• 2015年01月09日 差し入れ①

    2015-02-14 17:16
    一つ書き忘れていたことがある。それは今朝の出来事、朝食が配膳される前後のことだが、自弁の購入について訪ねられた。
    2枚の用紙と購入リストが書かれた紙、100円で5本くらい入っていそうなボールペンを渡される。どうやら金曜には土曜と月曜の物を購入出来るらしい。
    この用紙は差し入れをするときに使われる物で、自分で自分に差し入れをすることも出来る。
    土曜は特弁(400円)とパン、牛乳とお菓子のみ購入可能でお菓子は3種5個まで購入が可能。平日はお菓子1個まで。
    弁当はカツ丼、カレー、カツカレー、特弁。
    パンはあんパン…あとは忘れた。
    飲み物は牛乳(110円)、コーヒー牛乳(110円)、アップルジュース(90円)。
    お菓子はフルーツキャンディー(190円)、チョコフレーク(150円?)、ポテトチップス(130円?)、ビスケット(150円?)。
    あとは鉛筆、便箋、レポート用紙、切手、洗面具が書かれていた。
    1日で最大5種類が選べ、切手類は購入後看守が預かる形だ。お金は天下の回りものとは言うが、働いていない今は何よりも節約をしなければならない。私は心を鬼にし、用紙を返却した。
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  • 2015年01月09日 留置所②

    2015-02-11 19:34
    寝付けない。頻繁に目が覚めてしまう。普段の私なら玄関だろうとパソコンデスクの前だろうと、場所を選ばず寝付くことが出来る。そんな私が深い眠りに着けないのだ。
    夜は消灯され、小さい電気が付く仕組みだが、トイレのみ、そのまま薄暗い灯りが覗かせる。

    朝を知らせる灯りが付いた。この起こされ方は修学旅行を思い出い浮かべる。右下の窓にほうきが刺さっている。私が勇者なら剣を抜きドラゴン退治をしに悪い魔法使いを討伐していた所だが、逆に討伐され牢獄されては世話がない。
    掃除をするのか。寝起き早々この労働は身体に堪える。布団をたたみサッサッサ。チリトリ無いけどサッサッサ。雑巾渡されゴシゴシゴシ。バケツの水をトイレで流してはいおしまい。牢が閉まっているので待機していると畳の上には髪の毛だらけ。まあそんなものだ。

    順々に雑巾とバケツを片付け、そのまま洗面に入る。言い忘れていたが寝る前に返却したコップはほうきと一緒に渡される。
    暫くすると朝食だ。コップを出して下さいの号令がかかり、私はコップを差し出す。
    「熱いのとぬるいのどっちが良い? 」「ぬるいの」
    白飯の上には漬物か乗せられている。後から味噌汁が配膳され食事を摂る。
    大の野菜嫌い。目の前の味噌汁には野菜がざく切りになって入っている。ざく切りのキャベツ、ざく切りのニンジン、大根、普段食べないのでよく分からない野菜諸々。器の過半数を野菜で占めている。残すわけにもいかず、口の中に味噌汁を入れながら野菜を噛み砕き、喉に流し込む。
    やっとのことで食べ終え、器を戻した。

    「運動の時間だ」
    運動。通常ならラジオ体操やジョギングを連想するだろうか。読んでいる人も何をするのか考えてみて欲しい。なんだろう。



    連れてかれた先で男性1人、ドアに向かって腕を動かしていた。
    よく見るとドアには鏡が付けられ、男は顔に向かって腕をU字に動かしているのが分かる。髭剃りと爪切りが置かれ、地面には段ボールが敷かれていた。スーパーで見掛ける商品名が印刷されA段の段ボールだ。A段は厚さ5mmになっており、幅広く使われる万能段ボール。キーボードに例えるならCherry MX茶軸のような扱いを受けている。

    昔からペンを握るときに爪が食い込んだら切るような人間なので爪切りは無視して髭を剃ることにした。電動シェイバーは何年ぶりだろうか。ひさしぶりだねぇ。
    帰ってきたらメルクールに浮気したことを謝らなくてはならない。剃り終わったら歯ブラシで掃除をする。

