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次郎のように、打ち手側の話も良く聞くし、開発側の話も良く聞くような立ち位置にいるとちょくちょくあるのが、「あの頃は良かった」というワード。
打ち手側からすると、過去の人気機種の続編なんかは「どうしてあのまま出してくれなかったんだ」とか「昔のほうが面白かった」とかっていう文句。
そしてその続編を作らされる開発側としては、むしろ「そのまま出して売れるならそのまま出したい」とか、言ってしまえば「あのシリーズに関わりたくない」なんて声もあったりするんですな。
大ヒットした台のシリーズ機というのはハードルが高くなる一方で、メーカー側からすれば新しいウリを搭載してさらにヒットさせたい。
しかし、打ち手側は面白かったバランスをそのままに、物足りなかった部分だけ直して欲しかったり、爆発力を出して欲しかったり。
開発陣はもちろん打ち手のことを考えて台を作りますが、メーカーの客はホールなんで、この要望の溝が埋まることはないでしょう。
業界のヒットしたシリーズ機でも振り返ってみますか。
しっかりシリーズ機を正統進化させて成功した良い例はエヴァ15ですが、正直ここに至るまでは迷子になってた感もありますよね。
しかしシトフタのリメイクをキッカケにエヴァのあるべき場所を見つけ、エヴァ15で打ち手側が望む進化をさせた。これはなかなかできるモンじゃないですわ。
同じようにルパンシリーズがエヴァの例を追いかけるかのように、消されたルパンのリメイクを登場させますが、こちらはどうなるでしょうか。
消されたルパンは当時少なかったバトルタイプという部分や、タイマー演出の目新しさがウケた部分があり、唯一無二という印象ではないので難しいような気もします。そう、最近で言えば北斗無双のリメイクのような厳しさがあるんじゃなかろうかと。
逆に、業界の流行を取り入れ、その時代に合った台を出していこうとしているのが牙狼シリーズかなと思ってます。
1種2種の祖としてヒットした初代から、マックスタイプ時代はいつの間にやらSTを代表する台となり、そしてまた初代に近い1種2種のバトルに戻っている。
打ち手からの評価はいったん置いといたとして、その時代に柔軟に対応できるような形で進化しようとしてる牙狼シリーズ、次郎はスゴいなと感心してます。
で、関係者の方にちょっとお話を聞いたんですが、どうやら牙狼は今後「牙狼シリーズ」と「真牙狼シリーズ」で分かれていくようですな。
初代のゲーム性を踏襲した1種2種バトルの牙狼、そしてマックス時代、鋼や魔戒の花を踏襲したSTの真牙狼。
過去に様々なシフトチェンジをしつつもそれなりのヒットを飛ばしてきた牙狼シリーズだからこそできる売り方だなーと。
そして最後に気になるのが今ヒットを飛ばしているリゼロであります。
言ってしまえばほとんどの若者がスマホ片手に先バレモードで打ち、3000発の爆発力に魅せられて打っている状態。演出面から打ってる人は少ないでしょう。そこから次のシリーズを作るとなったとき、どんなウリを推していくべきなのか。
先の開発者の言葉じゃないですが、もし次郎なら「このシリーズの担当にはなりたくない……」というのが本音かも。
皆さんならどんなコンセプトで開発をしますかね? ちょっと考えてみると面白いかもしれませんな。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・Sammy「P真北斗無双3覚醒闘舞」
ジャギがかなりの稼働をしている無双シリーズ、次はどんな方向性でくるのかが楽しみ。むしろ本家北斗よりも無双のほうが売れる時代になってしまった…
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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