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【レビュー】青の6号
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【レビュー】青の6号

2016-02-03 20:02

    ●秋田書店 小沢さとる(著) 『青の6号』


    以下あらすじ(Wikipediaより引用)--------------------
    第2次世界大戦後二十数年を経て、潜水艦による海中航路が発達した世界を舞台に、海中航路の安全を守る国際組織「青」所属の潜水艦「青の6号」と、国際テロ組織「マックス」との攻防を描く。
    ----------------------------------------------------------

    恥ずかしながら初めて読みました。 
    プラモデルも、2000年前後に発売された復刻版はいくつか持っているものの、当時ものは所有していません。 つか、何故か主役(6号)のキットが最後まで出なかった珍しい作品として記憶していますw。

    『青の6号』は少年漫画の流れ的に、戦記漫画の次に来た海洋冒険SFのパイオニアという位置づけが正しいのではないかと思います。

    随所に戦記物の名残が見受けられ、各潜水艦の艦長は第二次大戦の英雄であったり、戦時中の技術の発展系(ワルター機関とか)が使われていたり、沈没した大和を改造したヤマトワンダーという艦艇も登場します。

    主役の6号自体も基本形は大戦中~戦後のデザインを踏襲した潜水艦になっていて、他の青の艦艇に比べて一段と古く「ポンコツ」と呼ばれています。


    一方で、扉のページに作者の愚痴のようなものが書かれていて、「本当は涙滴型の現用潜水艦を主役に据えたかったのだが、読者の希望で古臭いカタチになってしまった」とのことw。
    これは『サブマリン707』で散々古い大戦型の潜水艦を描いたから、今度は未来的な新型鑑を描きたかったという作者の願望だったのでしょう。

    ただ、私的にこの選択は正解だったんじゃないかと思います。 2巻の後半で6号はヤマトワンダーと衝突して沈没してしまいますが、3巻で登場する涙滴型の二代目6号は、今一つ個性が無いというか、影の薄いデザインになっています(実際、ほとんど活躍せずに終わっています)。

    この辺、今だに現用艦より大戦艦の方が人気があるのは『蒼き鋼のアルペジオ』などを見ても明らかですし、フネに限らず飛行機や戦車も同様の流れがあると思います。


    ストーリーとしては、青とマックスの戦いを描いた一本調子なものですが、当時の対象は小学生が中心でしょうから、非常にわかりやすい展開になっています。 とはいえ、当時(1960年代後半)既に「テロ」という言葉が日本語で通用したんだなぁとか、マックスの組織の成り立ちとか非常に綿密に設定されているところは、今読んでも十分感心させられます。

    反面、お話の結末はあっけなく、初めて読んだ人は間違いなく「えっ? これで終わり?」となると思います。 
    レビューを書くにあたって、あちこちのサイトを拾い読みしてきましたが、どうもわりとムラッ気のある人だったのかしら?>小沢さとる。 案外、本作も打ち切りか、作者自身が飽きてしまったのかもしれません。

    キャラクターは当時の典型的な「手塚絵」で、メインキャラ以外は見分けがつきませんw。 あと、女性が一切登場しません。

    結論としては、古典ではありますが、今読んでも十分面白い作品だと思います。


    p.s. 欠番になっている2、4、5号はどんな艦だったんだろう?



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