2018.9.2投稿の自作MADについて
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

2018.9.2投稿の自作MADについて

2018-09-07 00:18
  • 1
AniPAFE2018に参加させていただいた2018.9.2投稿の自作MADについての解説です。
こんにちはMADを作っているPUBLICBOYと言います。需要があるかわかりませんが、自作MADについて解説していきたいと思います。なるべく伝えられるように書きたいと思います。





基本的な情報です。


映像「言の葉の庭」


音楽「Please Don't Say You Love Me / GabrielleAplin」

編集ソフトはFinal Cut PROです。



名前だとめんどくさいので、キャラクターは、主人公もしくは女性と、男性で書くことにします。
言の葉の庭はダブルキャストダブル主演気味ですが、今回のMADでは女性を主人公としました。

この音楽のアルバムジャケットにも傘が写ってますが、音楽は雨のイメージが強かったです。また、歌詞も言の葉の庭の女性が抱えている悩みと似ているように思えましたので、作ろうと思いました。
自分は、MADを作るときに曲の始まりから最後に向かって作っていくわけではないのですが、バラバラですと解説しにくいので、始まりから終わり向かって解説していきたいと思います。



イントロです。
曲から入っても良かったのですが、雨の環境音から始めました。いきなりですが、これはあまりうまくいかなかったと思っています。やはり曲のままで良かったように思います。曲の導入の音は、一粒雨が落ちて広がるようなそんな音にも聞こえますし。あと雨の音量が大きすぎました。Youtube版では間違いなく削ると思います。


最初のカットの、この天気雨のカットは何度も出てくることになります。このMADの大黒柱のようなカットですので、このカットから始めました。

前奏のフィンガーギターのような音楽と雨のカットを合わせました。途中から低音が鳴りますが、当初は低音に合わせて別の雨の風景を使ってかなり切っていました。また低音に合わせ拡大縮小なども試してみましたが、初見ですと違和感が特に強く、オーバーエディットになると予想しやめ、少し落ち着いた繰り返しにしました。個人的にはこの場所が一番気に入ってます。
また、余談ですが、同じ映像を使うのは好きです。殆どの音楽は反復するからです。


雨のカットのうち1つは明度などを上げて調整しました。



Aメロのボーカルが入ると同時に、主人公の顔、および身体を入れました。顔は映像としては具体的で強く、どちらかといえば文字や記号に近いものがあると思っています。また、個人的には初めて顔が映る瞬間は特に注意が必要だと思っています。逆に言えば、感情のフックにもなりますので、意味深に隠しておけば山場や転換点などで使えます。今回は、ボーカルとともに映すのは非常にベターかと思い、そのタイミングで使いました。
しかし、ここでは顔をエフェクトで歪めてあまりはっきりとは見えなくしています。これはサビの導入で2人の顔を思いっきり映して落差をつけたかったのと、この後の歌詞に出てくる「A photograph without a face 顔のない写真」という歌詞に寄せています。同じ素材のカットがこのサビの終わりにまた出てきますがそこでも顔付近に加工を入れてぼんやり暗くしてます。



さらに余談ですが、個人的には余計なキャラの顔は入れないのがいいと思っています。できればキャラ数は少なくまとめた方が見ている側、特にアニメを見てない人は入りやすいのではないでしょうか。構成もシンプルになり、物語の焦点も絞られます
歌では、ガブリエル・アプソンが消えそうな声で、男女の友達のような落ち着いた良い関係性を歌い、そこから歌詞は女性の男女関係の不安へと移行していきます。先ほども書きましたが、画面は一部を水面のように歪ませたものを通常の画面に透過してます。憂鬱なめまいのような感じを出したかったです。

「顔のない写真」という歌詞からもわかるように、この歌の女性は言の葉の庭の主人公のように、過去に何か暗いものを抱えているのがわかります。そしてそれが好きな人といることで回復していることもわかります。


主人公が携帯を見るシーンでは映った顔にたまたま透過してみた窓ガラスの雨が流れるところが重なり、泣いてるように見えて気に入ってます。



サビです。サビの手前では、男の足、水面に映った影、ぼやけた男と、男性が女性のところへやってくるようなカットを入れました。二人が出会うことにより今までの暗い気持ちから変化が生まれるような歌でありアニメでもあるので、盛りがるサビの前に男性の登場シーンを入れました。
歌詞は女性の愛する気持ちと不安が入り混じったものです。サビに入り、二人の顔をここで大きく映します。
音的にはJust please don't say you love me⤴︎では上がり、'Cause I might not say it back⤵︎ではテンションが下がります
ですので映像も、楽しそうな2人⤴︎悩むひとりの女性⤵︎という繰り返しにしました。


