昭和版ムーミン解説(キャラクター編1)
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昭和版ムーミン解説(キャラクター編1)

2014-11-22 20:06
    1969年に放映された「旧ムーミン」と1972年に放映された「新ムーミン」についてそれぞれ解説していきたいと思います。
    便宜上旧ムーミンの東京ムービー制作版を旧1期、旧ムーミンの虫プロ制作版を旧2期という風に書かせていただきます。

    今回は主だったキャラクターについて解説します。
    準レギュラーの方々→ar773432



    ムーミン CV:岸田今日子


    正式名をムーミン・トロールという妖精みたいな存在の子供。
    ムーミン谷に両親と住んでいる。
    旧1期では灰色で耳が丸く太っていてまさにカバのような外見になっている、マイペースでおとぼけな性格で、演技ものんびりとした喋り方である。
     

    旧2期以降では色が白、又は水色になり目が大きく耳が少し尖るデザインとなった、原作と比べるとほっそりとしている。
    マイペースさは若干薄くなり、時に勇敢で時に臆病な子供っぽい(視聴者である子供等身大のような)雰囲気になった。
    基本的には誰とでも仲良くなれる優しい性格で、仲の良い友人はガールフレンドのノンノン、スナフキン、スニフ、ミイなどがいる。
    虫プロ資料集には「10才位の男の子」という記載がある。劇中では「10年も前ムーミンがまだ生まれていない頃・・・」という台詞があり、やはり9~10歳程度の設定だと思われる。
    スティンキーやモランなど谷ではあまり好かれていない連中とも気軽に話すことが出来る。

    笹笛やハーモニカなど笛系のものが得意でライフル銃の腕前も中々のものである。
    歌や嘘をつくこと、人を騙すことが苦手。

    イメージソングは番組主題歌の「ねえ!ムーミン(ムーミンのうた・テーマ)」。


    ムーミンパパ CV:高木 均



    その名のとおりムーミンのパパ。妻はムーミンママ。
    黒っぽい体にシルクハットをかぶりパイプをふかし、ステッキも持っている。
    ママやムーミンと比べると眉毛が二、三重になっている。

    昔は海のオーケストラ号という帆船で若き日のヘムレンさんと冒険をしていた。トレードマークのシルクハットはその時ヘムレンさんに貰ったもの。
    古い友人に現在は行商人をしているフレドリクソンがいる。
    アフリカの奥地でライオン狩りをしたことがあるらしい。
    現在は小説家(主に冒険小説)で出版社も決まっているが本を一冊も出していない。
    尊敬している作家は川端康成とトーべ・ヤンソン。
    原作では放浪の旅に出たりするが、こちらではそういうことはなく妻と息子を愛する優しいお父さん的なキャラクターである。
    旧1期では銀婚式を迎えていることから、結婚して25年以上なのは確実なのだが、旧22話で「(小さい頃山に登った事に対して)あれはもう30年前…」という台詞があるので、15歳くらいでママと結婚して今は40歳くらいだと推測される。
    「ムーミン谷に来たばかりの頃あの靴を履いて大変苦労なさった」というママの台詞から、生まれ育ちはムーミン谷ではなく別の土地で、ある程度大きくなってから谷に移住したものと思われる。

    旧と新のその場限りの設定を含めてパパの人生をまとめると、
    10歳頃父親に連れられて山登り→ヘムレンと出逢いシルクハットを被る→ムーミン谷へ移住(或いは初めて谷を訪れる)→15歳頃ママと出逢い結婚→アフリカでライオン狩り(ムーミンパパと名乗っているため結婚後かと思われる)→谷にムーミン家を建てる、雪山でママと共に遭難しそうになるが毛糸の手袋に助けられる→30歳頃ムーミンが生まれる→40歳頃谷にスナフキン達がやってくる(劇中での現在)

    旧1期には「わしは~じゃ」というような喋り方をしていたが、旧2期以降は「わたし~だな、です」という喋り方に落ち着いた。

    持ち歌・イメージソングは「ムーミンパパのうた」。


    ムーミンママ CV:高村章子
    その名のとおりムーミンのママ。夫はムーミンパパ。
    黒っぽい体に赤と白のエプロンをしていている。
    若い頃は肩からさげるタイプの長いエプロンをしていた。

    原作での何事にも寛大な母というキャラではないが“昭和的な”優しいお母さんである。
    ハンドバックを大事にしていて、無くすと家事に身が入らない。
    昔のムーミン谷の美人コンテストで優勝したことがあり、それが縁でパパと結ばれている。
    ちょっとワガママなところがあるパパを支える良妻賢母。
    原作や平成版と比べるとややドジな部分があり、よく火にかけたフライパンや鍋料理を焦がしている。

    原作でのパパは孤児であるが昭和版では「ご先祖様からの伝来の品」が沢山ある。その為とある考察本ではムーミン家の本家はママの家系なのではないかという説を提示している。嫁入りの時に持ってきたおばあちゃんの手帳には病気の治し方など様々なことが書いてある。