    「本替えだ。」
    表紙カバーの外された本が並んでおり、図書館みたく背表紙の下側に数字が書かれたシールが貼られている。
    小説なんて涼宮ハルヒとゼロの使い魔しか読んだことがない。当然本棚を眺めても未知のタイトルしか並んでいない。
    見かねた看守に知ってる映画とかないのかと訪ねられたが、あいにく映画には疎く、最近観たのが「アイカツ!」と言う体たらく。だがあれは素晴らしかった。これまでのアイカツ!歴史を振り返っている気持ちになり、大空あかりちゃん率いる3期メンバーにバトンを渡す意味でも観ておいた方が良いだろう。
    閑話休題にして本棚に戻す。うーん、この中で知っているタイトル…あ、夏目漱石の坊っちゃんは知ってるぞ。永遠の0も聞いたことがある。ガール・ミーツ・ガールは似たタイトルのアニメがあったよな。3冊選び終え、再び牢に戻る。

    「入浴の時間だ」
    外で入るお風呂ほど面倒なことはない。なんせ私はパイパン至上主義なのでツルツルなのだ。いや剃ったのは数日前なのでチクチクだ。
    着替えを取りに行き、昨晩渡された石鹸を手にしいざニューヨークへ。
    お風呂の温度は45度。少し熱めなので水を入れて調整をする。私が入ったときには先客がおり、銭湯には入れないタイプの人だった。
    「何をしてここに来たの?」「え…まあちょっと 」
    着替えをする横にはプラスチックのシートが立て掛けられ、その先が風呂場だ。かけ湯をしかけたら座ってからするようにと見張りの看守に言われ、しゃがんでかけ湯を行った。熱い熱い熱い!
    ふー、やはりいきなりは熱い。シャンプーらしき容器が置かれていたのだ髪を洗おう。非常に泡立ちの良いシャンプーだ。キュキュッと鳴らないので石鹸ではない。
    タオルで身体を洗うのは何年ぶりだろうか。普段はスポンジの入った物?にボディーソープを付けて洗っている。1回押すだけで充分泡立つので、何度も押している方はお試しあれ。
    タオルではらちが明かない。タモリ式を思い出し、手を使って洗うことにした。やっぱり手ではらちが明かない。タオルでry
    股間のスポンジをホームベースにして洗ってると言う話を耳にするが、残念ここは針ネズミだ。
    我が家は追い焚きが壊れており、長いこと湯船に浸かっていなかったのでじっくりと浸かることにしよう。直ぐに出よう。
    突き抜けになっていて見張りが居ては落ち着く暇もない。私が最後なので風呂掃除を言い渡された。風呂の線を抜き、お湯が抜けるのを待ちながら洗面具を片付け、湯が抜ける途中からゴシゴシと洗い出す。
    シャワーが付いておらず、蛇口に中途半端なホースが刺さっているだけ。お湯の勢いが出るはずもなく、早めに掃除を開始し、残り湯でゆすぐ必要がある。

    すっかり湯冷えしてしまったが、留置所は冷暖房完備なのでそこまで寒くはない。ドライヤーが無いので髪がベタベタのままだ。小学校でプールから上がってきた女の子達もこんな感じで授業を受けている。そう思うとこのままでも良い気がしてくる。
    そう言えば洗濯は向こうでやると言ってたな。着替えた衣類は置いておくか。
    窓ガラスはワイヤーが入っており、手前にはポールが何本も付けられている。そこたタオル掛け、部屋へと戻った。

    「風呂場にあった着替え、これ2番のだろ?ロッカーに戻しておくからな。
    ウスッ。

    やることもなく暇だから本でも読むか。選んだ3冊の中で最も薄い坊っちゃんにしよう。
    ぱっと見の印象は暴れん坊力士松太郎が更正して真面目になった感じである。
    現代文に訳されてるとは言え、原作を遵守し一部の言葉遣いは原文ママ残してある。挿絵が無い所か隙間を探す方が大変なくらい文字で埋め尽くされている。
    文学少女がアニメとして映画化されたとき、数多くの人々が文学小説の難しさに座説したと耳にしたが、まさにその通りだ。少し読んでは休憩して、また読んでは休憩の繰り返し。言葉遣いもそうだが普段使わない言葉が多く使用され、読むのに一苦労。読めるんだけど時間がかかる。英文を読むとこんな感じになるのだろうか。

