カルトのある生活
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

カルトのある生活

2014-09-01 15:00
    昔、アキバを気侭に散策していた頃の話。
     手相を観る勉強をしているという女性が声をかけてきた。当時、芝居をかじっていた影響もあってか人間観察も兼ねた知的好奇心で、乗ってみる事にした。
     で、後日『私の先生に貴方をご紹介させてください』と言う。よせばいいのに、乗ってみた。
     案内されたのは、下北沢某所にあるビルの地下。そこは『パステル』という名前のセミナーみたいな所だった。
     で、あれよあれよという間に『入会』という話が浮上。更によせばいいものを、溢れる好奇心に破れ、乗ってみた。

     ・・・・で、ちょくちょく通っては、講習という名のビデオ鑑賞を受け、その後は感想文の提出&セミナーの職員との面談みたいなものを受ける。
     その中で、たまに授業みたいな感じのビデオがあり、それは『創造原理』というものだった。
     そんなある日、『合宿に行きましょう!』とセミナーの職員が言ってくる。何でも、他県の合宿所みたいな宿泊施設があり、二泊三日そこらでミッチリと創造原理を学ばされるとか。
     しかも、合宿の間は『ケータイなどの持ち物を一切没収』されるという。
     これは、さすがに やりすぎである。外部との連絡が全く出来なくなる。

     さすがにヤバイなぁと思って合宿参加を拒否したら、職員のプッシュが常軌を逸して しつこい。それでも気合で突っ張ね続け、とうとう折れた職員は、パステル内で合宿でやるという創造原理の授業をやる事になった。
     ・・・ちなみに、授業内容は退屈だったので総て忘れた。

     それ以外にも、お偉い先生なる人物が来て、『着物の即売会をやるんですが行きませんか?』とか『貴方には運気が必要です。パワーストーンの即売会があるので、行きなさい』といった話を せっせと持ってくる。
     中でもインパクトが強かったのは、俺をパステルに誘った女性勧誘員。俺が明確に、そのお偉いさんに『興味が無いので行きません』と即売会を拒否していたのに、
    『興味が無いから断ったそうですけど、興味があるなら一緒に行きませんか?』
     とメールしてきた事である。
     ・・・・この女性、どうやら自分の頭で考える、という事が苦手らしい。

     このパステル(のちにクレセントとか改名していた)、俺が以前、職員に
    「どうしてホームページとか作らないのですか?」
     と聞いたら、適当な理由でお茶を濁していたのだけど、後日、『創造原理』というものを自分で調べてみて、納得した。

     これ、統一教会だ。
     創造原理も、やたらめったら長いけど教義は一言で済ませば『教祖(文鮮明)の奴隷になって貢ぎましょう』みたいだし。HP作って宣伝しないわけだわ。
     俺は最初から好奇心で通ってて、信仰しようなんて気は更々無かったし途中で抜けたので、洗脳も何も受けなかったけども。今もあの施設、堂々と経営してるのかもなぁ・・・。




     またまた、その後の話。

     アキバの某ゲームショップで、一人のヲタ風な男が道を訊いてくる。適当に答えると、また何やら当たり障りない雑談を振ってくる。適当に答えてると、
    「今度一緒に飯でも食いに行こう」
     と言ってくる。もういい加減よせばいいのに、好奇心で乗ってしまう。

     で、後日。
     ときわ台という場所の某ファミレスに入り、昼食。そこで、そのヲタはいきなり仏法の話を始める。
     で、このままだと日本はヤバイだの何だの、君の将来が心配だのと言ってくる。
     それから、このすぐ近くに俺たちの施設があるから、そこでお祈りの方法とか教えるから是非一緒に行こう!!と それはもうしつこく言ってくる。
     その話の途中で、ヲタは援軍の男を一人召喚する。
     物腰の柔らかい男なんだけど。
     仏門に関係してるからか、話が抽象的かつ曖昧で、長いうえに要領を得ない。
     そういうのは、同じ仏門の相手にしてほしい。勧誘相手にする話の方法ではない。

     で、俺がその召喚獣に「その施設に行くのはいいとして、入会させられたりはしませんよね?」
     と、再三再四(ここ重要)念を重ねて押すと、こう言いよった。
    「どこだって、部外者を簡単に内部に入れたりとかはしないじゃないですか?
    だから、一応形式上は入会という形をとってもらいます」

    ・・・・・・・・・・は?

     じゃあ、世の中にいくらでもある体験入学、社会見学とかはどうなるんだ? と、内心猛烈に突っ込んだものである。
     念を押さずに、もし連れて行かれてたら、いつの間にか入会させられてただろう。

     で、ヲタ風の男はこうも言っていた。
    「うちに入会しない人間は、絶対に幸福になれない!」
     俺は、こう返した。
    「じゃああんたは、最後まで立派に家族を支えて、自分の死後も家族が困らないように体が動くうちに尽力して、家族葬だったのに何百人と告別式に駆けつけてくれた俺の親父の人生を否定するのか?」
     そうしたら、なんやかんやと心に残らない事を並べた後、こう言った。
    「うちの仏門に入会して、お父さんを弔ってあげてください」
     
     馬鹿馬鹿しい。
     何が悲しくて、死者の人生否定する宗教で死者の弔いをお願いしなきゃいけないんだか。
     それからどうにかこうにか、その場を撤退出来た。

     この宗教の名前は、『顕正会』。暴力、拉致監禁といった外道な方法で信者を増やそうとして事件にもなっている悪名高い組織である。
     俺の知人の女性も一人、車に乗せられて何処かの部屋に押し込まれ、見知らぬ男たちに囲まれて延々と折伏(勧誘)を受けたらしい。
     教義はニコニコ大百科にも書かれてるけど、「信仰しないと日本が滅ぶ」らしい。
     
     ・・・・まぁ、他人の人生を平気で否定したり、暴力暴言、脅しで信者を増やそうとしてる時点で、入信したいなんて気は毛頭起きないけどね。


     それよりも前の話になるけど。
     カルトとは少々違うけど、かつての芝居仲間がグリオというMLM(マルチレベルマーケティング。つまりマルチ商法)にハマり、俺を勧誘してきた事がある。
     夜に、勧誘目的もマルチ商法の名前も一切出さずに呼び出し、さっそうと現れる先輩なる人物が、頼みもしないのに数時間に渡って、将来の不安といった脅し文句も交えてマルチ商法で扱ってる商品の説明をするのである(繰り返すが、夜に呼び出してから数時間に渡って、である)。
     そして、『ビジネスとしては別として、予防医学という観点には同意は出来る』
    と答えると、あれやこれやと話をした後、こう言ってくる。
    「じゃあ、早速契約しましょう?印鑑ありますか? あ、持ってませんか。じゃあ明日契約しましょう! え、仕事ですか? じゃあ仕事の後で契約しましょう! え、もっと時間が欲しい? いいえ、明日です! 早いほど良い!!」

     ・・・・・これ、健全な契約のやり方だとは、俺は少なくとも思えないわけで。
     で、俺を勧誘してきた芝居仲間は、このやり方に微塵も疑問を持っていなかった。この盲信ぶり、カルトと変わらない。

     それからグリオを自分なりに調べたら、商品の質は高額ながら確かで、ちゃんとした勧誘員
    が販売してるならトラブルも無いという。
     
     ・・・・俺を勧誘してきたのは、間違いなく問題を起こす方だけども。


     実家の近くには創価学会の施設もあるし、エホバの証人の勧誘も受けた事があるし、ごく狭い町内には神社、寺、教会と一式揃ってるし。

     割と宗教に縁のある人生だけど、他の人はどうなんだろう?
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。