことではあるまい。緊張感と警戒を最大限に引き上げる零次に、彼は口端をわずかだけ持ち上げて笑う。</div>
<div>「そう怖がるな。取って食いやしねえよ」</div>
<div>「安心して、零次。君を取って食えるのは私だけだから☆」</div>
<div>　いちいちツッコミを入れる気力もなかった。</div>
<div>「さて、紹介するよ。警視長の一本杉大五郎。私が会いに来た知人っていうのは彼のことさ」</div>
<div>「け、警視長って……じゃあもしかして、ここのトップ？」</div>
<div>「数年前まではな。今は後進に譲ってのんびりさせてもらってる」</div>
<div>　値踏みするように零次を見つめる老体の存在感は、メルティに劣らず不気味だった。</div>
<div>　皺だらけの顔に薄い白髪、やや曲がった背中。どう少なく見積もっても八十歳は超えている。それでいて眼光だけは若者のように鋭利だった。なぜかアロハシャツというのも得体の知れなさに拍車をかけている。</div>
<div>「大五郎はＩＭＰＯ結成当初からのメンバーでね。もう五十年以上の付き合いになる。同期のほとんどは戦死したか、寄る年波や傷の後遺症に勝てず引退したんだけどね。こいつだけが今でもピンピンしているんだ」</div>
<div>「俺だってもう半分引退の身だぜ？」</div>
<div>「どうだかねえ。今の支部長を相変わらず子供扱いしているんだろ」</div>
<div>「ま、こんなところで立ち話もなんだ。茶ぁでも飲みながら話そうや」</div>
<div>　一本杉はゆったりした足取りでエレベーターに先導する。歴戦の戦士であろう男の背中はあまりに小さい。何も知らない人間が見れば、孫たちを案内する好々爺としか思われないだろう。</div>
<div>「名前、深見零次だったか？」</div>
<div>　振り返らないまま一本杉は問いかける。</div>
<div>「……やっぱり僕のこと、ＩＭＰＯじゅうに知れ渡ってるんですか」</div>
<div>「まったくご愁傷様だな。よりにもよってこの魔女に捕まっちまうとは。だが感謝してるぜ。お前さんのおかげで、メルティの秘密が明らかになったんだからな」</div>
<div>「そんな感謝されても、嬉しくないです」</div>
<div>「はっは！　だがな坊主、メルティと一緒にいれば、とりあえず飽きることはないからな。いつか魔法が身近にある生活を、楽しいと思えるようになる。どんな状況だろうと、人生を楽しもうって気概を忘れちゃいけねえ」</div>
<div>　メルティと似たようなことを言う。他人事だからか、それとも老境に達すれば誰でもこのような価値観を持つようになるのか。</div>
<div>「で、今日はこの坊主を紹介しに来ただけか？」</div>
<div>「私がここに遊びや冷やかし以外で来たことないだろ？」</div>
<div>「そりゃそうだな」</div>
<div>「あの！　崇城さんはここにいるんでしょう？　……会うことはできませんか」</div>
<div>「ほう？　お前さんはお前さんで、目的があって来たわけか。あの乳に惚れたか？」</div>
<div>　途端に、問答無用で引いてしまうほど好色な顔になった。</div>
<div>「いつも揉ませてもらってるが、あれはまだまだ成長する余地がある。実に楽しみだ」</div>
<div>「なっ……ななな？」</div>
<div>「大五郎はセクハラが趣味なんだよ。あんなだらしない肉はいっそ握りつぶしちゃえばいいと思うんだけどね」</div>
<div>　妙な関係ではないことにホッとする。崇城をセクハラしまくっているなどという事実は到底看過できない……と言いたいところだが、非力な自分に何ができるわけもない。</div>
<div>「メルティも本当なら、揉みがいのある女に成長しただろうに。お前さんの親父はもったいないことをしたぜ。あと十年、不老長寿の魔法を編み出すのが遅れていればな」</div>
<div>「もしそうなっていたら、ロリの魅力に気づくことは永遠になかっただろう。そんなＩＦに興味はないよ」</div>
<div>　四階に到着したところで、一本杉は立ち止まる。</div>
<div>「んじゃ、朱美嬢ちゃんも誘ってやるよ。嫌とは言うまい」</div>
<div>「……崇城さんの様子、どうなんですか。先生を監視する任務を放棄してまで、ここに戻った理由は。鍛え直すためとか先生は言うんですけど」</div>
<div>「それでビンゴだ。嬢ちゃんは修行に集中したいって願い出て、了承されたのさ。メルティにこっぴどくやられたのが、相当に応えたらしいな。まあ別のことも指示されているんだが」</div>
<div>　エントランスと同じく殺風景な廊下をしばらく進むと、「専用休憩室」とプレートが掲げられた扉の前まで来た。誰かが専用に使う休憩室なのだろうか、そう思っていると、一本杉がすぐに扉を開け放つ。</div>
<div>「邪魔するぜ」</div>
<div>　ともかく久しぶりに会える。零次の体を支配していた緊張感は、一気に喜びに塗り変わろうとしていた。</div>
<div>　畳が敷き詰められ、テーブルや棚が配置され、廊下よりも生活感に満ちた部屋。</div>
<div>　その中で崇城朱美は――。</div>
<div>「え」</div>
<div>　赤ん坊を背負ってガラガラを振っていた。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.4]]></title>