    看守が部屋の前で立ち止まった。何事かと思ったら検察庁に移動するとのこと。
    そうか、ついにここともおさらばになるのか。せっかくの1人部屋だったのに残念でならない。
    本とコップを渡されたトレイに入れて、再び渡たすと暫く待機するように告げられた。

    移動が始まる。手錠を付け二重ロックもされ、繋がれた紐を腰にぐるぐる巻きして連結される。
    面会室に連れられると他の拘置者が待機していた。ここで待機するように言われ、辺りを見渡してみる。



    こんな感じだ。警察官に呼ばれ、容疑者達を移送することでお馴染みの車に乗せられる。




  • 2015年01月08日 DNA採取 留置場①

    2015-02-08 23:44
    本日の取り調べはこれで終了だ。何時から何時まで行ったのか、何分間食事を取ったのか、供述調書を幾つ作ったのかを記載し署名と私印を押す。この供述調書は枚数ではなく作った数になる。
    例えばファイル共有ソフトを使うまでの経緯を5枚、アップロードした経緯を10枚だとしたら2つなので「2」となる。

    容疑者の登録を行う部屋に入った。そこでは身長、正面横斜めからの撮影。両手の指紋登録。唾液の採取を行う。
    唾液の採取を行う前に採取の同意書、採取した器具の所有権放棄の同意書に署名を書かされる。
    これで私の情報はネットワークに登録され、犯罪行為を行っても直ぐに見つかってしまうことだろう。各所に配置された防犯カメラから私の行動を監視するのかも知れない。

    次は何処に行くのだろうか。扉の前でノックをすると覗き窓が開き確認が行われる。解錠され扉が開くと身柄の引き渡しが行われた。
    少し歩くとまた別の部屋への鍵が開かれる。入って右側の個室に連行され、手荷物の確認を行う。
    書類に全ての服やカバン、財布に現金身分証。靴の確認も行った。
    全て、とは言葉の通りだ。着ている衣類も脱ぎ捨てパンツ一丁になり書類の完成を待った。身体の傷や刺青の確認。パンツのモノまで確認される。
    体重測定も行う。先ほど行った身長とのBMI指数は17.9だ。足の大きさも聞かれる。
    靴は警察官に預けスリッパに履き替える。Lサイズと書かれているが28cmの私には少し小さく感じたがLLサイズが売っているのかは謎である。
    規則が書かれた用紙を読んでみる。ざっくり言うと騒ぐな暴れるな喧嘩をするな言うことを聞け、物を壊すな金品(差し入れの菓子類等)の譲渡禁止。
    購入リスト内に書かれた物を自分で購入して差し入れることも可能。これは平日の朝に用紙が渡され、金曜日には土曜と月曜の注文を行う。刑務所で買えるものとはまた違うらしい。
    一度だけ時間外の購入が可能で、最初に石鹸と石鹸入れ、歯ブラシと歯みがき粉を買わされた。個々の金額は覚えていないが600円程だと記憶している。高い。

    「ここにはヤクザや泥棒で生活しているような人も居る。名前や連絡先のやり取りをして釈放後にトラブルに逢うケースが多いので注意してほしい。名前や犯罪行為を聞いてくる人が居るが適当に相づちを打って誤魔化しておけ。無視するとそれで揉めるから注意な。」
    成る程。刑事からも聞かされた。そりゃ犯罪者が集まるのだから当然と言えば当然のこと。
    「これから貴方の名前は2番です。2番と言われたら貴方のことなので覚えておいて下さい。」
    名前の書かれたジャージが先程から気になっていた。マジックか何かで塗り潰せば良いだろうと思っていたので提案してみたところ、簡単に縫い付けられているので後で外しておくとのこと。
    衣類をロッカーに入れ、牢屋へと進む。空き部屋があったので私は一人部屋で過ごすこととなった。

