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サークル新譜「キミがいる」を音楽的に振り返ってみる
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サークル新譜「キミがいる」を音楽的に振り返ってみる

2014-04-19 23:58
    皆さんこんばんは。
    先日、僕が参加しているボカロサークル「Sugar Brave」から、初のメンバー合同作品「キミがいる」がアップされました!



    聴いてくれた方もいらっしゃるでしょうか。
    メンバー合作ということで、今回僕は編曲全般、TD、マスタリングを担当しました。
    このブロマガは音楽のお話を中心にしていこうと思っているので、今日は実際の作業的な部分から、制作の裏側やTips的な部分をかいつまんで書いていこうと思います。

    ■今回の役割分担■
    作詞作曲/アリエP
    編曲/蘭・ジギル
    ギター/mstk
    イラスト/モゲラッタ

    それでは早速。

    1.そのテンションコード、本当に大丈夫?

    今回、コード進行担当のジギルとだいぶモメましたw
    ジギルは「お洒落なテンションコードの使い方」を得意の1つとしているところもあり、今回のラフのコードスケッチでも、だいぶ複雑なテンションコードをピアノを使って書いてきてくれたのですが、実際に完成されたラフでは、だいぶ入れ替えをさせてもらいました。
    ピアノなどではキレイに響くテンションコードも、ポップスなどのバンドサウンドの響き、メロディーの進行によっては、必ずしもキレイに響くとは限らないという事があります。今回はまさにその典型的なカタチで、逆にアレンジ上エレピを活かすような部分(※曲中2回めのAメロ等)では、ほとんどジギルが作ってくれたコード進行をそのまま採用し、曲のアクセントとして落ち着いたお洒落な雰囲気を演出させて頂きました。


    tips.
    コード進行を作る場合、きちんと曲のイメージを練って使う楽器を考えて作りましょう。
    ピアノ等で先行した場合は、きちんとメロディーを活かしているかどうか、しっかりチェックをすることを忘れないようにしましょう。

    2.ブラスのオブリガートは、メロディーを引き立てる縁の下の力持ち!

    今回メロディーが先行で作られてきたので、後から楽器のアレンジを加えていきました。特にブラスなどのパートの場合、華やかさがあり、曲のアクセントを持たせる事のできるパートです。
    今回はこのブラスでオブリガートを作っていきました。
    きちんとメロディーを聴き(または見て)、メロディーの邪魔をしないところへ効果的に音を入れていくことで、良いメロディーを更に引き立てる事ができます。邪魔をしないというのは、例えばメロディーが動いている時はロングノートなどであまり動かさず、メロディーの隙間、ロングノートで動きのあるフレーズを入れてくなどが分かり易い例かなと思います。
    実際の曲中では、ギターソロのバックのブラス(2:36)を聴いて頂けると、分かり易いかと思います。

    tips.
    メロディーとの関わりをよく考えましょう。オブリガートは主旋律を引き立てるフレーズです!メロディーをどうやったら際立てる事ができるか、メロディーの関係性をしっかりと考えていきましょう。

    3.ボカロで合唱感を出そう!でも…

    今回の曲は総勢7人(?)による合唱でしたが、如何せん相手はボカロです。
    それはどういう事かというと、「ロングノートの音程がみんなピッタリ!」ということですw なので、合唱感を出すのに「わざとピッチをずらす」という作業を行いました。
    例えば、2つの同じ音程の音があったとします。
    この2つの音を微妙に音程をずらす事によって「デチューン効果」という音の厚みを出す効果が現れます。
    今回はこの「デチューン効果」を使い、複数のボカロの厚みを持たせようと思い、全てのボカロデータをメロダインで編集、微妙な音程の違いやタイミングの違いを作り、より合唱感を演出しました。
    更にもう一味のエッセンスを加えるために、「空気感」を調整します。
    少しイメージをしてみてください。
    複数の人が一斉に歌を録る場合どんな感じでしょう?
    きっとこんな感じ(左の写真参照)だと思います。
    こういう場合、声はどんな感じで録れるのかをイメージすると、マイクに近い=高音も低音もクッキリ聴こえるような状態ではなく、マイクから遠い=高音低音が少し削れ、部屋の残響音が一緒にマイクに録音されているような状態かと思います。
    「合唱なのにクッキリスッキリ聴こえる」って、少し考えると不自然ですよね?ですので、単純にこれをプラグインでシミュレートすることで、結果として「リアルな合唱感」を作りました。

    逆にソロパートは合唱との差異を作るために、EQで少しメリハリ感を出すように調整しました。このようにすることで、結果として「合唱感」を演出する事に繋がります。


    tips.
    合唱とはどういった状況なのか、リアルな状況をイメージした処理をしてみましょう。

    今回はこんな感じでしょうかw
    やっている事が音楽なので、楽曲によって様々だし正解なんてありません。
    今回書いたことも「今回の曲はこうしたよ」って話なので、引き出しの1つとして読んで頂けたら幸いです。
    色々と苦労した事はありましたが、楽しく編曲をさせて頂きました。
    また、他のメンバーとも一致団結して、良い曲が作れたかなぁと思います。

    最後に。
    今回の超ボーマス28にて、Sugar Braveの新譜お披露目となります!
    XFD動画が出来ましたので、ぜひご試聴くださいね!


    超会議に来る方は、ぜひぜひ遊びに来てください!

    ちゃんちゃん。
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