レビュー(紹介?)記事:パズル&ドールズZ
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レビュー(紹介?)記事:パズル&ドールズZ

2019-02-03 20:23

    いまだに最初期からの読者が存在するのか甚だ疑問ですが、このブログの最初の記事は「奴隷との生活」という同人エロゲーのレビュー記事でした。
    それ以前はFC2でブログを書いていたのですが、その記事を書くにあたってFC2の禁止ワードに引っかかって投稿できず、それを機に当時「こっちの方がアクセス伸びるんじゃね?」と目を付けていたニコニコのブロマガに移住してきた……というのが事情です。
    まあ、このブログの起源はともかく、今回はとある18禁ソーシャルゲームのレビュー、というか紹介記事です。
    ぶっちゃけ今はそんな事より書くべきものが多々あることは重々承知しているのですが、ちょっと現実逃避と執筆のリハビリのつもりで書いてゆきます。

    まずは少し昔話をしましょう。
    私が短大に通っていた頃、まあ大体5,6年ほど前の話です。
    当時ハマっていたのがいわゆるソーシャルゲームで、確か最初に触れたのは「アイドルマスター シンデレラガールズ」だった記憶があります。
    それからは一度に5つくらいのゲームを掛け持ちしたり、「パズル&ドラゴンズ」に命をかけるような生活を一年も続けたりと色々ありましたが、現在はどのゲームからも離れました。(一応、デレステのログインだけは先月半ばくらいまで続けていたものの、最近それもやめた)

    で、その過程で主にDMM等で公開されている18禁ソーシャルゲームにもいくつか手を出しました。一日で辞めたようなゲームも含めれば10タイトル以上には手を付けていたはずです。
    しかしまあ、ただでさえ粗製乱造気味だったソーシャルゲーム界、それもエロとなるとかなり粗悪なものも多く、大抵は低確率のガチャを引いた上で退屈な連打ゲーを進行させ、ようやく見られるCGは同人レベルの微妙なクオリティの絵が一枚、なんてのがザラでした。

    今回記事にする「パズル&ドールズ」は、そんな頃に出会った一作です。
    当時パズドラに嫌気が差してアプリを削除した私が、何か別のソシャゲでも始めようとネットの海を徘徊していた頃に目を付けたのがこれでした。
    こんな露骨なパクリタイトルの作品に目を引かれるあたりパズドラへの未練タラタラだったのは言うまでもないんですが、結局このゲームはパズドラよりも長くプレイすることになったので、ある意味では正しい選択をしたのかもしれません。



    それでこのゲームは一体何なんだということなのですが、大雑把に言えばパズルで女の子とバトルをして、倒した女の子のエッチな絵が見られるというよくあるタイプの18禁ゲーです。
    見ての通りグラフィックは安っぽい感じ。まあ当時はスマホ・ガラケー共通のソーシャルゲームが多かったため、それらと比較すればマシな方ではあるのですが、当時でももっと豪華なゲームは腐るほどありました。
    その他も正直言って低予算臭や技術力不足は目立ち、中途半端にパズドラを真似ながらも無駄に複雑で不親切なシステム、一部ヒロインの古臭い絵(と言うか塗り)、狙って探さずとも溢れ出てくる誤字など、問題点は土石流のように押し寄せてきます。
    それでも私がこのゲームを続けていたのはそれでも当時の18禁ソシャゲの中ではマシな方だったという事と、それらを補うほどに非常に良い点があったためです。

    その良い点がシナリオ・キャラクター面であり、まあ18禁ソシャゲという都合上濡れ場に持っていくための強引な展開や、逆にスタミナを搾り取るための露骨な引き伸ばしと言った問題点はあるものの、全体のストーリーや世界観は驚くほどによくできていました。

    <世界観>

    男女比率が20:1となった近未来。
    政府はより優秀な遺伝子を残す為に、
    project”GA”(Gender apartheid)を発令。

    政府は男女隔離政策の正当性を解きながら、
    国民が気付く前に、外界と完全に分断された独立都市
    「ラストシティ」を人知れず建設した。

    シティの完成と同時に、政府は次の政策に着手。
    それは美少女だけを選別し、この独立都市へ
    強制移住させると言う信じられない政策だった。

    表向きは美少女達の保護と言う名目だったが、
    独立都市は一度入ると二度と出る事が叶わず、
    選別された美少女達は実質監禁される事となる。

    更に政府は男性の遺伝子に優劣を付け、
    優秀な遺伝子を持つ者だけに、
    特例としてシティへの居住権を与える事としたが、
    政府関係者及び各界の御曹司のみが選定され、
    一般男性は完全に切り捨てられる事となった。

    シティ内の美少女達は選定された政府関係者を
    VIPとして扱い、常に従順であるよう徹底的に、
    もはや洗脳とも言える程に教育がほどこされ、
    シティは特権階級の為のハーレムと化した。

    そんなある日、シティのセキュリティが警報を発した。
    侵入不可能とまで言われたシティにやって来た者。

    ”ドールマスター”

    ドールの力を解放し、美少女達の心を開く者。
    伝説のドールを手にして戦う者を、
    人はドールマスターと呼んだ。

    歪んだ政策を打ち破り、美少女達の愛を取り戻す為、
    君はドールマスターとなって、この世界を救うのだ!


