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株式会社ドワンゴを退職しました
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株式会社ドワンゴを退職しました

2021-03-01 23:49

    はじめに

    2019年4月にエンジニアとしてドワンゴに入社し、2021年2月いっぱいでドワンゴを退職しました。主に生放送サービスの開発に携わっていました。
    (関わっていたのは生放送サービスの開発のみで、イベント制作や番組制作などなど、多岐にわたるそれ以外の業務については一般に公開されている以上のことはほとんどわからないです。念の為)

    入社理由は、当時取れる選択肢の中で、人生を後から振り返った時にそれが1番面白くて後悔しないと思ったからでした。
    退職理由は、就活時期には存在しなかった他に興味のある仕事をしてみたいというもので、特にネガティブな要因はないです。

    ドワンゴの退職エントリを書くと、ニコニコに対して大なり小なり思い入れのある人に読んでもらえると思うので、この機会に在職中個人的にテンションの上がったニコニコ動画 / ニコニコ生放送のアップデートなどについて書いていこうと思います。

    特にしばらく離れていたという方に、今のニコニコを知るきっかけになれば幸いです。

    アップデート

    動画ランキングの集計にニコニ広告ポイントが影響しなくなった

    動画のランキングは再生数・コメント数・マイリスト数・ニコニ広告のポイントから算出されていましたが、2019年のランキングリニューアルを機にニコニ広告ポイントが影響しなくなりました。

    ボカロP / UTAUPを長年やっていた自分にとって、VOCALOIDランキングは大きなモチベーションの1つだったので、個人的にかなり嬉しいアップデートでした。

    また、合わせて工作(再生数などを不正に加算すること)された動画がランクインしにくいようになっています。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/111334.html

    任意のタグの動画ランキングを見ることができるようになった

    動画ランキングにカスタマイズ機能が追加され、好きなタグ・ジャンルだけのランキングを見ることができるようになりました。(一般会員は1列・プレミアム会員は5列)

    自分のランキングは今こんな感じになっています。

    余談ですが、ニコニコのバーチャルタグランキングはVtuber文化の大きな流れを追うのにかなり便利でした。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/111334.html

    ニコるくんが帰ってきた

    廃止されていた、コメントなどを褒めることができる機能「ニコる」が、コメントを評価する機能としてリニューアルされました。

    ニコられたコメントは他のコメントより長く残るようになるところが特に良いなあと思っています。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/116483.html

    クリエイター奨励プログラムが1000円から換金できるようになった / 1か月で審査が終わるようになった

    クリエイター奨励プログラムは、作品の人気度や、生放送のギフト(YouTubeでいうスパチャみたいなもの)などに応じてスコアが付与され、そのスコアを現金などに交換できるしくみです。

    以前は1万円分のスコアが必要でそこそこハードルが高かったのですが、1000円から換金できるようになりました。

    また、スコア付与の審査が4か月から1か月に短縮されました。

    詳細:

    https://blog.nicovideo.jp/niconews/121885.html

    https://blog.nicovideo.jp/niconews/130817.html

    ニコニ・コモンズになんでも登録できるようになった

    ニコニ・コモンズという素材投稿サービスがあり、今までは対象が動画・画像・音声だけだったのが、なんでも登録できるようになりました。

    素材を先述のクリエイター奨励プログラムに登録しておくと、その素材を作って作られた「子作品」の人気に応じて換金可能なスコアが付与されます。

    ツール群やUTAUライブラリ作者など、是非利用してもらえたらなと思います。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/146658.html


    ちなみに:

    親作品登録しても、親作品のスコアが増えるだけで子作品のスコアは減らないです(厳密には、クリエイター奨励プログラムの原資が親作品のスコアが増えた分だけ減るので、ごくわずかには減ります)。

    「自分の利益を増やすために親作品登録しない人がいる!」というような誤解が稀に発生しているところを見るので、その誤解が解けると嬉しいです。

    子作品を作られる方も安心してガンガン親作品登録してもらえたらと思います。

    ソース:https://originalnews.nico/284509

    ニコ生がAIで不適切なコメントを排除するようになった

    怖いコメントを人工知能でなんとかしてくれるようになりました。オフにすることもできます。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/136447.html

    配信者はタイムシフトをダウンロードできるようになった

    ニコ生で配信後に、映像データをダウンロードできるようになりました。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/127212.html

    スマホで通信量を気にせず動画を見られるようになった

    あらかじめ任意の動画を節約視聴リストに入れておくことで、外出中などに通信量を気にせず見られるようになりました。(プレミアム会員のみ)

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/141320.html

    ラウドネスノーマライゼーション

    動画ごとにバラバラな音量を自動で調整する機能…なのですが、ON / OFFがユーザーで切り替えられることや、その適用手法など、様々なユーザーへの配慮が行き届いたアップデートでした。音楽を作る方なんかは下記記事のQ&Aがかなり面白く映るんじゃないかと思います。

