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  • 【6月おれラノ】ななつま・宇野朴人先生インタビュー全文

    2023-06-30 19:00
    6月29日放送のおれラノご覧いただきましてありがとうございました!
    今月の「推しラノベ」コーナーで紹介した
    【七つの魔剣が支配する】の著者、宇野朴人先生の放送内で伺ったインタビューと
    時間の都合で放送内で聞けなかったインタビューの回答を公開いたします!

    Q.1 この物語の構想は『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』と同時期に、または

    執筆中に考えられていたのでしょうか。


    「アルデラミン」シリーズが半ばを過ぎた辺りから漠然と考えていたように思います。戦記物だと物語の舞台が転々とすることもあって人間関係の描き方が限定されるので、次作はひとつの大きな場所を舞台として多くのキャラ同士をじっくり絡ませたいと考えていました。


    そこから「ハリー・ポッター」を参考にしつつ私の好きな要素をぎっしり詰め込んだ「キンバリー魔法学校」という舞台が生まれた感じですね。


    それぞれのキャラはもちろん、キンバリーという「箱」そのものの魅力が伝わってくれていたら嬉しいです。



    Q.2 登場人物のそれぞれのモデルや宇野先生の物語の作り方を教えてください!


    ■登場人物について

    オリバー…人間像では「装甲悪鬼村正」(ニトロプラス)の「湊斗景明(みなとかげあき)」から、そしてFate/stay night(TYPE-MOON)の「衛宮士郎」から大きな影響を受けています。人格の根底に根差した自罰感情が前者から、「贋物」というテーマが後者からですね。総じて今の私がいちばん書きたい主人公になったと思います。


    ナナオ…単体でこれというモデルは思い当たらないので、これまで見てきた様々な武人キャラの要素をまとめた形のヒロインだと思います。無邪気な振る舞いとシビアな死生観のギャップを強く意識しました。


    カティ…「ハーマイオニーっぽいガワをしたまったく別の異常な何か」。モデルというよりは隠れ蓑というほうが適切でしょうか。狂気スレスレの愛とド根性で道を切り開く生き様がとても気に入っています。


    ガイ…これというモデルは思い当たらないのですが、「メインキャラ六人の中で唯一生い立ちに陰がない子」というコンセプトのキャラです。こういう子はキンバリー全体でも珍しいので、物語が進めば進むほど存在感と重要性が増していくタイプですね。剣花団という危うい子たちのグループに欠かせないバランサーと言えます。


    ピート…人間像では「Fate/zero」のウェイバー・ベルベット、「テイルズオブエターニア」のキール・ツァイベルなどに影響を受けています。どちらも「野心とコンプレックスを抱えた学者肌の気難しい子」という点が共通していて、そこはピートも同様ですね。ウェイバーやキール同様、シリーズを通しての人格的な成長を見守って欲しいキャラです。


    シェラ…独立したモデルはなくて、いわゆる「お嬢様キャラ」を「ななつま」の世界観に沿って私なりに丁寧に掘り下げて描いた形のキャラです。優しく友愛に満ちた子である一方で「魔法使いとしての残酷な価値観・倫理観」を深く身に付けているキャラでもあり、その狭間で苦悩し決断する姿に魅力があると思っています。ナナオとはまた違ったところでオリバーと深く理解し合っているキャラでもありますね。


    ■物語の作り方について

    私の物語の作り方については、創作全体となるとかなり話が大きくなってしまうのでキャラ造形に絞ってお話させていただくと、「それぞれの個性を描いた上で全体のバランスを取る」ということを意識しています。


    例えば思慮深く大人びた子の隣には子供っぽくて衝動的に動く子を配置する――といった具合ですね。こうすることで双方のキャラの魅力を自然に引き立たせながら展開に躍動感を出すことが出来ます。