    ※公式より抜粋
    男性の比率が極端に減ったので男性が特権階級と化し、好きな女とヤり放題!」みたいな設定のエロゲーは珍しくありませんが、こちらはその逆で女性の比率の方が大きく減ったという設定で、その上女性は特権階級どころか上記の通り監禁状態となっています。
    なぜ比率が偏ったのか?とかドールって何だよという疑問は尽きませんが、ともかくシナリオの根幹部分は「監禁・洗脳を受けた少女を救え」という内容で、意外なほどにシリアスです。
    確か当時の広告では「パズルに勝って女の子とエッチ!」なんて読むだけでIQが下がりそうなキャッチコピーが書かれていた記憶がありますが、そんなノリで始めるといろいろな意味で衝撃を受けることになるでしょう。



    とにかく本作のシナリオは馬鹿げた設定に反してシリアスかつダークで重い展開が続きます。
    例えば上のスクリーンショットのキャラクターは最序盤の登場人物ですが、彼女のストーリーは「植え付けられた暗示を解除しようと奮闘するうち精神崩壊しかける(と言うか、一度精神崩壊した後に主人公の力で再生する)」という流れで、その過程も生々しく描かれています。
    その他のヒロインに目を向けても彼女と同等か、もっとエグい内容の問題を抱えた人物がゴロゴロしており、読んでいて気分が悪くなるような話も多々ありますが、それだけに先の展開が気になると思わされます。

    しかし、前述の通り本作の技術力は致命的に不足していました。なにせ外面上に複数のキャラクターを表示することすらできず、ストーリーは延々とヒロインが一人語りをするような形式で進行します。
    他のキャラクターや「敵」の登場する場面では、他に人がいるらしいことを示すような台詞をヒロインが語る、もしくは各シナリオの合間に「敵に出会って倒した」みたいなことを匂わせるのみで、その敵の姿も台詞も全く表示されません。そのため、ところどころ明らかに不自然な会話があったり状況がわかりにくい場面が発生します。

    この点はさすがに公式も問題視していたらしく、「いつまでも落語形式じゃ無理がある」と発言をした後、ストーリーの終盤(確かサービス開始から丸々1年か2年経ったころ)になってようやくシステムにテコ入れが行われ、複数のキャラクターが会話をする場面が描写されるようになりましたが、いくら何でも遅すぎた感は否めません。
    ただ、逆に言えばそんな落語形式の不自然な会話でも、続きが読みたいと思うくらいには面白いストーリーだったということでもあるのですが。



    この手のゲームの宿命と言うべきかキャラクターのデザインや設定はどこかで見たような物が多いのですが、ちゃんと人物像は「本作の登場人物」としてしっかり肉付けされており、元ネタの劣化コピーのような安っぽいキャラクターにはなっていません。
    全力でヒットを狙い多大な予算をかけて製作された作品ならともかく、こんな低予算臭バリバリの18禁作品において、キャラクターがしっかりとした人気を持っているのは本当に稀有な例でした


    でしたと書いたのは、このゲームがサービス終了したからです
    まあシステム面に関しては前述の通りガタガタだったので仕方ない面はあったし、シナリオが一度完結し、いわゆる「第二部」に入って以降はライターが変わったことでストーリー部分の評価に陰りが出てきたりもしたので、終了に関しては「やっぱりな」と言うか、むしろよく持ったほうだと思いました。実際、終了する何ヶ月か前には私もほとんどログインしてなかったし。
    とは言え、下手な大作より面白かったストーリーや魅力的なキャラクターが消えゆくことには、やはり残念さも感じていました。



    それからしばらくの月日が経ち、私が本作の存在を忘れたころ。
    なんと私の知らぬ間に、本作はDMMからDLsiteにじよめに場を移して復活しようとしていました。そして私がその事実に気付いたその日にサービス開始しました
    タイトルは「パズル&ドールズ」から「パズル&ドールズZ」に変化。どう見てもパズドラを意識していますが、そんな事はどうでもいいでしょう
    ともかく、何だかんだ思い入れのあった作品なので復活したなら一応登録くらいはしておくか、ということで開始……したはいいものの、上の画像を見れば分かる通り紹介ページのキャッチコピーは相変わらずおバカ系抜きゲーにしか見えないような文章が並んでおり、本作のちゃんとした売りであろうダークでシリアスなストーリーやしっかりと個性付けのされたキャラクターに関してはノータッチ。
    まあ、この辺はゲームの製作側じゃなく公開サイト側の広報が勝手に付けてるんだろうと思いますが、いくら何でももうちょっとマシなのは無かったのか?
    ちなみに事前登録ページには「うわぁ~おっぱいとかおしりがゆれるナリィ~」という、脳が溶解しそうなくらい酷い煽り文が書かれていました。書いた奴出てこい

    しかし実際のゲームに関しては良くも悪くも変わっていないと言うか、何か進化していそうなタイトルのくせに現状は一部のシステムが改変された程度で、ほとんどただの引っ越しです。
    そして改変前のシステムが中途半端に消えずに残っていたり、すぐ目につく範囲に新たなバグが発生していたりと既に大丈夫じゃなさそうな雰囲気がバリバリ出ているのですが、ひとまず私は今後の動向を見守るつもりです。

    まあ、そんなわけで「ストーリー面に関してはマジで面白いから誰かこのゲームやれよ」という微妙な紹介でした。
    シナリオ進行のために重課金必須なバランスではないし(少なくとも前はそうだった)、いわゆるエロ部分のクオリティも(キャラによっては)悪くないので、安っぽい画面構成と不親切なシステムに耐えられる精神力の持ち主なら、耐えた分の見返りは得られると思います。マジで

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