ラーマガ限定「NAKED」#075
麺屋 翔 御徒町店『塩かけ』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第75作目は人気店『麺屋翔』が満を持しての登場店主の大橋望さんが創り出した一杯は、麺屋翔の根幹ともいえる「塩」にフォーカスしたNAKED。種の塩の立体的でふくよかなスープに、敢えて塩度を上げて配合したオリジナル麺を合わせた、今までにない発想の革新的NAKEDが完成しました。
山路力也
今までにないコロナショックの中で、NAKEDを一時中断するということも考えたのだが、営業時間の短縮などの要請に従いながら頑張っている飲食業界、ラーメン業界を盛り上げる意味でも、継続することに意義があると考えた。そして、その想いに応えて下さった麺屋翔の大橋店主に心から敬意と感謝を示したい。
今回の主役は「塩」である。世の中の塩ラーメンの多くは、塩という名前でありながら塩を感じさせない、白醤油ラーメンのような味わいのものである。エッジが効いて、もちろん旨味もある塩ラーメンで定評のある麺屋翔。大橋さんも「麺屋翔といえば塩と言って下さるお客様が多い」という認識のもとで、今回塩を主役に据えたかけラーメンを考案したという。
4種類の塩を使った立体的な旨味あふれるスープはもちろんだが、今回特筆すべきは「麺」である。通常の麺よりも塩分を高く配合することで、麺そのものからも塩味が感じられる設計になっている。切り刃#18という絶妙な太さが、塩が出過ぎることなく引っ込むこともない味わいを醸し出す。
麺を噛み締めるごとにスープの旨味の合間をぬって、さらに塩味が強調されていく未体験ゾーン。麺を食べるたびにブーストがかかり、レンゲと箸を持つ手のスピードがどんどん加速していく。このラーメンにはチャーシューはおろか、薬味すら要らない。まさに麺とスープだけと向き合える、NAKEDらしいNAKEDに感動を覚えた。
山本剛志
コロナショックで休業や通販などのテイクアウト限定営業になるラーメン店がある一方で、営業時間の短縮や衛生管理の徹底などで営業を続けるラーメン店もある。今回NAKEDの依頼に快諾していただいたのは、2007年に新宿で開店した「麺屋翔」。様々な教えを受け、「香彩鶏だし塩ラーメン」が看板メニューとなり人気店になった。品川のラーメン店集合施設「品達」に出店していたが、そちらの閉館と入れ替わりで、「御徒町らーめん横丁」に4/20開店。今回のNAKEDの舞台はその「御徒町店」である。
今回のテーマは、麺屋翔の看板メニューでも使われている「塩」。麺には通常の倍量の塩を入れたという。麺には塩を入れるのは一般的だが、多ければいいというものではない。太さを調整した麺を啜れば、スープだけでなく麺からも塩分が感じられる設計になっている。スープは鶏ガラや地鶏を使って力強さを感じつつ、4種類の塩を使ったタレが、それぞれの存在感を出しながらまろやかなスープの旨みも引き立てている。スープだけを飲んでも、麺だけを食べても、そして麺からスープを啜り上げても、塩の旨みが主張し、そしてラーメン全体を引き立てている。「麺屋翔といえば塩ラーメン、と言ってくださる方が多いので」と語る店主からの「塩の恩返し」とも言える一作。塩ラーメン好きなら是非食べてみてほしい。
【NAKED #075】
麺屋 翔 御徒町店(東京都台東区上野5-10-14 御徒町らーめん横丁/JR線「御徒町」駅より徒歩分)
「塩かけ」700円
販売期間:4月20日(月)〜5月20日(水)
※原則として限定杯数は設定してありませんが、売り切れの場合はご容赦下さい。
※御徒町店のみでの販売となります。他の店舗では販売されませんのでご注意下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。