北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
中華そば 萬福@東銀座「中華そば」
■侃々諤々!
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「どこかで見たような、ラーメンイベントの景色」山本剛志
秋の訪れとともに、各地でラーメンイベントが開催されている。今年はシルバーウィークとして5連休になった事で、この時期にイベントが集中。東京では木場公園、他に福島、山形などの各地でラーメン店が集結したイベントが開催されている。そんな中、埼玉で行われている「らーめんフェスタinイオンレイクタウン」に行ってきました。こちらは9/18から9/27までの10日間で、15ブースが参加。前後半で店舗を入れ替える、ラーメンイベントとしては大規模な部類に入り、今年初開催。
日本最大級のショッピングセンターである、越谷のイオンレイクタウンなので駐車場も広大。その駐車場の奥の一角をイベントスペースにしている。最寄駅から会場までは、このイベントへの道案内を見かける事がなかった。日曜の夕方に着いたところ、各ブースともお客さんは少なめ。そんな中、4杯を食べました。
地元埼玉の「Trigo@志木」と「笑堂@川越」がコラボした「たましゃも×しび出汁そば」は、あっさりした中に地鶏と鮪節の力強さが深い味を出している。
埼玉の名店「麺家うえだ」の「瀬戸内いりこ塩らーめん」。いりこ出汁がじんわりと広がって丁寧な味わいだが、ラーメンらしいこってり感もある。
福島ラーメン組の「福島鶏白湯」。イベントとは思えない力強い鶏の旨みが唇にすっきり、舌に滑らかに広がってくる。
「チーム静岡」の「肉汁豚骨富士ケバBOO」。豚骨を存分に入れ込んだスープに、ケバブで使う回転肉焼き器から切り分け、バーナーで炙りアツアツ。
食べているうちにお客さんが増えてきた。夕食を食べに来た家族連れや、仕事帰りに普段と違うものを食べたい、レイクタウンのショップの店員さんなどだろう。思い思いのラーメンを選び、食べて笑顔を見せている。ラーメンを提供する人は本気だし、食べている人も満足。これまでのラーメンイベントでも見たような景色だった。そして、もう少しお客さんが増えれば、お客さんもお店の人も笑顔になれるのに、と思う。このイベントを招聘したはずのレイクタウン側が、もっと本腰を入れてPRしてくれればいいのに、と思いつつ、これを見て、食べに行く人が一人でも増えれば、と思ってこのコラムを書いています。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今月18日東陽町に開店した、「らぁ麺やまぐち辣式」の「麻婆まぜそば」を山路と山本が食べて、語ります。
「麻婆まぜそば」750円