【レビュー】タキオン網突破!
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【レビュー】タキオン網突破!

2016-08-01 19:25

    ●創元推理文庫 クリストファー・パイク(著) 小野田和子(訳) 


    以下あらすじ(裏表紙より引用)--------------------
    エリックたち一行は、貿易船エクスカリバーを拝借し、連邦領タウ・セチへの違法ジャンプを計画する。だが、彼らが実際にジャンプした先は、あろうことか連邦統治領警戒網の外側―深宇宙に燃えさかるノヴァの真正面であった。この劫火を前に、エクスカリバーには重大な欠損が生じる。さらに、漂流する彼らの眼前に、大宇宙船団が現れたのだ。
    --------------------------------------------------------

    ジャンルとしてはスペースオペラ。 テーマはファーストコンタクトものということになるだろう。
    刊行されたのが1986年だが、巻末の解説にあるように、内容的には1940年代のスペオペを彷彿とさせるような物語。

    遥かな未来、恒星間航行(ハイパージャンプ)や重力推進(グラヴィトンドライブ)が実用化された時代の地球。 主人公たち(ロサンゼルスの高校生)は、春休みを利用して冒険旅行の計画を立てる。

    この時代とて、高校生が簡単に宇宙船を手に入れることは無理難題。 そこで仲間の一人、計画の立案者であるシュトレムの叔父が所有する貨物船を無断で拝借してしまおうという寸法だ。
     
    但し、タイトルにもある"タキオン網"という人工的な障壁により、地球政府の統治外宙域へのジャンプは禁止されている。 また、ライセンスを持った者以外が操縦して外宇宙へ出ないよう、税関の厳しい審査があったりもする。

    その辺、なんだかんだ上手く誤魔化して貨物船エクスカリバー号は深宇宙へ旅立つが、ハイパージャンプした先は目的地とはまったく異なるノヴァ(新星)の真正面。 ノヴァが放射する熱によってエクスカリバー号はエンジンの冷却材が蒸発してしまい、放っておくと加熱して爆発してしまう危機に。

    命辛々ノヴァからは離れたものの、宇宙のド真中で冷却材が手に入るわけもなく、途方に暮れたところに謎の異星人の大船団が・・・


    いろいろと都合の良い展開はまさに「スペオペ」ならでわ!w
    設定的に目新しいのは、接触した異星人よりも人類の方が科学が進んでいるという点だろうか。 普通は逆のお話が多いですな。

    文章は非常に読みやすいというか、どちらかというと内容含めてジュブナイル的な作品なのかもしれない。 血生臭い戦闘とか無いし、登場人物はみんなイイ人っぽいし、ハッピーエンドだし。 日本でいえばライトノベルにあたるのだろう。 

    そういうわけで、あまり深い物語ではないが、移動時間の暇潰しなどで読むには軽くて良いかも。


    p.s. 解説では触れてないけど、"クリストファー・パイク"はスタートレックの登場人物(コンステレーションの艦長)の名前だよね。 そして、この作品以外に執筆したSFがあるのかどうかは不明。


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