                <description><![CDATA[<p>メルティの向かう先はＩＭＰＯ日本支部だった。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 27 Jan 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>「ＩＭＰＯ……日本支部？」</div>
<div>「そ。あの組織についてはどこまで理解してる？」</div>
<div>「魔法を使って犯罪を働く連中を成敗する……くらいのことしか」</div>
<div>「じゃあ、道すがら説明しようか」</div>
<div>　メルティは駅の方向へ歩き出す。当然、周囲が自分たちの会話を気にかけないような結界魔法をすでに広げている。</div>
<div>　――国際魔法警察機構、International Magic Police Organization。略してＩＭＰＯは一九六〇年代に結成された。</div>
<div>　それ以前にも魔法犯罪を取り締まる自主団体は各地に存在したが、「世界的に通用する戦士の集団を作る」という理念を掲げ、これらをひとつにまとめることになった。名称は本物の警察組織である国際刑事警察機構、ＩＣＰＯを真似たのだ。権威付けにはおおいに役立っただろうとメルティは評する。</div>
<div>　ＩＭＰＯは各国にひとつ以上の支部を持ち、ヨーロッパの本部や他国の支部との連絡網を形成する。事が起これば構成員に命令を飛ばし、迅速に処理に当たらせる。</div>
<div>　彼らは九つの階級に分かれているという。崇城は警部補――下から三つめ。一般人の目から見れば充分すぎるほど人知を越えた存在だが、全体では決して強くはないのだろう。崇城自身、まだ修行が足りないと言っていた。</div>
<div>　彼女以上の強さの戦士が、ごろごろとひしめいている。</div>
<div>　つまりこれから自分が向かう先は、猛獣の巣窟と大差ないのではないか。零次はにわかに震えが来た。</div>
<div>「あの……先生って、ＩＭＰＯに歓迎されるような人じゃないんでしょう？」</div>
<div>「まあね。何をしでかすかわからないバケモノって思われてるよ。それでも多少のコネはあるわけ。結成当初から、ちょくちょくちょっかい出してきたから」</div>
<div>　どんなちょっかいなのかは聞かずにおこうと思った。</div>
<div>「……先生はともかく、僕まで敷居をまたがせてくれるとは思えませんけど」</div>
<div>「大丈夫さ。私の連れに手出しできるわけがない。それに君のことは、きっともうＩＭＰＯの各支部に伝わっている。興味深い存在として注目を浴びるはずだ」</div>
<div>「で……崇城さんは何のために支部へ行った、いや、戻ったんです？　任務を放ってまで」</div>
<div>　んー、と数秒ばかり首を捻ってから、メルティは気持ち悪いくらいの笑顔で言う。</div>
<div>「自分を一から鍛え直すために、ってところかな？　あの子、真面目っぽいし。ああも情けない姿を見せちゃったんだからねえ」</div>
<div>「だとしたら、引きこもりよりはマシですかね……」</div>
<div>　それよりも……いったい自分は彼女に何を言ってやれるだろう。そもそも崇城が自分の来訪を歓迎などするわけがない。会ってくれるかどうかすら不透明だというのに。</div>
<div>　電車で数駅ほど移動する。その間もメルティは休むことなく話しかけてきた。</div>
<div>「ねえ、秘密組織ってやつは漫画やアニメじゃよく見るけど、彼らはどうやって生活していると思う？」</div>
<div>「え？　……つまりお金をどう稼いでいるかってことですか」</div>
<div>「そのへんの設定をきっちり作っている作品は、あんまりないと思うけどね。ＩＭＰＯは不動産とか株とかで利益を上げて、構成員の給料にしている」</div>
<div>「……現実的だ」</div>
<div>「そりゃそうさ。一応は正義を標榜しているんだから、略奪を働くわけがないだろ」</div>
<div>「人の世を忍ぶ集団とは言っても、きちんと社会の歯車になってるんですね」</div>
<div>「この私だって学校から給料を得て生活しているよ。誰であろうと社会から隔絶されては生きられないさ。少しは親近感が湧いたかい？」</div>
<div>　何とも答えられず、零次はメルティの後ろについていくのみだった。</div>
<div>　やがて降り立った駅前は、繁華街というほどではないがそこそこの人出で賑わっていた。メルティは軽快な足取りで歩みを進めていく。</div>
<div>　そんな彼女に、老若男女問わず、人々の視線が集中していることに零次は気づいた。さらさらの金髪に、上質のシルクのような肌に、あどけない表情に、誰もが見入る。</div>
<div>「私たち、恋人同士って見られているかな？」</div>
<div>「んなわきゃないでしょう！」</div>
<div>　頭を掻きながら、零次は小さな魔女の横顔を眺める。</div>
<div>　日頃《幼女の世界》の中にいるせいで忘れがちになるが、魔法など使わなくともメルティの容姿は人目を惹く。その本性を知らない者から見れば、この上なく愛くるしい幼子なのだ。</div>