    人数が三人以上になっても基本は同じ。剣花団の六人についても同様の構造があるので、興味のある方は分析していただくのも面白いかもしれませんね。



    Q.3 前作からも、小事が大局を動かす、裏で起きていた謀略などという構図が見事だと

    感じていたのですが、物語を構築する上で着地点、描きたいお話、というのは明確にされているのでしょうか。


    私が書く物語では「因果の流れ」というのを重視していまして、その始まりから終わりまでを描くことがシリーズを通しての目標だと考えています。なのでスタートとゴールは最初から明確に意識していますね。


    「ななつま」の場合、物語の中で起こる物事の多くは「あるひとりの偉大な魔法使いの死」という出来事に端を発していて、これがドラマの起爆点となっています。言い方を変えれば「大きすぎる存在を失った直後の世界」であって、その喪失の大きさがそのままキャラのモチベーションとなって物語を動かします。


    これは前作「天鏡のアルデラミン」にも共通する構造なのですが、「ななつま」ではオリバーのキャラクター性と噛み合ってさらに鮮烈なドラマを描けていると思います。



    Q.4 「ななつま」のアニメ化が決定した時のお気持ちは?


    大はしゃぎしました。「アニメで動くキンバリーが見られる!」というのと「これでもっと多くの人に地獄をお届けできる!」という喜びですね。



    Q.5 いよいよ放送が開始となるアニメの見どころを教えてください!


    とても全ては挙げきれませんが、まずもって雰囲気と臨場感がすごいです。紛れもないキンバリーが、完成された魔法使いの地獄がそこにあります。


    闇と神秘で満ちたキンバリーの校舎、襲い来る脅威との鬼気迫る戦闘、その中で育まれる絆――そういった全てに息を呑んで頂きたいと思います。

     
  • 「石谷春貴の俺とラノベ沼にはまって欲しいんだが!!」に関してのお知らせ

    2023-05-11 21:35

    いつも当チャンネルを応援していただきありがとうございます。


    放送内でも告知いたしましたが、
    ニコニコチャンネル 石谷春貴の俺とラノベ沼にはまって欲しいんだが!!は、

    次回20236月29日の放送にて最終回を迎えることとなりました。

    伊東健人さんMCの時より番組を応援いただきありがとうございました。

    なお、今後のスケジュールについて下記となりますので、ご確認ください。


    ≪今後のスケジュール≫

    ◆新規入会停止日時:2023831日(木)16:00

    ◆閉鎖日時:2023929日(金)16:00

    ※記載している時刻は予定です。システム等の都合により前後する可能性があります。

    ※チャンネル会員の退会手続きは、閉鎖月にシステム側でおこないますので、
    お客様による退会手続きは不要です

    ※動画、生放送のアーカイブは、『会員限定コンテンツ』は
    【ch閉鎖日時:2023929日(金)16:00頃】までご利用いただけますが、
    閉鎖日時以降はチャンネルのすべてのコンテンツを見ることができなくなります旨、何卒ご了承ください


    最後まで『石谷春貴のおれラノ』をよろしくお願い申し上げます。


    『石谷春貴のおれラノ』番組スタッフ一同

  • 【3月おれラノ】ツンリゼ・恵ノ島すず先生、えいひ先生インタビュー全文

    2023-03-14 21:30
    3月14日放送のおれラノご覧いただきましてありがとうございました!
    今月の「推しラノベ」コーナーで紹介した
    【ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん】の著者、恵ノ島すず先生とイラストレーター、えいひ先生のご紹介できなかったインタビュー全文を公開いたします!


    恵ノ島すず先生

    (1)本作の着想はどんなところから得ましたか?

