イームズのアイコンとも呼べるシェルチェアを再びグラスファイバーを使用して製造することにしたそうです。
もともと1989年の製造が始まった頃にはグラスファイバーを使用していましたが、リサイクルが難しいということで如じょにグラスファイバーの割合は減り、リサイクル可能なポリプロピレンを使用するようになっていました。
ただ、今ではヴィンテージになっているグラスファイバー製のシェルチェアと現行モデルのポリプロピレン製のチェアを比べてみると、グラスファイバーのチェアには独特のツヤがあって、好みにもよるけれど雰囲気が違うんです。 そして、時が経ち…。製造・販売を担当しているハーマンミラー社が新しいグラスファイバーを開発したんです。新しい製造プロセスでは、生産の間に発生する揮発性有機化合物や有害な大気汚染物質を取り除くことに成功!
新しいグラスファイバーは従来の「ぬれた」接着剤を使用せず、代わりに加熱すると活性化される「ドライ・バインダー」を使用することにしました。そうすることによって生産過程で熱酸化機と環境規制設備の必要性を排除することが出来たそうです。
モノマーフリー樹脂と組み合わせることで、新しいグラスファイバー・チェアを工場で実際に製造しているスタッフが有害なものを吸いこむ事もなく体にも環境にも安全な、リサイクル可能なシェルチェアに生まれ変わることができたんです。
更に素敵なことに、ハーマン・ミラー社はオプションでサイドシェルとアームシェルをヴィンテージ・カラー9色で再公式化することに!ベースの種類は、ワイヤー、ドゥエルレッグ、スタッキング、ロッカーベース、フォーレッグから選べます。
2013年夏からオーダー可能になるそうなので、イームズ好きさんには、たまらない夏になりそうですね。
ちなみに、グラスファイバー製のはこんな感じ。かっこい~!
イームズのシェルチェアに、あのヴィンテージの輝きが戻ってくるよ/junjun[GIZMODO JAPAN]