<div>　彼女が狂気の父親の実験台にならず、そのまま普通に成長していたら？　そう思うことは何度もあった。だがそのような夢想は無意味だし、彼女自身もつまらないＩＦとして切り捨てるだろう……。</div>
<div>「着いたよ」</div>
<div>　メルティの声で考え事を中断した。</div>
<div>　眼前に、ごくありきたりなビルディングがそびえ立っている。ざっと七、八階建ての、一般企業が入れ替わり立ち替わり入居するような、どの角度から見ても普通の建物。</div>
<div>　秘密組織のアジトとはどんなものだろうと疑問だったが、表向きはまさに一般企業を偽装しているのだろう。だが、それだけであるはずはない。</div>
<div>「もちろん侵入防止用の結界は随時張り巡らされている。ひっそり乗り込んで攻め込もうとしたって、百パーセント失敗するだろうね」</div>
<div>「……その結界に先生もひっかかるんじゃ」</div>
<div>「うん。毎度毎度、強面のお兄さんがお出迎えしてくれるよ。そんじゃ入ろうか」</div>
<div>　校門をくぐるような自然体で、メルティは魔法戦士の巣窟へと足を踏み入れる。</div>
<div>　本当についていっていいのか一瞬躊躇したが、崇城に会いたい気持ちが勝った。腹に力を入れて、零次も一歩踏み込む……。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.3]]></title>
                <description><![CDATA[<p>崇城の見舞いに出発、と見せかけてメルティの行く先は……。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 20 Jan 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
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                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　　　　　＊＊＊</div>
<br /><div>　この一週間、授業に身が入っているかと言えば、ノーと言わざるを得ない。</div>
<div>　教師たちが話しているとき、教科書を眺めているとき、どうしても脳裏に、あの魔法の戦いがよみがえってくる。</div>
<div>　猛獣を超える速度、灼熱の炎、飛び交う弾丸、身の毛もよだつ異常結界――それらすべてをエンターテインメントとして楽しめと、数百年を生きるあの魔女は言う。</div>
<div>　そして零次が勉強に集中できていないことを見抜いた彼女は、とても喜んでいる。それほどまでに魔法に心が囚われているということだから。</div>
<div>　何もかも、メルティの思惑どおりになっている。</div>
<div>　それはもう仕方がない。そう割り切った上で、今後の生活方針を定めなければならない。</div>
<div>　メルティが自分を利用し、自分もメルティを利用する。その関係を保つには、受け身ではいけないのだ……。</div>
<div>「きりーつ、礼！」</div>
<div>　ホームルームが終わり、放課後になった。委員長の崇城がずっと休みなので、号令は佐伯が代わりに行っている。</div>
<div>　崇城は容姿はもちろん声も美しい人だ。早く復帰してもらって、凜とした号令を聞きたい。</div>
<div>　彼女はただメルティを監視するために潜入しただけで、真面目に学生生活を送るつもりがないことは重々わかっている。</div>
<div>　それでも、戻ってきてもらいたい。</div>
<div>　たとえ仮初めのものでも、日常の姿を見たいのだ。戦士ではない、ひとりの女の子としての崇城朱美を。</div>
<div>「んじゃ、崇城さんちに行くか！」</div>
<div>「うん、住所はもう先生に教えてもらったから」</div>
<div>　御笠、佐伯をはじめ、有志のクラスメイトたちは、長く休んでいる委員長を見舞おうと、真摯な気持ちで行動を起こそうとしている。</div>
<div>　無意識のうちにメルティの魔法に取り込まれた彼らのことを、崇城は哀れとしか思っていないだろう。だが、その純粋な気遣いにどういう反応を見せるのか、零次は少し楽しみだった。</div>
<div>「私も行かせてもらうよ。いいんちょのこと、心配だしね！」</div>
<div>　メルティがみんなの輪に加わる。途端に声が華やいだ。</div>
<div>「おお、メルティちゃんが来てくれれば、たちどころに元気になるぜ！」</div>
<div>「だよね！　崇城さんは幸せ者だわー」</div>
<div>「あの子いつもクールだけど、きっと感動して涙を流すわよ！」</div>
<div>　盛り上がる中、零次は眉をひそめた。</div>
<div>　引きこもりの一番の原因であるメルティが行ったところで、会ってくれるわけがない。いったい何を考えているのだろうか。</div>
<div>　そして魔女は、零次に楽しそうな視線を寄越す。</div>
<div>「んじゃ、私と深見のふたりでお見舞いのお菓子でも買っていくから、先に行っててよ」</div>
<div>「え？」</div>
<div>「なんだ？　私と買い物するの、嬉しくないのか」</div>
<div>「深見くん、そうなら俺と変わってくれ！」</div>
<div>「いいや僕と！」</div>