    まず、悪役令嬢ものを書いてみたいなとなったので、悪役令嬢とはなんぞやと私なりに考えました。(乙女ゲームに悪役令嬢なんていないだのいるだのと、よく議論になっているんです……)

    ラスボスなど「悪役だけど攻略対象者」は普通にいる。女の子の攻略対象者も普通にいる。ですので、「悪役令嬢」とは、その二つを合わせた存在ということでいってみようかなと。


    プラスで「悪役ポジションのキャラはツンデレだとおいしいな」という恵ノ島の趣味で、だいたいのリーゼロッテのキャラクターが決まりました。

    次に、私自身が乙女ゲームプレイヤーなのですが、自分がヒロインになったつもりで楽しむというよりは、この子とこの子くっつけちゃえ的な感じで、神から目線で他人の恋路のお膳立てを楽しんでいます。 

    なので「悲劇のラスボス系ツンデレ悪役令嬢をどう破滅から救おうか?」と考えたときにも、「自分が成り代わるより、外から働きかける感じでどうにかしたい!」となり、実況と解説とか面白いかもとなりました。

    最初に決まったのはタイトルです。

    それから、1か月くらいプロットとキャラクター設定と冒頭3話くらいをこねくり回していた記憶があります。

    特にプロローグはとにかくインパクトがないといけないので力を入れました。

    あとは勢いと流れに任せ、途中書籍化作業が入って更新が滞ったりはしつつも、だいたい3か月くらいでウェブ版の完結まで書き上げました。

     

    (2)えいひ先生による「リーゼロッテ」や「遠藤くん&小林さん」のイラストを初めて見たときの感想は?

    第一印象は、かわいい! もう衝撃的なかわいさでした。

    とくにフィーネちゃんがはちゃめちゃにかわいくて、この子にゴリラだのお肉だのを背負わせたことにものすごい罪悪感が湧いてきて、担当さんに泣き言を言った記憶があります。

    最初にいただいたのはジーク・リーゼ・バル・フィーネ・碧人・詩帆乃の主要6人のキャラデザだったのですが、キャラそのものはもちろん、服装・小物までとても素晴らしいデザインで、大興奮でした。

    特に小物はこの子たちらしくてすごく良いなと、イラストに刺激を受けてできたエピソードもあるくらいです。

    レナの花はリーゼロッテの髪のお花が白くて「ラスボス系悪役に聖なる感じの花?もしやジークと関係がある?」と意味ありげだったので、えいひ先生になんの花かを尋ねたところ「謎の花」との回答が来たので、異世界花ということにして好き勝手な設定とエピソードを生やしました。

    リゼたん人形も詩帆乃のオタク女子高生らしいアイテムということで、えいひ先生がさりげなく1巻の挿絵にもいれてくださっていて、かわいいなーと印象に残っていました。

    書籍2巻の改稿の際に、「元のWEB版の話の流れに無理がないか? それと、もう少し盛り上がりが欲しい」という指摘を担当さんに受けたシーンが2か所あるのですが、そこにカチッとはまってくれたのがレナの花と詩帆乃のリゼたん人形です。

    えいひ先生のイラストには、そのくらいパワーがありました。ありがたい限りです。

    (3)アニメで動くリーゼロッテたちを見たときの感想は?

    最初に感じたのは、「動いている! リーゼロッテ様が美しい!」でしょうか。

    動いているのを見るよりも先にアフレコにリモートで立ち会わせていただいていたので、声と絵コンテから勝手に想像をしていたのですが、想像以上に良いなと感激しましたね。

    1話のBGMを背負ってくるリーゼロッテとか、8話のツンギレ進化のシーン(ここ、このためだけに作曲された曲らしいです!)とか、音響にこだわってくださっている(そして妙に面白い)のもあって、知っている話なのに見るたび新鮮な気持ちでおおーとなっています。

    ゲーム画面やパッケージもちゃんと乙女ゲームっぽく作っていただいていて、すごく嬉しかったです。

     

    (4)密かにハマっている「沼」はありますか?

