源さんの速さと爆発力にド肝を抜かれて、源さんならぬ「ゲンバイン」にハマる若者が増える中、ひっそりと源さんをも上回る稼働になっている機種があります。
 
 西陣の「Pモモキュンソード」であります。
 
 1/199の1種2種ライトミドルタイプで遊タイム搭載、500回転到達で250回転の時短が付与されるスペックです。
 シンフォギアに天井がついたようなタイプで、1種2種なのでリングなんかとは違い500回転までいけばほぼラッシュ突入が濃厚。
 
 この500回転ってのがまた絶妙でしてね、200回転くらいまで回しちゃうと天井がチラついてくる。後ろを通るハイエナもチラついてくる。
 
 ……や、やめらんねぇ……
 
 こんな感じで稼働が伸びてるってのも理由のひとつでしょうが、演出がシンプルなのもひとつかもしれません。
 
 シンフォギア2がド派手でモリモリなのに対して、モモキュンは「憑依ゾーン」(+ボタンバイブ)だけ待てばいいという、ごくシンプルな作り。擬似連すらありません。
 
 これはここ最近西陣が擬似連を排除しているような機械作りをしているので、初見では退屈に感じるかもしれませんが、実際打ってみると憑依ゾーンだけじゃないルートでも当たったり。
 これがまたド派手な演出に慣れたパチンコファンからすると、良くも悪くも「これで当たっちゃう?」という感覚になり、どこか得した気になっちゃうんすよね。
 次郎は前から思ってますが、派手さだけがパチンコの良さじゃないと思うんです。地味だろうがなんだろうが、当たれば嬉しいんですよ、パチンコファンって。
 
 しかしまあ、西陣は花満開で潤っていたのなんて遠い昔の話、近年はだいぶ売り上げが落ちていまして、業界撤退なんてウワサもありました。
 これがコケたらヤバいって聞いてた「Rewrite」や「13日の金曜日」も鳴かず飛ばず、いよいよ業界撤退かっていう崖っぷちに手を差し伸べてくれたのが、オリジナル版権のモモキュンだなんて、なんだか感動的じゃあないですか。
 ぜひともこれが西陣復活の狼煙になって欲しいもんですな。
 
 それはそうと、大事なこと。
 モモキュンは甘いのか? ってことです。
 
 はい、言うまでもなく“辛い”です。しかもかなり。
 
 ホールデータでも相当辛い数字が出ているのは、釘だけじゃなく、スペックが純粋に辛いんですよね。
 右打ち当たり時の4ラウンドがキモで、10ラウンドとはアタッカーが別になってるんで、ちょろりとした出玉しか出ません。甘デジより少ないかも……
 これが右打ちで50%の振り分けを持ってるってことは、出玉的には厳しい台なんですよね。リングなんかよりもはるかに遊タイムをうまく取り入れたスペックって言えるでしょうな。
 
 辛い台をこぞってみんなが打ってくれる……ホールからしたらこんなありがたいことはないです。西陣に感謝してるホールも多いのでは? 増産なんてこともありそう。
 
 厳しいパチンコ業界ですが、まだまだチャンスは転がっていそうです。
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・大一「P哲也4」
 
 前作は65%規制でバトルの醍醐味を伝えられなかった印象ですが、継続率さえ上がれば哲也のマージャンバトルは間違いなく面白い。スペックが気になりますな。
 
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。