<div>　勢いつけて接近する御笠と佐伯にたじろぎつつ、零次は直感していた。</div>
<div>　――何か、企みがある。</div>
<div>「い、行かせてもらいます」</div>
<div>「よし。みんな、もしいいんちょが出てくれなかったら、私たちを待たないでそのまま解散してかまわないよ。深見の携帯に連絡を入れてくれればいいから」</div>
<div>「わっかりましたー」</div>
<div>「そのときはお菓子、メルティちゃんと深見くんで食べちゃうの？」</div>
<div>「くう、うらやましい！」</div>
<div>　クラスメイトたちと校門で別れると、零次とメルティはスーパーに向かった。</div>
<div>　洋菓子のフロアを歩きながら、ごく自然な流れで彼女は言う。</div>
<div>「いいんちょは自宅にはいないよ」</div>
<div>「……そうですか」</div>
<div>「驚かないんだね？」</div>
<div>「先生が普通に崇城さんをお見舞いするなんて、思ってませんでしたから。……それによく考えたら、先生は崇城さんのいるところ、魔力でわかるんでしょう？」</div>
<div>「うん。数日前からあの子の魔力は、この町から離れているよ」</div>
<div>　メール着信音が鳴る。佐伯からだった。</div>
<br /><div>『崇城さんは出かけているみたいだ。病院かな？　とにかくお見舞いはまた後日ってことで解散するよ。』</div>
<br /><div>　零次はどっぷりと溜息をついた。みんなと都合よく別行動するために、わざわざこんな茶番を仕組んだのだ。生徒を気遣う担任もアピールできて一石二鳥だろう。</div>
<div>「えーと、これでいいかな」</div>
<div>　十個入りのミルフィーユを手に取ると、メルティは手早く会計を済ませる。</div>
<div>　スーパーを出たところで零次は疑問を叩きつけた。</div>
<div>「崇城さんはどこにいるんですか？　そもそもお見舞いしないなら、こんなの買う必要ないじゃないですか」</div>
<div>「これは久しぶりに知人に会うから、そのおみやげだよ」</div>
<div>「知人って？」</div>
<div>「もちろん魔法使いさ。これから君を、より魔法の世界を知ってもらうために最適なところへ案内する」</div>
<div>　いつだって彼女は唐突だ。有無を言わさず、ひょっとしたらその場の思いつきで計画を口にする――。</div>
<div>「ＩＭＰＯ日本支部。崇城朱美警部補はそこにいる」</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.2]]></title>
                <description><![CDATA[<p>授業開始前の何気ないやりとり。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar434832</link>
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                <pubDate>Mon, 13 Jan 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>　学校に到着すると、メルティはいったん職員室へ移動する。わずかでも彼女と離れられることに安堵しながら教室に向かうと、前の席の御笠雄一と副委員長の佐伯幸太が声をかけてきた。</div>
<div>「深見くん、今朝のメルティちゃんの匂いはどうだった？」</div>
<div>「きっとバラの匂いがしただろう？」</div>
<div>「ハズレだよ。今日は香水はつけてないみたいだった」</div>
<div>　こんなやりとりも、もう日常茶飯事である。</div>
<div>　学園全体に張られた誘惑の結界《幼女の世界》（ロリータワールド）によって、すべての生徒と教師――零次と崇城を除く――がメルティにベタ惚れ状態になっている。結界の存在などまったく知らないままで。効果は死ぬまで続くというのだからあまりに恐ろしい。</div>
<div>　しかし、みんな幸せな顔なのだ。だから零次はメルティの魔法を、一概には否定できないでいる。こんな非現実に慣れきってしまった自分を当たり前に受け止めている……。</div>
<div>「そのうち深見くんはメルティちゃんの手料理を食べたりするんだろうな。うらやましいぜ」</div>
<div>「先生って得意料理とかあったりするの？」</div>
<div>「和洋中どころか、東南アジア、中東、アフリカ、南米、あらゆる国の料理を作れるって聞いたことがあるよ」</div>
<div>「……さすが数百歳」</div>
<div>「何か言ったか？」</div>
<div>「いや、なんでも」</div>
<div>　誰からも愛されるアイドルのメルティが、転校間もない零次を一番気にかけているというのは、すでに多くの生徒が知るところだった。何しろまったく隠そうとしないのである。</div>
<div>　そして皆、それをよしとしている。</div>
<div>　嫉妬など抱かない。この結界の中では、そうした感情は一切廃されるのだ。術者であるメルティの意向が何より尊重される。彼女が選んだ男ならばと、むしろいっそう好意的に接してくる。</div>
<div>　そう、メルティを別にすれば……零次がこの学園の一番の有名人になりかけていた。</div>