    ここが留置所だ。当然だが生まれて初めての光景に、本当に逮捕されたのだと痛感させられる。
    外側には牢屋でお馴染みの鉄格子。内側には焼き肉でお馴染みの網の2重構成となっている。中から見て左側に出入口、右下にお茶や弁当を出し入れする穴が開けられている。頭が入るか入らないか程度の大きさだ。6畳の部屋には人工の畳が張られ、奥には和式のトイレが設置されている。個室ではあるが防音構造ではないので流れる音が大きく、消灯後は大でなければ流さないで欲しいとのこと。
    文字で書くと;□□|のようになっている。セミコロンの上側がトイレで下側がフローリングの通路だ。奥には鉄格子の小さな窓があり、廊下と窓ガラスが見える。外の景色は皆無で明るさが分かる程度だ。

    やることが無いので暇。ひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひまひひまひまひまひはま。もうとにかく暇で仕方がない。
    薄い座布団が置かれたその部屋にはお茶の入ったコップしか存在しない。左右は薄汚れた白色のコンクリート。正面には2重の鉄格子と壁しか見えない。そう言えば今日は木曜日だったなあ。本来なら今頃アイカツ!を見ているに違いない。アイカツ!が終わったらポケモンを見るんだ。これはきっと悪い夢で目が覚めたら去年の10月でキーボードをカタカタ鳴らせてるに違いない。
    現実逃避はそのくらいにして、夕食の時間になった。300~400円くらいの弁当だろうか。揚げ物がサクサクしていて美味しい。
    ソースと醤油は別途容器が配られ、自由に掛けられる。暫くすると回収に来るので置きっぱなしにはならない。スピーカーから音楽が流れた。この機械質な音声はPerfumeの曲に違いない。連続で流れたのでアルバムでも再生しているのだろうか。
    食べ終わった容器と箸は右下の窓みたいな所に置くと暫くして回収に来る。パカッと開ける窓。
    □_の様になっているので外側に置けるようになっているのだ。なんせこの文字はスマートフォンだけで書いているのでイラストが使えず申し訳ない。
    野菜全般が嫌いなので残す。弁当で野菜を食べなければ揚げ物とご飯しか残らない。幸いたくわん等の大根は食べられるので漬け物には困らない。
    一時間で曲は止まり、再び静寂となる。

    廊下側の扉が開かれ、中から布団が顔を出した。布団とシーツがセットになっており自分で付けなけれらばならない。掛け布団は簡単だったが敷き布団が厄介で非常に付けにくい。
    薄い紫色になっており、○○県警察署と書かれている。
    20時頃には個室調査が始まり、ぞろぞろと警察官達が入ってくる。こんな時間まで何処で何をしていたのだろうか。まったくご苦労なこった。なんで布団を敷いてから行うのかが謎。時間をずらせば座布団だけなのに確認する物が増えて実に効率が悪い。
    部屋を隅々まで見渡しトイレも勝手に流される。
    「1室、異常無し!」 「「1室、異常無し!」」
    1人が声を出すと他の全員が復唱する。お前らは何処のブックオフ店員かと。
    身体検査も行われ、ポケットに物が入っていないのか確認される。
    このまま部屋に入るが、たまたま洗面の順番だとそのまま移動する。購入した洗面具を開封し歯磨きを行う。上側は棚があり、留置者の番号が貼られている。
    私は最後だったらしく、雑巾で辺りを乾拭きし牢に戻った。入る前に再び身体検査。牢に入るときは必ず行うテンプレ行為だ。

    やることが無いので早めの就寝としよう。別の部屋で話し声が聞こえ非常に耳障りだ。まったく静かにして欲しい。
    枕が高い。なんだこれは!そば殻だから潰して低くするわけにもいかない。なんてこった寝るに寝られnZzz…
    頭痛で頭が痛い。今日は色々あったからなあ。早朝に警察が来て慌てて身支度を済ませ、新幹線で県外まで移動させられ、取り調べに留置所。そりゃ頭も痛くなることだ。
    明日はどうなるのだろう。最短3日で帰れると聞いたが、裁判だと拘置所で長い日々を過ごすこととなる。早く帰りたい。