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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#106
・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2016年9月10日発行(月3回)9月第1号(通刊 第107号)
【目次】
■巻頭コラム
もう一度食べたい思い出の店(北島秀一)
□クロスレビュー「必食の一杯」
熊本ラーメン桂花 新宿東口駅前店@新宿「太肉麺」
■ラーメン実食レビュー
【北島秀一】
熊本ラーメン桂花 池袋店@池袋「太肉一本盛」
【山路力也】
中華そば 勝本@水道橋「中華そば」
支那そば 八雲@池尻大橋「支那そば黒だし」
さんまらーめん 鈴木さん@京成大久保「鈴木さんまらーめん」
麺者屋 ちくわ@富里「澄 塩そば」
中華そば 亀喜屋@千葉市若葉区「味噌らぁめん」
JON PAN@薬院大通「ボニートヌードル」
ラーメン凪台湾 大直店@台湾「翠王」
【山本剛志】
新福菜館@秋葉原「中華そば並+焼きめし小」
もつけ@八王子「中華そば」
シンジョー@武蔵新城「塩中華そば」
麺屋さすけ@掛川「背脂煮干しそば」
川しん@静岡「味噌ラーメン」
清見そば@静岡「ラーメン」
八丸@静岡「朝ラーメン塩」
□拉麺人インタビュー
入江瑛起 <麺劇場玄瑛 店主>①
『一瞬で人を幸せに出来るラーメンとの出会い』(聞き手:山路力也)
■連載コラム(第28回)
『ラーメンの憂鬱』〜美味しいラーメンより美味しそうなラーメンを(山路力也)
『教養としてのラーメン』〜戦後ラーメン史(3)~屋台・食堂・甘味処・町中華~(山本剛志)
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「もう一度食べたい思い出の店」北島秀一
「もう一度食べたい思い出の店」……。考えながら列挙すれば、おそらく50軒や60軒じゃすまないだろうが、それを全部書いていたら「ラーマガ北島増刊」を出さなければいけなくなってしまう。で、その中で一軒のみ。このお題を見て最初にぱっと頭に浮かんだのは、渋谷区神泉にあった「芳来」。確か閉店は2004年。場所は現在「うさぎ」が営業しているあたりだったと記憶している。私が一番通ったのは1995年頃だったかな。
このお店は基本的にはざっかけない街の中華食堂で、ラーメン以外の定食や一品も充実していたが、何と言っても特徴は当時首都圏では珍しかった青竹打ち麺を使っていた事。いわゆる中華料理店の、大きな特徴は無いがバランスの取れたスープに入ったこの手打ち麺が、独特のずっしりした密度感とざらっとした舌触りで強い存在感をアピールしてくる。個人的に「ラーメンは麺が大切」と最初に強く意識したのはここのラーメンを食べてからだったと思う。
白河や佐野のような、地元で広まったスタイルではなく、またラーメン専門店が研究の末に他店との差別化の為に打ち出したのとも違う。ごくごく普通の中華食堂が、自然体であの青竹打ち麺を出していたと言うのは実は凄い事だったんじゃないかなと今にして思う。あの、緊張感の無いリラックスした店内で気軽に食べられた芳来の手打ち麺。もう一度食べてみたいなあ。(ラーマガ030号より転載)
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は新宿東口にある「熊本ラーメン桂花」の「太肉麺」を、山路と山本が食べて、語ります。
熊本ラーメン桂花 新宿東口駅前店@新宿
「太肉麺」980円
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