    詳細:https://ch.nicovideo.jp/nicotalk/blomaga/ar1848078

    いいね!機能(動画)

    動画再生ページに「いいね!」ボタンが付きました。

    これまではマイリスト登録することで間接的に評価をする文化が一部にあったと思いますが、マイリストはブックマークの用途、いいね!は動画を評価・応援する機能として役割が明確になりました。いいね!数もランキングに反映されます。

    楽曲投稿をしていた時は再生数以上にマイリス率を気にしていたもので、再生数の10%マイリストを目指したりしていました。

    ただ視聴者の立場で見ると、評価するためにブックマーク機能であるマイリストに登録するというのは歪だなと感じていたので、良いアップデートだなと思っています。

    また、いいね!されると通知が来ることや、誰がいいね!してくれたのかを見ることができるところも良いです。

    詳細:https://blog.nicovideo.jp/niconews/137019.html

    もうログインしなくても見られる

    (在職中のアップデートじゃないけど)未だにアカウントがないと見られないと思われていることがあるのですが、ログインしなくても見られるようになりました。

    詳細:http://blog.nicovideo.jp/niconews/63867.html

    その他

    機能追加ではないですが、最近はとてもユーザーの意見を聞いたり、コミュニケーションを取ることに力を入れています。その具体例を2つ紹介します。

    ちなみに、要望を送っても反映されない!ということはどうしても発生してしまいます。その要因は様々なのですが、個人的にはだいたい下記の3つ分類できると考えていて、自分が知る範囲では「見ていないから」というのはなかったです。なので安心して要望を送ってもらえればなと思います。

    1. 代償が大きい
      他のユーザーにはデメリットになる / お金がかかりすぎるなど
    2. 開発にとても時間がかかる
      全てのデバイスについて検討したり、アクセス負荷について検討したり、実際に実装したり、他の機能に影響がないか確認したり、と、機能追加までには沢山のステップを必要とするので、要望としては1行で書けるようなものでも実装されるまでには時間がかかることがあります
    3. 他の要望や機能に対して優先度が低く、やりたくても手を付けられない

    ニコニコ窓口担当

    https://twitter.com/nico_nico_talk

    ユーザーと運営を繋ぐ窓口になるTwitterアカウントです。機能追加やメンテナンスのお知らせのほか、ご意見ご要望の窓口にもなっていて、頂いたリプライと直接やりとりすることもあります。

    またこのアカウントへのリプライは社内Slackでまとめられていて、自分は全て目を通していました。

    設立経緯についてはこちらが詳しかったです:https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E7%AA%93%E5%8F%A3%E6%8B%85%E5%BD%93

    明確に回答が欲しい場合はお問い合わせフォームを使ってもらう方が良いです。
    https://qa.nicovideo.jp/faq/show/76?site_domain=default

    週刊ニコニコインフォ

    https://ch.nicovideo.jp/weekly-niconico-info

    週ごとに現在ニコニコで発生している流行や面白いもの、追加予定の新機能などを紹介する公式生放送です。機能追加に関してはかなり詳細に導入経緯の解説があったりして、以前からすると本当に透明性が向上したなあと思いながら見ています。

    全ての回が一般会員でも無期限でタイムシフト視聴可能ですが、内容のまとめが記事形式で上がっているのでこちらが追いやすいと思います。
    https://originalnews.nico/tag/%e9%80%b1%e5%88%8a%e3%83%8b%e3%82%b3%e3%83%8b%e3%82%b3%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a9

    おわりに

    ニコニコは中学1年の時に見はじめて、そこから今もほとんど毎日利用しています。残っていないものも含めると8年くらいは動画投稿していたし、卒業研究もニコニコにちなんだもので、本当に人生を捧げたサービスでした。

    そういった経緯から、「自分はニコニコのことをとてもよく理解している」と思いながら意気揚々と入社しました。

    実際に働いてみると、自分が今まで見ていたニコニコは、まさに氷山の一角だったことを知りました。一人で全貌を把握するのは不可能と言って良いほど多様なユーザーを抱えたサービスだと思います。

    多様なユーザーを抱えているということは、全てのユーザーが喜ぶ選択はないということです。
    ユーザー1人1人にそれぞれのニコニコがあって、それは本当に稀有で尊いことだと思っています。

    そうした中で、多数派に舵を切って終わりにせず、少しでも多くのユーザー、利用シーンに向き合う選択を取っていくのは、ビジネスとしては非常に難しいことです。ですが、それを続けた中にしか育まれない文化もあります。

    自分が見たドワンゴは、限られたリソースの中でそういった多様な文化を尊重するという難題にやりがいを感じ、毎日真剣に頭を悩ませる人々でできた、とても刺激的で信頼出来る組織でした。ここで働けたことを誇りに思っています。


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