<div>「にしても、崇城さんはどうしたんだろうな？」</div>
<div>「もう一週間か。よほど重い風邪なのかな」</div>
<div>　御笠と佐伯が主のいない席を見つめて、むうと唸る。</div>
<div>　誘惑魔法にかけられているからといって、メルティ以外はどうでもいい、とはならない。普通の人間らしい思いやりを失うことはないのだ。だから零次も彼らに気を許す。友人として付き合いたくなる。結果、魔法への忌避感が薄れる。</div>
<div>　あの人はでたらめに見えて、かなり計算づくだ。あらためてそう思い知る。</div>
<div>「みんなでお見舞いに行ってみっか？」</div>
<div>「いいね、そうしよう！　深見くんも行こうよ」</div>
<div>「う、うん」</div>
<div>　もとよりそのつもりだったが、他にも何人か賛同して、放課後に崇城の家に行こうということになった。</div>
<div>　自分ひとりが訪問しても門前払いかもしれないが、これなら無碍に追い返されたりはしないかもしれない。意外といい流れになってきた、と思った。</div>
<div>「みんな、おっはよー！　今日も一日がんばろうね！」</div>
<div>　メルティが小さな姿を見せると、教室は一気に活気づいた。</div>
<div>　彼女の接触を警戒しつつ、とりあえずは授業をこなす。いつもの日常が始まった。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈2〉 Vol.1]]></title>
                <description><![CDATA[<p>あの事件から一週間。零次は音信不通の崇城が心配だった。</p>]]></description>
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                <pubDate>Mon, 06 Jan 2014 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
                <category><![CDATA[ライトノベル]]></category>
                <content:encoded>
                        <![CDATA[<p><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1752" title="ライトノベル ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1752_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1752_1.gif" /></a><a href="http://blog.with2.net/link.php?1601329:1880" title="Web小説 ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1880_1.gif" width="110" height="31" alt="br_c_1880_1.gif" /></a><br /><br /><div>【１】</div>
<br /><div>「れーいじ！　たべてもいいよ☆」</div>
<div>「なんかのパロディですかそれ？」</div>
<div>　するっと自然な動作で隣に並んできた彼女に、深見零次は通学路のど真ん中で大きな溜息をついた。</div>
<div>　メルティ・メイシャ・メンデル。</div>
<div>　数百年を生きる魔女にして幼女にしてクラスの担任にして国語教師。そして――認めたくはないが、ストレートすぎるほどに想いを寄せてくる女性。彼女はいつの間にやら零次を名前で呼ぶようになっていた。</div>
<div>　平和そのものの朝。しかしどうにも気だるい。こんな通学風景が今後毎日のように続くとなれば、なおさらだった。</div>
<div>「その、生徒たちには等しく教師愛を向けるとか言ってませんでしたっけ。僕を特別扱いするのはどうかと」</div>
<div>「私がそうすると決めたんだから、君が気にすることはないさ。ま、どうしても気になるなら、他の生徒たちの前では名字で呼ぶことにするよ」</div>
<div>「そーしてください」</div>
<div>「ふたりっきりのときは名前で呼び合う。うん、素敵で秘密な関係じゃないか」</div>
<div>「……僕はいつでも先生って呼びますからね」</div>
<div>　そもそも声を憚らないものだから、何人もの生徒がこの会話に耳を傾けている。秘密も何もあったものではなかった。</div>
<div>　だが、そんなことよりも今の関心はただひとつ。</div>
<div>「崇城さんと全然連絡が取れない……。もう一週間経つのに」</div>
<div>「女の子にはいろいろあるもんだって」</div>
<div>「先生がやり過ぎたんですよ！　あ、あんなとんでもないことして！」</div>
<div>　一週間前のあの事件――「あの事件」と呼ぶ以外に適当な言葉が見つからない――を境に、崇城朱美は登校しなくなった。携帯にかけても繋がらないし、メールもなしのつぶてだ。</div>
