ECB と FRB
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ECB と FRB

2015-09-04 20:19
    世界情勢に暗雲が漂っている今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

    『誰が売ってるの!?』見ての通り、外国人投資家ですね。
    もしかしたら、日本の投資家の投げも出始めているのかもしれません。

    『なんで売ってるの?』さて、一番の理由は何なのでしょう?
    中国?
    新興国?
    ファンドの損失?
    もしかしたら、全部当てはまるかもしれません。

    ただ、《理由》の中で絶対に欠かせない要素が・・・
    ※ 金融政策
    ・・・市中に出回る紙幣の量を調整する、大切な役割です。

    実は、マーケットにとっては・・・
    ※ 企業業績などより、よほどマーケットへのインパクトが大きい要素

    理由は簡単なことです。
    株を買うには《紙幣》が必要です。

    その《紙幣》を発行する中央銀行が、
    より紙幣が流通しやすい(借りやすい)ような手段を取れば、
    当然・・・
    ※ 投資家の手元にも《紙幣》がやってきます

    投資家の紙幣が増えれば、株式市場の《買い余力》が増えて、
    株価は上がりやすい環境になります。

    ・・・これが・・・
    《金融緩和後》に株価が大きく上昇した原動力であることは、言う間でもありません。

    しかし、中央銀行は《紙幣量》は調節できても、
    その紙幣が『どこへ行くのか』『何に使われるのか』までは調節出来ません。

    サブプライムローンの時は、金融緩和によって出回った紙幣が、
    不動産や商品市場に回って価格が高騰・・・
    ※ 新興国での食物不安 ・ 不動産バブルとその崩壊

    ・・・という負の連鎖を引き起こしました。

    そしてその後、後遺症からいち早く立ち直るため、
    より強力な《量的緩和》という手段を取りました。

    《紙幣の発行量》そのものを、増やすというものですね。
    ジャンジャン『お札を刷る』と表現すれば、分かりやすいかもしれません。

    その紙幣は、様々な使われ方をしました。
    その中の一つが・・・
    ※ 株式投資

    ・・・次から次へと刷られる《紙幣》で、次から次へと《株》を買い漁った訳ですね。

    しかし今、その政策の重要な分岐点を迎えています。
    アメリカの中央銀行である《FRB》による金融引き締めが、
    行われるかどうかが焦点になっています。

    まずは《利上げ》。
    借入時の金利が上がるわけですから、お金を借りにくくなります。

    ・・・それは同時に・・・
    株式市場への資金流入も細る可能性を示唆する訳ですから、大きな《マイナス材料》。

    ・・・そして、その後順次・・・
    それまでばら撒いてきた《紙幣》を回収していくという作業に移っていきます。
    ここまでくると、短期的には間違いなく、
    株式市場から資金が逃げることになろうことは、分かりますね。

    問題は、今までばら撒いていた《紙幣の量》。
    それがあまりにも膨大な量であるために、引き締めによる《マーケットへの影響》が、
    未だに計り知れていない部分があります。

    何と言っても、人類の歴史の中でも、
    過去に経験したことのないことを始めようとしている訳ですから。

    それに対して、実は一昨日、ヨーロッパの中央銀行である《ECB》は、
    『追加の金融緩和』を匂わす会見をしました。

    当然これは、株式市場にとっては好材料。
    特にヨーロッパ株は、その直後、一気に買いが入って上昇しました。

    そして、時間を置いてオープンした、ニューヨーク株式市場。
    こちらもまた、ECBの追加緩和期待で大幅に上昇する時間帯があったのですが・・・
    その後、失速。
    結果として、『いってこい』の形となりました。

    【9月3日 ニューヨークダウ株価チャート】


    まさに・・・
    ※ ECBに対する期待からの買い
    ※ FRBに対する警戒からの売り

    ・・・この二つが、真正面からぶつかり合ったような値動き。

    そして昨日、
    日本のマーケットでどのようなバトルが繰り広げられるかといった、
    注目の一日だったのですが・・・

    結果は・・・
    【9月4日 日経225先物 5分足チャート】


    ・・・見るも無残な、《売り一色》の一日でした。

    世界経済への懸念もさることながら、マーケットにとっては、
    より直接的に影響してくる《金融政策》。

    世界の投資家が、何に期待し、何を恐れて、その行動を取っているのか。

    ぜひ皆さんも、『投資家の目線』になって、
    《心理》そしてそこから派生する《行動》を、読んでいってほしいと思います。


    by Paris-MaX



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