【奥田隆一郎の重賞の見解：セントライト記念編】

編集者（以下、編）　今週の競馬は３日間の開催になります。重賞の見解を聞く前に、今週の予定を教えてください。

奥田隆一郎（以下、奥）　予想は３日間すべて配信するよ。土曜の重賞予想は平地重賞がないから特別戦になるけれど。土曜は両メインが少頭数だから、鳥取特別の予想になると思う。日曜はローズＳ、月曜はセントライト記念の予想を公開するよ。
　
編　了解しました。それでは本題に入りますが、このコラムはローズＳとセントライト記念のどちらを対象にしましょう？

奥　セントライト記念にしようかな。

編　それではセントライト記念が行われる中山芝2200ｍのコース解説から、よろしくお願いします。

奥　中山芝2200ｍは４角から直線に入った所にスタート地点があり、発馬直後に１回目の急坂を上る。外回りコースを走って２コーナー途中から下り坂となり、最後の直線は短くて急坂（２回目）が待ち受ける。この下り坂を活かして早めに動き、長く良い脚を持続させる馬が活躍しやすいコースだね。

編　急坂を２回通るためのスタミナも必要そうですね。

奥　そうだね。全１０競馬場の中で最大の高低差があるため、中山芝コースの特徴を簡単に表すと「坂」と「直線の短さ」といえる。これらは東京芝コースなどの特徴と異なるため、コース替わりを活かして逆転する「中山巧者」が狙い目になる。

編　では、それを踏まえて現時点の注目馬を教えて下さい。

奥　キングズレインを推奨する。

編　キングズレインは、前走の町田特別を勝利しました。

奥　先に中山実績を確認すると、キングズレインは直結コースの中山芝2000ｍでＧ１のホープフルＳを６人気３着に好走した。ホープフルＳは３角２番手の馬が勝ち、逃げた馬が２着の前残り決着のため、３角11番手から３着まで追い込んだことを高く評価する。

編　たしかに中山でＧ１実績があります。

奥　そう、中山中距離の重賞実績に注目だね。その後、毎日杯は最後方から凡走したが、前走の町田特別は好位からの競馬ができて快勝。今回は夏の成長も見込めるため、２～３走前のような最後方からの競馬にはならないでしょう。中山のＧ１レースの内容から、中山でのＧ２は勝ち負けになる。

編　わかりました。次に２頭目の推奨馬は？

奥　シャザーンを推奨する。

編　シャザーンは日本ダービー９着からの休み明けになります。

奥　シャザーンを評価したのは、直結コースの阪神芝2200ｍですみれＳを勝利したこと。阪神内回りコースの同距離でリステッドレースを快勝した実績は高評価だね。

編　距離巧者ということですね。

奥　そう。その後は中山芝2000ｍの皐月賞６着、東京芝2400ｍのダービー９着だが、強敵相手のクラシックを善戦したので今回のＧ２は激走可能。ダービーより皐月賞の方が着順は良かったように、中山芝コースに対する適性を評価できる。適距離2200ｍで好勝負を期待するよ。

編　わかりました。重賞予想の最終結論は【 直結式 重賞予想 】のチャンネル会員様向けに公開されます。ご購読は【チャンネルに入会して購読】のボタンから、お申込みください。ありがとうございました。

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(用語解説)直結コースとは…今回のコースと同じような適性が求められるコースのこと。直結コースの好走実績がある馬は、今回のコースに対して適性が高いと判断できる。「直結式馬券術」は、コース適性の高い穴馬を推奨して高配当を狙う馬券術です。