<div>　国際魔法警察機構、通称ＩＭＰＯの戦士として、世界三大魔女に数えられるメルティの監視をしている崇城。表向きはただの学生であり、積極的な交流はしないものの、周囲からはクラスの大切な委員長と受け止められている。どうしたのかと気にしているクラスメイトは多かった。</div>
<div>　あのときに受けた屈辱を思えば、二度とメルティと顔を合わせたくない気持ちはわかる。しかし彼女の責任感の強さも肌で感じて知っている。いかに失態を演じたとはいえ、任務を放りだしたまま、こんなにも長く引きこもっているものだろうか。</div>
<div>「家に行ってみるかなあ……」</div>
<div>　すぐに学校に来るようになると楽観していたので、それは最終手段と考えていた。しかしこのままずっと姿を見せないということが、万が一にもあるかもしれない……。</div>
<div>　何より彼女のことが好きならば、そろそろ自分から動くべきではないか。</div>
<div>「先生、崇城さんの住所は名簿を見ればわかりますよね？」</div>
<div>「わかるけど、行っても無駄だと思うよ？」</div>
<div>「……まあ、門前払いを食らう可能性が高そうですけど、少しは様子が知りたいし」</div>
<div>「それより放課後は私と遊ぼうとは思わないのかい？」</div>
<div>「思いません」</div>
<div>「ああ、切ないなあ。君はあの夜『俺はメルティにしか、ロリにしか興味がない』って言ってくれたのに」</div>
<div>「いつの夜ですか！　適当な捏造しないでください！」</div>
<div>　まともに取り合っても疲れるだけだと、いいかげんに学んでいるはずなのだが、この魔女のペースにどうしても巻き込まれてしまう。</div>
<div>　魔法と魔法使いの楽しさを教えてあげるというメルティの企み。崇城との繋がりを保つためとはいえ、誘いに乗ると決めたのは自分だ。だからメルティにいいようにあしらわれたところで、すべては自己責任。</div>
<div>　……それでもやっぱり納得できないことはある。たとえば。</div>
<div>「私は君を思うと濡れて濡れてしょうがないんだ」</div>
<div>「朝っぱらから何言ってんですか！」</div>
<div>　こういうあからさまなセクハラが増えてきた。単に聞き流せばいいのだが、きっちり否定しないと周囲から既成事実を疑われてしまいかねない。</div></p>]]>
                </content:encoded>
                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
                <nicoch:article_thumbnail>https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/article_thumbnail/ch2583960/384219</nicoch:article_thumbnail>
            </item>
            <item>
                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈1〉 Vol.35]]></title>
                <description><![CDATA[<p>決戦後の学校。これからのことに思いを馳せる零次。</p>]]></description>
                <link>https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar413690</link>
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                <pubDate>Sun, 29 Dec 2013 21:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
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                        <![CDATA[<p>　
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                <dc:creator><![CDATA[アライコウ]]></dc:creator>
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                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈1〉 Vol.34]]></title>
                <description><![CDATA[<p>決着。</p>]]></description>
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                <pubDate>Sun, 29 Dec 2013 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
