
『人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!』の続きです!(#1)
このシリーズでは、現代人の不調の原因を「細胞エネルギー」という視点から整理しております。そこで前回は「現代の慢性病はバラバラに見えて、実は共通の原因があるんじゃない?」って話をしましたんで、今回はその“共通原因”の正体を探ってみましょうー。
すべてはバッドエナジーの問題である
では、私たちの人生の質を損なう「共通原因」とはなにか?ってことで、近年、代謝医学や機能性医学の世界でよくいわれるのが「バッドエナジー」であります。なんかスピリチュアルっぽい響きですが、中身はめちゃくちゃ科学にもとづいてまして、こいつを簡単に言えば、
細胞レベルのエネルギーがうまく作れていない状態。
を意味します。どういうことかと言いますと、まず前提として、人間の体は約37兆個の細胞でできていて、その一つひとつが生きるためにエネルギーを必要としております。そのエネルギーを作っているのがご存じミトコンドリアで、よく「細胞の発電所」なんて言われるとおり、こいつは、
- 食べ物(糖・脂質)を燃料にして、「ATP」というエネルギーを作る
という仕事をしてくれております。たとえるなら、ミトコンドリアは体のバッテリー工場みたいなもんで、ATPはそこで作られる電気のような存在ですな。
つまり、「バッドエナジー」ってのがどのようなものかと言いますと、
- ミトコンドリアの働きが落ちる→
- エネルギー(ATP)がうまく作れない→
- その結果、体のあちこちで不具合が起きる!
という流れで発生する人体の不調だと言えます。さらに具体的に、上記の流れでどのような問題が起きるのかと言いますと、たいていは以下の3つがセットで起きたりします。
- インスリン抵抗性:最もおなじみなのがこれです。本来、食事で糖を摂るとインスリンが出て、血糖を細胞に取り込ませるわけですが、糖質をとりすぎたり、運動不足などが続いたりすると、細胞が「もう糖いらんわ…」と反抗をスタート。これがインスリン抵抗性で、その結果として、血糖が高いままになり、エネルギーがうまく使えないという状態におちいります。
- 慢性炎症:次が炎症で、こいつは本来は「ケガを治すための反応」なんですが、現代人は悪い食事、ストレス、睡眠不足などの影響により、常にうっすら炎症が続いている状態になりがち。これがミトコンドリアの働きを邪魔するんですよ。
- ミトコンドリアのさらなる機能低下:上の2つが発生したことで最終的にどうなるかというと、ミトコンドリアの発電所そのものが壊れていきます。すると、疲労の増加、集中力の低下、回復のスロー化、肥満の増加といった、よくある不調が一気に起き始めるんですな。
いずれもパレオチャンネルではおなじみの問題ですけども、どれも「バッドエナジー」って観点から整理すると、一本の線として理解できていい感じなんですよね。
で、この視点から見てみた際に、現代人が抱える一番の問題が何かと言いますと、「今の人は、食べ過ぎてる癖に細胞レベルではむしろエネルギー不足!」というものです。食料があふれた現代では飢餓状態などほぼ消えたわけですが、細胞レベルではむしろエネルギー不足になっている可能性がめっちゃ高いんですな。
これは、簡単に言うと「摂取しているカロリーは多いのに、代謝が壊れて上手く使えない状態」とも表現できましょう。たとえるなら「ガソリンは満タンなのに、エンジンが壊れてて走らない車」みたいな状態であります。
では、もしこの「バッドエナジー」状態が続くと何が起きるのかと言いますと、結論はシンプルで「ほぼすべての慢性疾患につながる!」というものです。実際のところ、糖尿病、心疾患、アルツハイマー、がんなどは、すべて代謝異常やミトコンドリア機能低下、炎症と強く関連していることがわかってまして、いかに表面の病気がバラバラに見えようが、それらはすべて「結果」であって、あくまでも根っこは同じなわけですな。
そのため、もしあなたが、
- 午後になると必ず眠くなる
- 甘いものやカフェインを取らないと頭が回らない
- 朝起きてもスッキリしない
- しっかり寝たはずなのに疲れが残る
- ちょっとした運動でもやたら疲れる
- 集中力が続かず、すぐスマホに逃げる
- 風邪をひきやすくなった
- 以前より太りやすくなった
みたいな現象に悩まされているとしたら、表面の症状や病態に悩むよりも「発電システムの不調では?」と考えてみるほうが有用かもしれません。これらは一見するとバラバラの問題に見えますけども、実は「エネルギーをうまく作れない・使えない」という共通の原因で説明できる可能性がありますんで。つまり、問題は「やる気がない」とか「根性が足りない」といった話ではなく、単純に“燃料の使い方がうまくいってない”だけかもしれないわけですな。
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