gariさん のコメント
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ということで、今回は久々に「 プロバイオティクス(腸内細菌サプリ) 」のベストを見ていきます。が、その前に、近年もまたプロバイオティクスの効果に関する知見もたまってきましんで、まずはそのあたりを押さえつつ、各症状の改善に役立つプロバイオティクス製品を具体的に見ていくことにします。では始めましょうー。
おさらい「そもそもプロバイオティクスとは何か?」
簡単におさらいしときましょう。プロバイオティクスとは、健康のメリットがある生菌や酵母のことです。ご存じのとおり、正常なヒトの腸内には、腸内フローラと呼ばれる数百種類の細菌が存在してまして、これらの細菌の正常なバランスが乱れると、いろんな問題が起きるんですよね(最も一般的なのは下痢)。
その点で、プロバイオティクスってのは、病気の原因となる細菌を追い出すことで、腸内フローラのバランスを回復させてくれると考えられたんですが、近年はこの考え方は下火になってたりします。最近の研究だと、プロバイオティクスは、病気の原因となる細菌を抑制する物質を作ったり、細菌と栄養素を奪い合ったり、体内の免疫系を刺激したり、腸内に存在する神経系と相互作用したりと、めっちゃいろんな方法で私たちの体に作用する可能性が高いことが明らかになりつつあるんですよ。
では、果たしてその効果がどうなのかと言いますと、現時点では以下のようなことが言えるでしょう。
健康な人であれば、通常はプロバイオティクスを摂取する必要はないと思われる( R )。
ただし、抗生物質による下痢、風邪の症状、虫歯などの予防に役立つ可能性はある。
また、ある種の菌は、便秘、鼓腸、過敏性腸症候群などの症状による下痢を軽減する可能性もある。
その他、まだ証拠は少ないものの、血圧をわずかに下げる、コレステロール(LDLとアポB)値を下げる、血糖値のコントロールを改善する、アトピー性皮膚炎(湿疹)の症状を軽減する、歯周病を軽減する………みたいな効果もあるかもしれない(ここらへんはまだ謎が多いですが)。
いろいろと可能性はあるんだけど、とりあえず健康体の人が飲む意義はあんまないかもよーって感じですね(私は飲んでますが)。まあこのあたりはまだよくわかってなくて、乳酸菌GGを使った研究( R )では、高齢の健康な人に1日2回、100億個のカプセルを28日間投与したところ、
腸内フローラの組成に大きな変化は見られなかった。
ただし、腸内膜との相互作用や抗炎症経路を促進するような方法で細菌が活性化する現象が見られた。
みたいに報告されてたりします。なので、健康体の人でも、プロバイオティクスを飲み続けているあいだは、なんらかのメリットを得られるのかもなーって気もするわけです。ここらへんについては、遺伝子や免疫系の違いなどによって効果が変わる可能性もありますんで、本当に判断が難しいんですけどね。まあ目立った副作用があるわけでも無いので、健康体の人でも試してみる価値はあるかもしれません。
ありがとうございました!
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