そのままですと画面に金麦が映るのでブラーでぼかしました。画面などにもあるボワっとした白い丸いのは加工したものです。画面はある程度彩度を上げたり、拡大したりして加工してます。一箇所動かしすぎたかもしれません。


悩む女性。暗いどんよりした水面を重ねました。

歌詞はネガティブなメロディと印象のCause I might not say it back⤵︎で終わります。ですので、男を電車を重ねて遮り、女性が去る所を使いました。歌詞はまだ自信のない女性の気持ちが下がるメロディも含めて歌われているので、男女の断絶が必要になってきます。次のサビでも同じことをしています。


他のところでもそうですが、人物が動くタイミングなどを合わせるために中間を削ったりしています。このアニメは固定カメラのようなカットが多いのでその点、中間のコマを削りやすかったです。



サビが終わり、ピアノの音が入ります。音的には都会の雨のイメージが強いと思いました。ですので、雨の風景がぴったりかと思い使いました。
画面は微妙にカラフルなまだら模様の点滅を入れています。殆ど分からないくらいかと思います。ここはキャラクターを中途半端に映すのは良くないので、風景のみです。もし映すなら後姿やシルエット、手足などの顔なしが良いかと思います。





2番のAメロです。告られる恐怖を歌詞は歌ってます笑。ですので、そのようなシーンにしました。すこしストーカーっぽいような感じにもなってしまいましたが、嫌いではないです。統一感を出すため、チョイスした映像はすべて同ぐらい暗いトーンのものを使いました。
画面は女性の願うように目を瞑るカットから雨雲、サビ2へと移行すると共に、天気雨のカットに変えました。ポジティブなサビに向かうので画面は上に向かっていくものを使い、モーションもそのようにしました。


このシーンでは男性の顔は映しませんでした。



2番サビです。ここでは殆どポジティブなカットにしました。音の密度も増えており、1番サビのように上げ下げしなくても良いのではないかと思いました。また、2サビの前後がかなり暗いイメージなので、差異を際立たせるためにここでかなりポジティブさを上げておく必要もありました。
サビ1と同様、ホームから立ち去る女性のカットを、男性の前から立ち去るイメージで使っています。
男の駅のホームで立ち止まるところは、余計なモブキャラの顔が映るのでブラーでごまかしました。


鳥のカットとタイミングは気に入ってます。



Cメロです。個人的な過去と、そこから今の2人への強い想いが語られます。ギターは音程が行き来するようなクルクルと回るような音ですので、塔をカメラが回っているこのカットが合っているのではないかと思ったのと、ここは長回しのシーンが良いかと思い使いました。カットは長さが足りず、微妙にスローで引き伸ばしています。また、そのままですと女性の心情のイメージがたりないので、バスのシーンを透過しました。





映像はこのままセリフシーンへと入ります。
曲は加工して時間を引き伸ばしてフェイドさせました。
元の映像のセリフのままだと、流れ上、間が早いと感じましたので、黒を入れたりして伸ばしました。
喋っているキャラ声のあとに、黒とかをいれると意味深な感じになります。特に重い台詞をさらに重くしたい時などに使えるかと思います。イメージショットとかでも同じようなことができます。


嵐の音と電車の音が似ているので電車を使いました。

急に音を切り、無音状態を作り、女性の声が男性に届かないようなカットにしました。映画とかドラマではよくありそうな演出かと思います。

音と画がズレていることもまた、利用することができるかもしれない。なぜならシンクロとはそもそもズレていることを指している。ズレていることもズレていないことも表裏一体なのではないか。

個人的な好みの話になりますが、音楽が流れているところでは自分は声を流さない限り、基本的にキャラクターが喋っているところを使いません。つまり口をパクパクさせるところを使いません。1.2作の自作MADでは諦めたり使ったりしましたが笑、ほとんど使いません。口パクがいやで閉じた口を加工したこともありました。口パクが好きではない理由はただひとつで、喋ることに付いてくる音のイメージが、AMVにおける音楽とのシンクロの邪魔をするからです。当然悲しいことに使えるシーンが少なくなってきます。



サビが始まり、女性が愛に気づきます。元の映像で、虹のようなものがかかっていたりしますが、この感じを利用しようと思い、このMADの随所で虹のようなモヤをポジティブなイメージとして透過してます。ここでも使っています。


このオリジナルの虹に触発されて随所に入れました。本編ではこの後、男女の話し合いがあり、そこから天気雨へと移行して行かなければならないので、設定では空は暗く部屋の中も暗くなってしまいます。愛に気づき行動するポジティブなシーンなので、このように虹を入れ込んだのではないでしょうか。