    イメージソングは「ママはインチキ」。


    ミイ(旧の一部ではミー) CV:堀 絢子



    ミムラ族の子供でミムラ姉さんの妹。両親とは死別している。
    原作での生意気でしれっと現実的なことを言うキャラクターがアレンジされ、昔のアニメによくある強気でイタズラ好きな女の子になっている。
    ミイのイタズラにより家(ミイの家の倉庫)が火事になったことがある。
    黄色のワンピースを着て赤いスカーフのようなものを巻いている。
    旧では2.5頭身くらいで、6歳くらいの子供のような性格だったが、新では等身が少し高くなり10歳くらいのちょっとツンデレな女の子になった。

    スニフと2人で行動することが多いがノンノンとムーミンを見てヤキモチをやく描写がよくあり、新ではスノークの占いで「ボーイフレンドができる」と聞いておめかしをしたり、ムーミン谷の地下に住む小鬼「ホルトデル」にほのかな恋心を抱いたりと彼氏が欲しいらしい。
    イメージソング・新エンディング「ちいさなミイ」では「自分はムーミンのことが好きなのかな?」と歌っている。
    旧のごく初期の話ではノンノンが登場しなかったせいか、ヒロインのような扱いになっている。
    声優のアドリブなのか、口癖は「あど?」「おど?」


    ミムラ姉さん
    CV:庄司美代子


    ミムラ族の女性でミイのお姉さん。25歳。
    ムーミン谷にある家でミイと2人で住んでいる。
    緑の髪で真っ白な肌をしていて(旧11話のみ色塗りにミスがあり、小麦色)、白いワンピースを着ている。

    原作ほど恋多き乙女ではないがオシャレやお化粧などには敏感で、一日に何度も鏡をみる。
    スノークに対し「あれ(気難しい性格)さえなければ申し分のない人」と怪しい発言をしたことがある。
    酒癖が悪く笑い上戸。
    ミイのことをとても大切に思っており、行方不明になった時には寝込んでしまうほどだった。


    スニフ CV:富田耕生(富田耕吉)、北村弘一(19話のみ)


    茶色でカンガルーのような生き物。旧2期のみ鼻にあたる黒い部分が無い。

    旧の初期ではキャラが不安定で、ムーミンの悪友のような位置づけな時もあればスナフキンに対し難癖をつけ「あんな奴ぁ死刑だよ!」と言うDQNのようなキャラだった。旧の中盤以降は人の良い臆病な性格になった。コミックスや原作後期での調子のいいキャラクターから、原作初期の臆病な性格へシフトしたのだと思われる(平成版では臆病だが調子の良い感じ)。
    ムーミン谷の外れの方で一人暮らしをしており、劇中では薪を背負って仕事をしている様子がみられる。いとこが30人近くいるらしい。
    おばあちゃん(声:沼波照枝)がムーミン谷の外で暮らしている。80歳。
    泳げないが走るのは速い。大食らいである。
    一時期笑いの仮面の呪いにあい、笑いが止まらなくなった。

    声優のアドリブなのか口癖は「え↑え↓え↑っと?」。


    スナフキン CV:西本裕行

    旧の4話でムーミン谷にやって来た旅人。以後ムーミン谷の川沿いにテントを張って暮らしている。冬は南の国へ旅立ち、春頃にムーミン谷へ戻ってくる。旧の最終回では南国に旅立つ前に住人達に手紙を書いていた。
    旧では茶色の帽子と煙管タイプの煙草、黄色の服に半ズボンと赤いスカーフにハゲ頭だったが、新では帽子が橙色になったり花が飾られたりし、ズボンの丈と髪が伸び赤いマフラーを身に着ける。

    初期は少々やんちゃをするムーミンの兄貴分的存在だったが、途中からは声優の声質に合わせ物静かなお兄さん的キャラになった(声優の西本氏談)。
    初登場回では一人称がコロコロ変わり「俺」「僕」「おいら」、以降は子供たちの前では「僕」、大人たちが多くいる場面では「私」と使い分けている。
    ギターを演奏し、持ち歌である「スナフキンのうた(おさびし山のうた)」を歌う。劇中版とレコード版ではなぜか歌声が著しく異なっている。
    アニメ放送後に作られたグッズの一部にはハーモニカを吹いている新デザインのスナフキンが描かれているものもある。
    昔は船乗りをしていたことがあるらしい。魚釣りをよくしているが新ではいつも取り逃がしている。砂漠を旅していたこともある。
    ニンニクの臭いが苦手なようで、署長さんからの取調べ中にそれを理由に逃げ出している。他国で聞いた話なのか伝説や古い話を沢山知っている。
    ライフル銃の腕前は一流で、おさびし山から馬に乗っている人の帽子を打ち抜くことが出来る。高い崖をロープ一本で往復する体力と勇気の持ち主。旧ではムーミン谷を守るため「ジャスミン」なるカウボーイに変装(?)し谷の平和を守った。

