保険屋の話を妻に聞かせたことが正しい選択であったのか、僕はいまだに確信が持てない。ともあれ僕は憎たらしい保険屋の襲撃を二度受けて、娘の学資保険を解約してしまったのだ。

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その日僕はアシックスのランニングシューズを履いて河川敷をランニングしていた。いい季節のいい気候。ランニングをするには申し分ない日のように思えた。そういった幸福を打ち砕くように、僕のアイフォーンがけたたましく音を立てた。
「保険について話があるの」
女が言った。