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“自分”に関連させる力と“自分”に取り入れる力
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“自分”に関連させる力と“自分”に取り入れる力

2013-04-23 22:22
    音楽を長くやっていると、とても重要な能力が必要なことに気付く。

    それは、“自分”に関連させる力と、“自分”に取り入れる力だ。



    世の中は、ありとあらゆる事象で構成されている。

    アーティストと呼ばれる人は、それらに対して自分が感じたことを表現として表出させる。

    音楽なら、音にする。

    ということは、逆算すれば音には
    感動が必要であり、感動には何らかの事象が必要なのである。



    まずここで、どれだけの事象を自分と関連させられるか、というのが大事になる。

    多ければ多い程、感動は多くなるからだ。

    映画を見て、感動するだけなのか。

    その映画の原作を読んで作者の人間性までシンクロできるのか。

    映画の製作するスタッフの考えまで見て、その姿勢にまでシンクロできるのか。

    人によって関連できる深さや方向性に違いが生まれることで、最終的な表現に差が生じるのである。



    関連させる、つまり、理解したいと思ったり、自分に必要だと感じたり、自分と同じようだと感じたり、自分に何らかの興味を生む力は創造の原動力である。

    それらを“自分”に取り入れる力は、言うなれば応用力のようなものだ。

    なぜなら、“自分”というものがすでに確立している人にしか出来ない事だからだ。



    数学等でよく見聞きしたと思うが、応用力とは、発想力のようなものであり、基礎が出来ている人が視点や考え方を変化させることで発揮する力のことだ。

    基点がなければ違う角度もない。

    話が音楽になると、少し複雑になる。

    数字や現象だけを対象にしているのではないからだ。

    起こりうる事象全てと、それに対する自分の感覚全てが対象になる。

    なので“自分”の捉え方がかなりシビアでないとブレが生じる。



    難しいのは、仮に関連させる力がとても強いとしても、取り入れ方にはセンスが必要になるところだ。

    何を“自分”に取り入れれば武器となるのか、何を“自分”に取り入れてしまうと目的から遠ざかってしまうのか。

    その判断や影響のされ方そのものにセンスがいる。

    取り入れる力は、日々の積み重ねの発露なのだ。



    例を上げるなら、例えばロックに新しい要素をもちこめないか、と考える。

    ジャズやソウルやファンクを聴いて、“自分”が求めるものを探す。

    その中で“自分”に関連づけられる力が必要になる。

    仮にファンクが“自分”に必要だ、もしくはファンクの要素を“自分”に取り込みたい、と考えたとしよう。

    純粋なファンクを、“自分”のスタイルにどう持ち込むのか、そこに取り入れる力が必要になる。

    センスがあれば、“自分”のロックに新しい表現を取り入れることに成功し、他にない個性が生まれる。

    ここでセンスのない人は、ロック要素とファンク要素が作品の中で分離した音楽を作ることになる。

    パーツパーツで乖離した感覚が生まれてしまうのだ。

    こうした時は先人の知恵にあやかるのも手だと思う。

    ファンクをロックに持ち込んだ人、ロックをファンクに持ち込んだ人、沢山いる。

    そういった人達の方法論を取り入れる、というのもセンスや個性の理解を深めてくれると思う。



    わかりやすく音楽から音楽、というのを書いたが、例えばそれは文学における美意識でもそうだし、絵画における美意識でもそうだ。

    それらをどう“自分”に関連させ、取り込むのか。

    アーティストというのは日々アンテナを張り続けなくてはならない。



    余談だが、自分はいつも練習は理論的にやらなければいけない、と言っている。

    なぜなら、ロックのような音楽をやる人の大半が生活をする為に時間の殆どを費やすことになるからだ。

    1日に1時間しか時間がないなら、運指の練習で幾何学的な譜面を引き続けるのは得るものが少な過ぎる。

    そんな事に時間を消費するくらいなら、美しい表現が詰まった文学作品を5ページでも良いから読んだ方が良い。

    自分がどういう表現をしたいのか、それに必要なファクターはなんなのか。

    それをちゃんと頭で考えて有限な時間を理論的に使わなくてはいけない。

    ギターを手にしてから膨大な量の音楽を聴いてきたが、本当の意味で高度な技術を必要とする表現は、極僅かだ。

    その辺りで、論理的な思考、理論的な考え方に誤解があると思う。

    ロックをやるのに技術は必要ない。

    個性とセンスが必要を磨くことが、何よりも大事である、とおれは考える。



    長い余談になってしまったが、21世紀もすでに10年以上過ぎた今、こうした力を持った素晴らしいアーティストは世界中にいる。

    お手本が山程いるのだ。

    そういった人達の作品やスタンス、生き方はアーティストでない人にも“自分”を形成する上で大きな力になる。

    より深い考察と、洞察、想像力とそれを裏付ける知識、日々貪欲にそれらを求めて生きることは、人生の楽しみを増やし、充実させてくれる。

    少し意識してみれば“自分”が欲するものは、思っているよりも多い。

    “自分”の可能性、もっと求めても良いと思う。





    ここからは宣伝。

    おれがやってるバンド、PSYCHO kui METALLICSのライヴの予定です。

    このブログは趣味に走りすぎていて何をやっている人かまったく解らない、と言われましたので。

    4/22  心斎橋club jungle
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