
『努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ』の続きです!(#1,#2)
このシリーズでは、「なぜ同じ努力をしても結果に差が出るのか?」という問題を、科学的な視点からチェックしております。コーチをつけても伸びる人と伸びない人の違いは何か?みたいなポイントですね。
そこで、前回は成長が早い人の第一の特徴である「情報への注意力」を深掘りしたんで、今回はその第二の特徴である「学習意欲」をチェックしてみましょう。
簡単におさらいすると、「学習意欲」ってのは、「新しいやり方やアドバイスを受け入れて、実際に試してみようとする姿勢」のこと。いくら優れたコーチや上司がいても、本人に「学ぶ気」がなければ、フィードバックはただの雑音で終わっちゃいますからねぇ。逆に、学習意欲が高い人ほど、「いまの自分はまだ改善できる」と考えられるので、新しい知識ややり方をどんどん吸収していけるはずであります。
特にコーチャビリティの文脈で重要なのは、学習意欲が“理解”と“実行”の橋渡しになるところでしょう。アドバイスってのは、聞いて「なるほど」と思うだけでは成長は起きず、実際に試して、自分なりに修正しながら使ってみて初めて意味が出てくるものなんで。その意味で、学習意欲は「成長のスタートボタン」みたいなものだと言ってよいでしょう。
というわけで、他人からのアドバイスを上手く受けるためにも学習意欲は必須なわけですけども、この能力を鍛えるためには、前回お伝えした「コーチ再現ロールプレイ」がここでも有効ですんで、まずはこちらを徹底していただければ問題ありません。「他人に教える前提で学ぶ」と、学習意欲は爆上がりしますんで。
これで学習意欲が高まる理由は、「コーチ再現ロールプレイ」によって脳の処理モードが“受け身”から“能動”へと切り替わるからです。ご存じのとおり、人間の学習には大きく2つのモードがありまして、
- 受動的学習(読む・聞く)
- 能動的学習(説明する・生成する)
って感じになってます。その点で、能動的学習のほうが「記憶や理解が強化される」ってのは前回もお伝えしたとおりですが、ここでさらに重要なのは、「実際に説明してみると、自分の理解が足りないことに気づかされる!」ってところです。たとえば、ある知識を読んで「なるほど」と思った段階では、脳は「理解したつもり」になってるんですが、いざ他人に説明しようとすると、
- どこが重要なのか整理できていない
- 因果関係が曖昧
- 用語の意味が正確にわかっていない
といった「理解の穴」が一気に可視化されるんですよ。このとき脳内では「認知的不協和」が生じまして、「このままではダメだ……」という軽い不快感を生じさせるんですな。でもって、人間の脳はこの“不快さ”を解消しようとして情報を再びサーチし、理解を深めようとするため、結果として自発的な学習行動が引き出されるわけです。かくして、他人に教える好意が「学習意欲」を生み出すわけですな。
さらに、「教える前提で学ぶ」と注意の質も変わるのが良いところ。通常のインプットでは「なんとなく読む」だけで終わらせちゃうこともできるんだけど、ここで「説明を」前提にすると、
- 要点を抽出しようとする
- 構造を理解しようとする
- 例えや具体例を探そうとする
といった処理が自然に行われるんっですよ。これは心理学でいう「精緻化」と呼ばれるプロセスで、情報を深く処理するほど記憶と理解が強化されることがわかっております。これらの意識が働く結果、無理やりに「やる気を出そう!」としなくても、脳が自然と「もっと知りたい」「ちゃんと理解したい」という状態に入り、持続的な学習意欲が引き出されるわけですな。なので、学習意欲を引き出したいならば、まずは「他人に教えるぞ!」ってつもりでコーチから学ぶのが最善手になります。
が、それだけで終わるのも面白くないんで、ここでは「学習意欲」の改善に効く手法を、他にもいくつか取り上げておきましょう。まずは「他人に教える」のを徹底した上で、オプションとして以下の中から自分にしっくり来そうなものを選んでみてくださいませ。
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