北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
【北島秀一】
永楽@大井町「ラーメン」
ajito ism@大井町「ピザソバ」
ラーメン屋トイ・ボックス@三ノ輪「醤油ラーメン」
塩そば 桑ばら@池袋「塩そばNEO」
麺酒家 まんかい@福島「潮豚骨らーめん」
ストライク軒@天神橋筋六丁目「ストレート」
Kyoto Noodle マンマル@四条烏丸「ブイヤベースラーメン」
らーめん天神下 大喜@湯島「味噌らーめん」
らーめん えにし@戸越銀座「鮭粕みそらーめん」
麺 高はし@赤羽「半肉入りつけそば」
入〆@青森「ラーメン」
味の札幌 大西@青森「味噌カレー牛乳ラーメン」
□拉麺人インタビュー
■クロスコラム
□異論激論!
■告知/スケジュール
□編集後記
■巻頭コラム
「ラーメンEXPO第1幕を終えて」山路力也
今月12日より15日まで大阪・万博記念公園で開催された西日本最大級のラーメンイベント「ラーメンEXPO 2013 in 万博公園」の第1幕に行って来ました。私がプロデュースするラーメン店「千葉ラーメン拉通」が出店するためだったのですが、大阪で初ともいえる大型ラーメンイベントが、どのような形になっているのかを裏で見る事が出来るいい機会でもありました。
大阪摂北エリアのフリーペーパーを発行している「シティライフ」が主催でしたが、東京ラーメンショーのノウハウを持っている「ラーメンデータバンク」がサポートしていることもあって、基本的なシステムは東京ラーメンショーを踏襲していました。しかし大阪ならではの独自のアイディアも見られてなかなか興味深い部分もありました。例えばグッズを貰えるスタンプラリー。全店舗制覇するとオリジナルの丼が貰えたりするのですが、内容やハードルはさておきスタンプラリーそのものの仕掛けは東京でも使えそうです。例えば開催10日間制覇とか、第1幕第2幕両方来るとかを誘導する。短期間でリピーターを作るのには効果がありそう。
あとはステージイベント。東京ではアイドルが中心でしたが、大阪ではよしもとの若手芸人などのお笑いもあったり大道芸をやっていたり。バラエティに富んでいて楽しめるものでした。さらにイルミネーションイベントと同時開催というのもこのイベントならでは。東京ラーメンショーをはじめ、通常この手のイベントは昼が強く夜の動員が比較的弱いのですが、第1幕に関していえばラーメンEXPOの場合は完全に逆。夜の8時くらいにどこのブースも大行列、という光景が見られたのも面白かったです。だからこそラーメン店側は数字が読み辛いイベントでもありました。
公園に入場するのに250円かかるなど、事前に想定されていたマイナスファクターも何のその。チケット売り場は販売を制限するほどで、かなりの集客があって正直驚きました。今回は関西圏から5ブース、それ以外から10ブースという布陣でしたが、集客面では関西勢が弱かったのが目に付きました。大阪の店は普段食べられるのだから滅多に行けない地方の店を食べよう、ということなのでしょうか。第1幕ではせたが屋、麺や庄の、えびすこあたりが人気のようでした。あ、もちろん拉通もおかげさまで大行列となり善戦したのではと思います。
そしてこの20日より25日まで新たな15軒が参戦して第2幕が開催されます。お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。太陽の塔のプロジェクションマッピングも必見ですよ。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は人気店ソラノイロ待望の2号店『ソラノイロ salt & mushroom』の「塩煮干ソバ」を三人が食べて、語ります。
「塩煮干ソバ」790円