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「おすすめの空気清浄機はどれですか?」と聞かれることが多いので、現時点での結論をまとめておきます!

 

 

 

空気清浄機は本当に意味があるのか?

ということで、まずは大前提である「空気清浄機は本当に意味があるのか?」って問題を見てみましょう。そもそも空気清浄機を使っても室内がキレイにならないのなら、空気清浄機の導入を議論する意味がないですからね。

 

果たして、空気中の花粉やPM2.5、ウイルスを含む粒子はどれぐらい減るのか? そして、実際の感染症やアレルギー症状まで改善するのか? そんなポイントをチェックしてみましょうー。

 

 

空気清浄機の効果1.空気中の微粒子は、実験では60〜80%ほど減ることがある

まず、空気中の粒子を減らす能力から見てみましょう。CDCなどの研究チームは、約54平方メートルの会議室に、感染者を模したエアロゾル発生装置と、2台のHEPA空気清浄機を設置する実験を行っております(R)。

 

その結果、空気清浄機を使用しなかった場合と比べて、室内にいる人が浴びるエアロゾル量は最大65%減少したとのこと。さらに、全員がマスクを着けた場合はエアロゾル曝露が72%減り、マスクと空気清浄機を組み合わせると、曝露量は最大90%減少したそうな。つまり、空気清浄機は単独でも効果があるものの、換気やマスクなどと組み合わせたほうが、より大きな効果が期待できるってことですな。

 

また、空気清浄機は部屋のどこに置いても同じだったわけではなく、装置をエアロゾルの発生源に近づけた場合に、もっとも大きな低下が確認されたってのもポイントでしょう。この結果から考えると、空気清浄機を人がほとんどいない部屋の隅に押し込むよりも、長時間過ごす場所の近くに置いたほうが合理的ってことになりますんで。これは私も意識してるとこです。

 

 

空気清浄機の効果2.煙やPM2.5に対しては効果がわかりやすい

空気清浄機が特に得意なのは、煙やPM2.5のような「空気中を漂う粒子」を取り除くことであります。米国環境保護庁(EPA)の資料(R)によると、高性能フィルターを搭載したポータブル空気清浄機によって、室内の粒子濃度を最大85%ほど減らせる場合があるとされてまして、これはめっちゃ素晴らしいとこですね。

 

ご存じのとおり、直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子ってのは、肺の奥まで入り込みまして、一部は血流にも到達する可能性がある厄介な存在。その点で、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機は、このような粒子を捕まえるのが上手いんで、煙や微粒子対策にはめっちゃ有効でしょう。

 

ただし、「HEPA」という言葉が付いていれば何でも同じじゃないんで注意してください。というのも、小さな空気清浄機を広いリビングに置いても、フィルターを通過する空気量が不足するだけに終わっちゃうんですよ。フィルター自体が99.97%の粒子を捕まえられても、部屋の空気がほとんど本体に入らなければ、室内全体はなかなかきれいになりませんからね。

 

そのため、実用上はフィルターの除去率だけでなく、CADRや風量が部屋の広さに合っているかを見る必要があるわけです。

 

 

空気清浄機の効果3.高齢者施設では、呼吸器感染症が47%少なかった

あと気になるのは、「空気清浄機で感染症は減るのか?」みたいなとこでしょう。空気清浄機で空中のウイルス粒子が減ったとして、それが実際の病気の予防につながるのか? って話ですね。

 

この点を調べた研究として、2024年にオーストラリアの高齢者施設で行われたランダム化比較試験(R)があります。研究では、高齢者の居室に医療グレードのH14 HEPAフィルターを搭載した空気清浄機を設置し、フィルターを外した偽の空気清浄機を使うグループと、3カ月間比較したんですよ。

 

その結果、HEPA空気清浄機を使用したグループでは、急性呼吸器感染症の発生率が対照群より47%低かったんだそうな。これはかなり有望な数字ですなぁ。

 

ただし、この研究では、死亡や転居などによって参加者の約23%が途中で脱落しており、47%という数字は、その脱落者を除いた解析にもとづいているのが判断が難しいところです。また、高齢者施設って特殊な環境で行われた研究なので、一般家庭でもまったく同じ効果が得られるとは限らないんですよ。

 

なので、この研究から言えるのは、

 

十分な性能を持つHEPA空気清浄機を適切に使えば、呼吸器感染症を減らせる可能性がある

 

というところまでっすね。「空気清浄機を買えば、風邪やインフルエンザにかからなくなる」と断言するのは、まだ早いですかねー。

 

 

空気清浄機の効果4.アレルギー性鼻炎では、薬の使用量が減った研究もある

花粉症やハウスダスト対策についても、空気清浄機には一定のメリットが確認されております。

 

たとえば、2020年に発表された研究(R)では、ハウスダストダニによるアレルギー性鼻炎の患者90人を対象に、寝室とリビングへHEPA空気清浄機を設置したんですよ。その結果、空気清浄機を使用したグループでは室内のPM2.5濃度が有意に低下し、アレルギー症状を抑えるために必要な薬の使用量も減ったらしいんですな。これも、私のようなアレルギー持ちには、めっちゃうれしい情報ですな。

 

ただし、当然ながら、症状そのものが劇的に消えたわけではないのでご注意あれ。空気清浄機は空中を漂っているアレルゲンを減らせるものの、布団、カーペット、ソファ、カーテンなどに付着したダニの死骸や花粉まで、自動的に回収してくれるわけじゃないですからね。

 

そのため、アレルギー対策においては、

 

  • 空気清浄機を連続運転する
  • 寝具を洗う
  • 床やカーペットを掃除する
  • 窓や衣類から花粉を持ち込まない

 

といった対策を組み合わせる必要があります。やっぱりいつも基本が大事。

 

 

空気清浄機の効果5.喘息への効果は「効く人もいる」ぐらい

「空気清浄機は喘息に効果がある?」ってのも気になるとこですけど、こちらについては研究結果が少し複雑になっております。

 

たとえば、喘息を持つ子どもを対象にした研究(R)では、HEPA空気清浄機を使ったあとに、喘息のコントロール状態と生活の質が改善したとのこと。喘息コントロール質問票のスコアは1.3から0.9へ改善し、生活の質を示すスコアも4.9から5.5へ上昇しております。

 

一方で、これまでの研究全体を見ると、症状や睡眠が少し改善した研究(R)もあれば、薬の使用量や肺機能には明確な差が出なかった研究(R)もありまして、どうにもハッキリとは言えないんですよね。まぁ、これは喘息の原因が人によって違うからでしょうな。

 

なので、おそらくは、煙、PM2.5、ペットのフケ、花粉など、空気中の粒子が症状の大きな原因になっている人にはメリットが出やすい一方で、運動、感染症、ストレス、気温変化など別の要因が中心なら、空気清浄機だけでは大きく改善しないと考えといたほうがいいんでしょうな。