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「ラーマガ」#028
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「ラーマガ」#028

2014-07-10 13:00
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    北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
    「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
    #028

    ・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
    ・2014年7月10日発行(月3回)7月第1号(通刊第29号)

    【目次】

    ■巻頭コラム
     「全日本・食サミット」(山本剛志)

    □クロスレビュー「必食の一杯」
     中華そば春木屋 荻窪本店@荻窪「中華そば」

    ■ラーメン実食レビュー

    【北島秀一】
      啜磨専科@上大岡「黒ゴマ冷つけ麺」
      七志とんこつ編 大倉山店@大倉山「七志らーめん(ハーフ)+茎ワカメ」
      らーめん無垢ツヴァイデ@新横浜「焦げ味噌らーめん(ミニ)」
      すみれ@新横浜「正油ラーメン(ミニ)」
      博多一風堂 クロスガーデン川崎店@矢向「白丸元味」

    【山路力也】
      東京 大八車@桜新町「中濃にぼし麺」
      らーめん無垢@新横浜「無垢ラーメン」
      元祖カレータンタン麺 大河家@黄金町「カレータンタン麺」+「チーズ」
      ヘルズキッチン@富谷町「アルティメッ豚骨久留米」
      土竜が俺を呼んでいる@赤坂「もぐ俺ラーメン」

    【山本剛志】
      ラーメン巌哲@早稲田「鮪塩冷し」
      ラーメン新天地@本八幡「台湾まぜそば」
      担担麺すご六@北戸田「成都式担担麺」
      山口屋食堂@福島「ラーメン」
      マル寛そばや 一関分店@一ノ関「こい口こってり中華そば」

    □拉麺人インタビュー 
     松原龍司<龍旗信 店主>①
     「『松原屋ラーメン』の失敗」(聞き手 山本剛志)

    ■クロスコラム
     『「ラーマガ」の見処とは』

    □異論激論!
     『ラーメン遠征について』

    ■告知/スケジュール

    □編集後記


    ■巻頭コラム
    「全日本・食サミット」山本剛志

     2012年、日本の食と食文化の担い手である料理人を中心に、日本にあるオールジャンルの食文化発展などを目的に「全日本・食学会」が設立された。同学会では2013年度に「だし」をテーマに、日本料理の「だし」だけでなく、各国料理の基本にあたる液体を研究対象にしてきた。この6月にその集大成としての「第1回全日本・食サミット」が京都で開催されたので訪問し、3つのセミナーを受講した。

     最初は大阪うどんの老舗「道頓堀今井」と、讃岐うどんを大阪に持ち込んだ「釜たけうどん」による「うどんとだしの相性」。「今井」は、サバ節やウルメ節、昆布をメインにした濃い「だし」が主役、逆に「釜たけ」は麺ありきで、そこに負けない為に「だし」には当初イリコを入れていた。その麺とだしを入れ替えて印象が大きく変わる事を、実食で確認した。

     次に、大阪のコナモンと「だし文化」の関連について。こちらは冒頭しか受講できなかったが、千利休にルーツを持つお好み焼きを、粉を溶く「だし」から細かく、昆布に入れる水の違いから解説された。

     で、最後はラーメン。龍旗信店主の松原氏が、日本のラーメンのだしを「スープ+たれ+香味油」と定義。世界に広がるラーメン店の状況を説明。現在ラーメン専門店が少ない中東でも、可能性があるのではないかと提案した。松原氏がロンドンやドバイなど海外で作ったラーメンを、会場の専門学校生が作り、受講者が試食した。

     豚を使わず鶏とムール貝で作った「鶏白湯ラーメン」は想像していたが、味噌・昆布・椎茸・野菜に、イギリスで入手した酵母「マーマイト」を活用した「ビーガンハラル味噌ラーメン」には、独自の発想と完成度の高さに驚いた。最後に提供された「珈琲冷麺」はデザートっぽいものかと思っていたら、鶏ベースのスープにコーヒーの香りが乗りながら、一体化された冷やしラーメンにまとめられている。

     フレンチの三國氏や中華の脇屋氏といった著名な料理人の中に、ラーメン職人が並んでいる事は感慨深い。しかし、松原氏の思いはそこで留まるものではなく、「調理師専門学校に今はない『ラーメン専攻』があってもいいのではないか」と、熱く語ってくれた。

     今号から3号に亘り掲載する「拉麺人インタビュー」に、松原氏に登場していただいた。「海外でラーメンを作る理由」は、30号で掲載予定なので、そちらを是非ご覧ください。


    □クロスレビュー「必食の一杯」

     一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は昭和24年創業、東京を代表する老舗店『中華そば春木屋 荻窪本店』の「中華そば」を三人が食べて、語ります。

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    中華そば春木屋 荻窪本店@荻窪
    「中華そば
    」800円
     
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