低音の始まりと同時に、女性を行動させました。流れは男性へと向かう女性、抱き合って曲が終わりです。正面を向いて泣いているカットはあまり好きではありませんが、他に見つからず仕方なく使いました。一度手前で泣くのですからさらにもう一度なくのは変に思えます、本編でもそうですが。涙は一度だけでいいはずです。
またラストカットはこれにしようと、かなり早い段階から決めていました。結果なんとか繋げることができたのではないかと思っています。



以上です。



今回特に気をつけた点は、オーバーエディットにならないようにしたことです。自分はよく陥りやすいです。
そしてこれは私の予想ですが、オーバーエディットとは、他人の介入ない状態で継ぎ足し継ぎ足して、壊れていくことだと思っています。本人は継ぎ足す前の状況などを知っていたり、記憶を積み重ねていっているので、違和感はありません。ですが初見の他人は、前提を知らないので情報量が多く感じたり、まとまっていないように感じます。作品を他人に見せるものと定義するなら、他人用に作ることは必須です。

また、作品を他人に見せるものと定義するならと書きましたが、これは揺るがないものなのではないかとどこか思っています。なぜなら自分すらも、いずれは自分の作品に対して他人になるからです。
久しぶりに自分の過去のMADを見てだいぶ印象が違ったことはなかったでしょうか。あるならそれは、作品を作っていた自分が今は他人になったからです。だから作品とは自分自身ではなく、他人のことなのだと思います。もし印象が変わらないのなら、まだ他人ではないか、最初から他人として作品を作っていたかどちらかなのではないでしょうか。。。意味不明ですよね。すみません。

また、自分はいつも、元のアニメと音楽を見たことも聞いたことない人に向けて作っています。もちろん、見たことを前提とした美しさは存在します。ですのでこれに関しては作品の方向性の選択の問題かと思います。

解説は以上です。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
今後もゆっくりとMADを空いた時間に作っていきたいと思います。

様々な種類のMADがこれからも存在することを願っています。



最後に歌詞だけ貼っておきます。
意訳気味です。

Please Don't Say You Love Me
GabrielleAplin

Summer comes and winter fades
夏がきて 冬が過ぎても
Here we are just the same
ふたりはいつも通り
We don't need pressure, we don't need change
落ち着くし これでいい
Let's not give the game away
だからこのまま続けて

I used to be an empty space
何もなくて空っぽだった
A photograph without a face
顔のない写真みたいで
But with your presence, with your grace
だけど あなたの空気に触れて
Everything falls into place
なにもかもこれでいいって思えた

Please don't say you love me
お願い 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
答える自信がない 言わないで
Doesn't mean my heart stopped skipping,
胸の高鳴りを隠せない
when you look at me like that
そんな目で見つめられたら
There's no need to worry,
心配なんかしなくていい
when you see just where we're at
今の2人を見ればわかるでしょ
Just please don't say you love me
だから 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
自信がないの 言わないで

Heavy words are hard to take
その言葉を受け取るの怖い
Under pressure, things will break
こわばりが空気を壊すから
How we feel is hard to fake
だけどふたりの気持ちは嘘じゃない
Let's not give the game away
だからこのまま続けて

Please don't say you love me
お願い 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
答える自信がない 言わないで
Doesn't mean my heart stopped skipping,
胸の高鳴りを隠せない
when you look at me like that
そんな目で見つめられたら
There's no need to worry,
心配なんかしなくていい
when you see just where we're at
今の2人を見ればわかるでしょ
Just please don't say you love me
だから 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
自信がないの 言わないで

Fools rush in
急ぎすぎだって言われて
I've been fooled before
前にうまくいかなかったの
This time I'm gonna slow down
だから今は焦りたくない
'Cause I think this could be more the thing I'm looking for
だってこの出会いを待ってたから

Please don't say you love me
お願い 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
答える自信がない 言わないで
Doesn't mean my heart stopped skipping,
胸の高鳴りを隠せない
when you look at me like that
そんな目で見つめられたら
There's no need to worry,
心配なんかしなくていい
when you see just where we're at
今の2人を見ればわかるでしょ
Just please don't say you love me
だから 愛してるって言わないで
'Cause I might not say it back
自信がないの 言わないで


  • 前の記事
    これより過去の記事はありません。
広告
×
素晴らしかった! 動画も解説も!
色々素晴らしい所があるのですが、まあ、もう、全体的に素晴らしいと言って良いのではないでしょうか?

私も言の葉の庭で作った事があるのですが、「雨のイメージ」「イントロ」「顔」「口パク」「オーバーエディット」などなど、殆ど同じ事を考えて作っていた事が思い出されました。
勿論、私の動画よりも数段上の次元でまとまっているかと思います!

この様な動画と解説を、もっと皆様に見て頂きたいと個人的にですが思いました!
ありがとうございました!
4週間前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。