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                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈1〉 Vol.33]]></title>
                <description><![CDATA[<p>ピンチに陥ったかに見えた崇城だったが、切り札を解放する。</p>]]></description>
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                <pubDate>Sun, 29 Dec 2013 13:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
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                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈1〉 Vol.32]]></title>
                <description><![CDATA[<p>メルティ救出作戦……に見せかけた来是と崇城の策略が、ついに始まる。</p>]]></description>
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                <pubDate>Sat, 28 Dec 2013 21:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
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                <title><![CDATA[オンリー☆ローリー！〈1〉 Vol.31]]></title>
                <description><![CDATA[<p>メルティの真の思惑が明らかに。しかし零次は彼女の裏を掻くことを思いつく。</p>]]></description>
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                <pubDate>Sat, 28 Dec 2013 18:00:00 +0900</pubDate>
                <category><![CDATA[小説]]></category>
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                        <![CDATA[<p><div>　　　　　＊＊＊</div>
<br /><div>　じり、と魔力を帯びた猟犬たちが近づく。メルティは跪いたまま身震いした……。</div>
<div>　というのは見せかけ。</div>
<div>「げえっ？」</div>
<div>　敵が驚愕する間に、事は終わっていた。</div>
<div>　メルティは邪悪に頬肉を吊り上げ、レスリングのタックルのような低い姿勢で、爆発的な勢いを見せつけた。人間の何倍も俊敏な犬たちでさえ、避ける暇などありはしない。続けざまに魔力の込められた当て身を食らわせ、昏倒させる。</div>
<div>　一丁上がり。そう呟いて魔女は冷たい瞳で敵を睨む。</div>
<div>　激減していたはずの魔力が――元通りになっていた。</div>
<div>　特段に上昇しているわけではない。だが世界三大魔女と呼ばれる彼女が、何者も食い破らんばかりに凶悪な視線を剥き出しにすれば、相手を畏縮させるには充分だった。</div>
<div>「お、お前、どうして！」</div>
<div>「犬アレルギーってのは真っ赤な嘘ピョン☆　ってことだよ。やーい、ひっかかったひかかった」</div>
<div>「んな、んなバカな……！　それじゃあまさか！」</div>
<div>「そうだよ。この私が透視魔法で覗かれていることに気づかないとでも思ったの？　この手の魔法を見破るのは、相当の熟練者じゃないと無理なんだけどね」</div>
<div>「ち、ちくしょうめ！　俺たちをたぶらかしやがったのか！　さっき魔力を下げたのもわざと……」</div>
<div>「動くな。動くと殺す」</div>
<div>　メルティの言葉は、どんな魔法よりも強烈な金縛りだった。</div>
<div>　魔女の青い瞳の奥に、底知れぬ闇が横たわっている。リベンジャーは今、憐れな獲物に成り果てた。指先ひとつ動かせず、その闇に飲まれていた。</div>
<div>「よし、そのままで聞いて。こんな芝居を打ったのは、ちょっとした目的があるからなんだ。目的というより遊びなんだけどね。言うことを聞いてくれたら、君たちを殺さないでおいてあげるよ。選択肢はひとつしかないと思うけど、返答は？」</div>
　
                            <a href="https://ch.nicovideo.jp/onlyloli/blomaga/ar413677">続きを読む</a>
                        </p>]]>
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