    正に、ラノベ沼にハマっております。

    元々小説を読むのは好きだったのですが、ありがたくも本を出させていただき、職業作家になってから歯止めが利かなくなりました。

    仕事のための勉強だし……! これは、必要経費……! という言い訳が使えるようになってしまったので、無節操に本を買って片っ端から読んでいます。

    保管場所がとっくに限界を越えているので、主に電子書籍ですが、質量がないためますますひょいひょい買っている気がします。

    ハッピーエンドなお話、特に恵ノ島すずの本とか好きなんですけど、自分ががんばって書かないと作品が増えないのがつらいですね。

     

    (5)最後に「ツンリゼ」ファンのみなさん、番組視聴者にひとことお願いします。

    アニメツンリゼは、もうすぐ最終話ですね。

    ぜひ最後まで見届けてあげてください。

    原作小説ではエンディングの後日談もあります。コミックも恵ノ島から提供した新規エピソードを含めとても丁寧に描いていただいています。

    全部楽しんでいただけると嬉しいです!

    本日はありがとうございました。

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    ★恵ノ島すず先生よりゲストの堀江さんへメッセージ

    ゲストの堀江さん、あざとかわいい少年でありながらジークが脅威に感じる程イケメンでもあるというややこしく難しいキャラクターファビアンに、これぞ! という声を与えていただきありがとうございました。

    とても素晴らしいファビアンでした……! 堀江さんに担当していただけて良かったです!

    本当にありがとうございました。


     

    えいひ先生

    (1)本作を初めて読んだときの感想は?

    なんて斬新な設定なんだ…!と思いました。

    『ツンリゼ』の物語はとてもハッピーな雰囲気のラブコメで、キャラクターも善人が多く登場する優しい世界なので、どちらかといえば明るい物語の方が好きな自分としても、お声がけいただけてとても嬉しかったです。

    普段ゲーム実況をよく見るので、そういった要素も親しみやすかったです。

    (2)本作のキャラクターを描くときに意識したことは?

    リーゼロッテ…

    『ツンリゼ』はリゼたんがとにかくかわいいお話なので、可愛く書くぞ!!!と強く思っていました。

    彼女は、物語の中でのポジション的にはヒロインなのですが、作中の乙女ゲーム『まじこい』では悪役なので、身につけている衣服は青、紫、黒などの寒色で冷たいイメージがするものを主に使い、アクセサリーは真珠や、百合に似た白い花等を取り入れることで、高貴で気高い印象を与えられるようにしました。

    苦労したところは、縦ロールです…!(作画コストが高いため)

     

    ジークヴァルト…

    ジークは正統派王子様かつヒーローなので、赤、白、金などの、まさに主人公!といったカラーリングにしています。

    リゼたんは陰のイメージ、ジークは陽のイメージで描いています。

    王族らしさを出すために、服についている装飾や模様を複雑にしたため、描くたびに「パーツが多いな…」と思っていました。

     

    遠藤碧人&小林詩帆乃…

    ツンリゼは2つの世界が同時に進行するため、読者が混乱しないよう、作中ゲーム「まじこい」のキャラクター達がファンタジーな服装をしているのに対し、現実世界の二人が身につける制服や衣服は、普通の学校にありそうなデザインにして、ぱっと見で2つの世界の区別がつくように、奇抜なものにならないよう気をつけました。

    小林さんは、リーゼロッテ推しの子だととわかりやすいようにリゼたんグッズを色んなところに身に着けてもらっています。オタクグッズを描くのが地味に楽しかったです。 

    遠藤くんも、スポーツっぽい要素が見てわかるように、パーカーを着ています。

    全体を通して、一目見てキャラクターがどんな属性をしているのか、わかりやすくなるように気をつけています。

     

    (3)アニメで動くリーゼロッテたちを見たときの感想は?

    キャラが、しゃ、喋って動いてる…!!!と思いました。

    今まで自分の頭の中だけでぼんやりと想像していたキャラクター達の声や動きが、アニメスタッフさんやキャストさんの手によって、形を与えられ実際に現実に存在していることを感じ、とても感動しました。