Exact Audio CopyとiTunesのリッピングデータを比較してみた
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Exact Audio CopyとiTunesのリッピングデータを比較してみた

2017-01-09 22:57
    前回の続きで、Exact Audio Copy(以下EACと略)とiTunesのリッピングデータの比較です。
    糞耳の私が音が違うと言っても全然説得力がないので客観的な実験をしてみました。

    ■実験概要
    (1) テスト信号を作る
    (2) cueシートを作ってCD-Rにテスト信号を焼く
    (3) EACとiTunesでリッピング
    (4) バイナリでwavを比較
    (5) Waveファイル比較ソフトでwavを比較
    (6) スペクトラムアナライザーでwavを比較

    (1)テスト信号を作る
    多機能 高精度 テスト信号発生ソフトWaveGene(http://efu.jp.net/soft/wg/wg.html)でテスト信号を作ります。

    WaveGeneでサイン波20Hz~20kHzのスイープ信号(-20dB)を作る


    サイン波20Hz-20000Hz_44100_16bit_-20dB、ノコギリ波1000Hz_44100_16bit_-20dB、ピンクノイズ_44100_16bit_-20dB、三角波1000Hz_44100_16bit_-20dB の4種類のwavデータ(以下、オリジナルwavと表記)を作りました。

    (2)cueシートを作ってCD-Rにデータを焼く
    ImgBurnを使ってオリジナルwavのcueシートを作り、CD-Rに焼きました。



    CD-Rを焼いたのは何年ぶりだろう


    (Windows10って管理者として実行しないとImgBurnの初期設定を保存できないのね)

    (3)EACとiTunesでリッピング
    作ったオリジナルwavのCD-RをEACとiTunesでリッピングします。
    EACはセキュアモードでリッピングしましたが、自分で作ったデータなのでEACのデータベースと比較はできません。

    EACはセキュアモードでリッピング


    iTunesのWAVエンコーダ設定は、自動(エラー訂正を使用しない)、自動(エラー訂正を使用する)、カスタム(エラー訂正を使用しない)、カスタム(エラー訂正を使用する) の4種類の設定でリッピングしました。カスタム設定は前回と同じ「44.100kHz、16ビット、ステレオ」です。

    iTunesのWAVエンコーダ設定


    iTunesでリッピング


    (4)バイナリでwavを比較
    前回と同様にバイナリエディタStirlingでオリジナルwavとリッピングしたwavを比較してみました。
    オリジナルwavとEACのデータはヘッダー部分が違っていますが音楽データ部分は一致しています。
    オリジナルwavとiTunesのデータはかなり違います。

    オリジナルwav(左)とEACのデータはヘッダー部分が違っているが音楽データ部分は一致
    (違っている2カ所は、総ファイルサイズ-8、総ファイルサイズ-126)



    オリジナルwav(左)とiTunesのデータはかなり違う(赤い部分)


    iTunesでリッピングした4種類はバイナリが一致していました。バイナリ一致していたので以下の実験ではiTunesのwavは「自動(エラー訂正を使用しない)」のデータだけを使用しました。

    (5)Waveファイル専用 比較ソフトで比較
    Waveファイル専用 比較ソフトWaveCompare for Windows(http://efu.jp.net/soft/wc/wc.html)で比較してみました。
    オリジナルwavとEACのデータは一致しますが、iTunesのデータは違っています。
    (4)のバイナリ比較と同じ結果になりました。

    オリジナルwav(file 1)とEACのデータは一致


    オリジナルwav(file 1)とiTunesのデータは相違


    (6)スペクトラムアナライザーで比較
    音楽ではなくテスト信号のせいか耳で聞いても違いはわかりませんでした。
    高速リアルタイム スペクトラムアナライザーWaveSpectra(http://efu.jp.net/soft/ws/ws.html)で比較してみましたがほとんど違いはありません。
    iTunesのデータの高音部分(20kHzを超えたところ)が僅かに違っているようです。

    オリジナルwavのサイン波スイープ


    EACのサイン波スイープ オリジナルwavとほとんど同じ


    iTunesのサイン波スイープ 20kHz超の部分が異なる


    ・・・

    予想通りの結果になりました。
    EACのセキュアモードは忠実にwavデータをコピーしています。
    iTunesのリッピングは読み込んだデータをwavにエンコードしてインポートしているようです。インポート方法が「WAVエンコーダ」になっていますからコピーじゃないようです。もしかしたらiTunesにも忠実にコピーする方法があるのかもしれませんがグーグル先生に聞いてもわかりませんでした。
    これで悩むこともなく安心してEACでリッピングできます。

    ・・・

    追記
    その後CDのリッピングについていろいろとググっていたら、リッピングソフトによってはデータに「0」(ゼロ)を挿入するものがあるそうでバイナリの比較は食い違うことが多いということでした。
    Waveファイル専用 比較ソフトWaveCompare for Windowsにはゼロを無視したりデータが一致しているところだけを見つけてくれる機能があります。
    オリジナルwavとiTunesのカスタム(エラー訂正を使用する)でリッピングしたwavを比較してみました。

    サイン波20Hz-20000Hz_44100_16bit_-20dB
    サンプル数882000、一致したサンプル数881332


    ノコギリ波1000Hz_44100_16bit_-20dB
    サンプル数441000、一致したサンプル数440333


    ピンクノイズ_44100_16bit_-20dB
    サンプル数441000、一致したサンプル数441000


    三角波1000Hz_44100_16bit_-20dB
    サンプル数441000、一致したサンプル数440333


    ピンクノイズはオリジナルwavと一致していますが、他のwavは少し違っています。この違いがどのくらい音質に影響するかはわかりませんが、オリジナルと異なるwavデータになることがあるというのはわかりました。
    ちなみに、EACでリッピングしたwavはオリジナルwavと完全に一致しています(音楽データ部分)。

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