    たまに街に行って何を買ってきたかと思えば「4段式びっくり箱」だったり変なところがある。
    旧1期では村で何か起こると問題を解決しようとするスナフキンアンチが起こることがあり、あくまで谷の外から来たよそ者という扱いだった。旧2期以降ではそこまでのことはなくなり、旅をして色々なことを知っている知識人的なポジションとなったがスノークとは時に(スノークが一方的に)対立する。

    昭和版ムーミンの人気の要因は彼だと言っても過言ではないだろう。
    旧スナ(はげスナ、生脚)、新スナ(ダンディ)などと視聴者などから呼ばれている。


    ノンノン CV:武藤礼子


    スノーク族の女の子。両親とは死別していて、兄のスノークと住んでいる。谷の外には貴族のような祖父(声:川久保潔)がおり、ストラウドという有名なピアノ奏者のおばがいる。スノーク家は名門らしい。
    元々はムーミン谷に住んでいたらしく、旧の6話でムーミン谷に帰ってきた。
    原作の「スノークのお嬢さん」に相当するキャラクター。名前の由来は旧のパイロット版製作時に「名前が無いのはどうなのか」ということで、急遽スタッフの奥さんの愛称ノンちゃんをヒントにし名づけられた。
    緑色の体にピンクの髪、金のアンクレットを身につけている。旧1期では髪に黄色のリボンをしていた。
    ムーミンと同じ歳だと考えると、10歳程度。
    子供ながらも王立学習院を卒業している。ピアノの演奏が得意。

    ムーミンのガールフレンドだが、「新しいボーイフレンドができる」と聞いて喜んだりしてムーミンは気が気ではない。
    みすぼらしい花でも懸命に世話をしたり、ムーミンをかばってくれたりと優しい性格だが、ムーミンの言うことを頑なに信じなかったり、ドライだったりと性格設定が脚本によって少し不安定。ロマンチスト。
    兄のスノークを尊敬している(お兄様と呼ぶ)が、身勝手さに呆れる事もしばしば。


    イメージソング・持ち歌は「ノンノンのうた(ノンノンがムーミンに逢うときソング)」


    スノーク CV:広川太一郎


    スノーク族の青年。妹のノンノンと住んでいる。
    緑色で金色のかつらを被っている。原作のスノークはムーミンにそっくりなので、「たのしいムーミン一家」の裁判シーンでのみ着用したカツラがデザインに取り入れられている。カツラはよそ行き等のバリエーションがある。

    旧の6話で妹と共に故郷であるムーミン谷に帰ってきた。昔はムーミン谷に住んでおり、王立学習院(王立アカデミー)に行く為に谷から離れた。
    飲酒する場面があるので成人している。スノークが帰郷した際にパパが「わしのひざの上で子守唄を聞いていた坊やが…」と言っていることと、(兄妹どちらか不明だがムーミン谷にいたころ)「まだ小さな赤ん坊」という台詞があるので、推定20歳。
    王立学習院では医学、科学を学び学位を3つ“も”持っている。
    その他よく絵の具で絵を描いていたり、下手であるがバイオリンを弾く(新のOP映像ではスノークが映るシーンはバイオリンをひいている)。旧一期では自動車を運転しているため自動車の免許証を持っていると思われる。
    フェンシングの心得があるような描写もある。
    科学の論文をアカデミーに提出しようとした際に電極を間違えて悩んでいたりと、少しドジなところがある。若返りの薬、ロケット、眠らないで夢をみる方法等様々な研究をしている。
    旧2期では研究の成果を認められ、王立アカデミーの研究者に選出されていた。

    旧の初期は名門スノーク家を鼻にかけムーミンやムーミン家を馬鹿にしていたが、旧二期以降は威張っているが憎めないギャグキャラクターのようになった。
    堅物のように思われているが王立学習院時代にはティミー(CV:増山江威子)という恋人に近い友人がいた。他にもピアノの先生をしている友人がいたり、同じような性格のノーブル(CV:川久保潔、北村弘一)という親友がいる。
    妹想いだが基本的に自分勝手でプライドが高いので暴走することもしばしば。


    声優の広川氏の影響で「はずらかしい」「はた?」「~であるからにしてからにして」「いいから加減に~」等の「へんこちょりん」な口癖がある。

    ~スノーク名言集~
    「(頭の上に缶からが落ちてきて)あっ!!・・・けらかん」
    「髭そーるルルル、髭ジョリジョリジョリジョ。うーん、何という素晴らかしい朝!(後半の台詞は一時期ムーミン公式サイトでのスノークの名言になっていたが、今は原作での台詞に差し替えられている)」
    「(拳銃を持って)男ですから」

    イメージソング・新エンディングは「スノーク家のしつけ」。

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